【J1 30節 川崎戦】ACLに望みを繋いだ敗戦【横浜F・マリノス マッチレビュー】

タイトル完全につけ忘れてましたすいません。

負けました。
負けましたが、ワクワクさせてもらいました。
こんなに高いクオリティのサッカーを見せてくれて幸せです。
ACL楽しみです。

スターティングメンバ―

マリノスは前節から8人変えたスタメン。
前節調子のよかったオナイウは控え、水沼先発。
ここから先の考察はこちらの動画に準拠して進めていきます。

14' / 枚数の少ない前線

サントスによって決定機が生まれる。
スローインにサントスが寄って受ける。
トラップ大きくなり田中にクリアされかけるがこぼれ球に。
谷口とジェジエウを躱しシュートまでいくが流石にミートしなかったか左へ逸れる。
この時のフォローがいない。
喜田はオフサイドポジション、エリキへは山根がいるためパスコースがない。
（谷口も左からプレッシャーをかけていた）
BOX内3対5なんだからさすがに無理。
左右にもう1人ずついるべき。通るかどうかはともかく。
こぼれ球に反応できる人間を1人でも多く。

39' / ありえない対応と高丘退場

喜田のパスミスから田中が齋藤へフィード。
畠中の対応がとても悪く、斎藤の浮かした躱し球に高丘がPA外で手を使い一発退場。
これだけ見ると喜田と畠中によって退場が作られた、だけで済みますが、もしこれが手じゃなくて頭だったとしても（スーパーセーブだとしても）、対応は最悪です。
まず、戻ろうという気が他の選手に感じられない。
畠中がいるから大丈夫とでも思ったのか、フィードの間に全力で戻ろうという走りはしてないです。
もしあれがスーパーセーブであっても、同じようにこぼれ球が長谷川に渡ったらループ決められて終わりです。
笛の後に来たのは、チアゴ、長谷川、ティーラトン、レアンドロ、喜田。
長谷川とレアンドロはドフリーです。
「かもしれない」で危険予測をするべきであって、間違ってもあそこは畠中一人の対応に任せるべきではなかったのは言うまでもありません。
これが伊藤や實藤だったら全力で走ってると思いますけど。
高丘は手を上げたのは良くなかったですが完全にとばっちりです。
オビ、FKよく防ぎました。
梶川中林が怪我の今、GKどうすればいいんだ。

53' / 1失点目 / 三笘には2人つくべきだった

後半に選手を2枚変えてきた川崎、対してマリノスは変えず。
大島から右の斎藤、ティーラトンが抜かれてクロスを上げられる。
ファーの三笘に渡り松原がつく。
中央の脇坂へのパスを扇原がカットするがこぼれ球が三笘に。
それをダイレクトでニアにぶち込まれ先制を許す。
ここで選手の動きに注目してほしい。
レアンドロにはチアゴ畠中の2人。これはいい。
齋藤から三笘への長いクロスの間、登里がゴール前につく。
そこについていた喜田が後ろから寄ってきた大島を気にして下がる。
すると、レアンドロと登里に1対1でチアゴと畠中がつかなきゃいけなくなり。
松原1人では三笘に対応しきれず射抜かれる。
いや、サントスどうしてた？
エリキが此処に居ないのはカウンター要因としていいとはいえ、
サントスは大島についていくべきなのにいない。
もしサントスがついていたら、喜田がシュートコースに立てていたかもしれない。
ただでさえ1人少ない状況でこの対応はかなり甘いものだったんじゃないかと思います。

59' / 1得点目 / 畠中の意地の1点

いつぶりだ？ってぐらいのセットプレーからの得点。
ティーラトンの素晴らしいクロス、畠中のニアへのヘッド。
それ以外に考察することはありませんが、点取れるならもっとセットプレーやろうよ。守備の時に弱いんだし。
ちなみにチョンソンリョンがエリキをどついたのは多分ここでの交錯のせいでしょうが、贔屓目で見なくてもあれにファールがあったとは思えません。

74' / 攻守の切り替えが悪いエリキとオビのスーパーセーブ

マルコスからエリキへのチップキックでのパス、トラップがまとまらず登り里にカットされる。
ここエリキの悪いところですが、ハンドをアピールしている暇があるなら登里にチャージしに行こうよ。
プレミアとかでも見ますが、オフやファールのアピールをしている暇はプレー中にはありません。
そのせいでフリーの三笘に渡り決定機が生まれます。
オビのスーパーシュートで再先制は免れましたが、攻守の切り替えはマリノスのサッカーにおいて特に大事なとこですよ。

75' / これが決まってれば流れは変わっていた

松原からサントスへのスルー。
サントスのフィジカルで奪取し、マイナスに少し動いたエリキ。
エリキはコースを狙いすぎたのか、僅かに左へ逸れる。
頭抱えて倒れましたよ僕。
流れは完ぺきだったのに、これで決まらないのでは神は川崎に微笑んだということでしょう。
これが決まっていれば逆転、川崎のメンタルも少しは叩けたはずですし、チームももっと奮い立っていたことでしょう。

90' / 2失点目 / ジェジエウの魂の粘り勝ち

中村憲剛のスルーを旗手がダイレクトクロス、一度扇原がクリアするがジェジエウに当たり粘り勝って押し込みゴール。
エリキのあのシュートが入らず、これが入るならもう運命力がマリノスにはなかったということに尽きます。
旗手のダイレクトクロス、あれはずるいですよ。

90' + 2' / 赤出されてもおかしくないPK

2分後、不必要なプレーが。
明らかに枚数の少ないディフェンスライン、三笘に抜け出されチアゴが突き飛ばす。
これ、赤出すべきですよ。ありえな過ぎる。
あの時点でもう1点は献上するもんだと僕は思ってました。
この後のPKはご存知の通りオビのスーパーセーブで防ぎましたが、オビを仕事させるべきじゃなかった。
1人少なく負けてる状況で、日程的にも明らかにこんなとこでファールを犯すのは言語道断。
これで赤出されてたら横浜ダービーどうする気？
ああいうとこはチアゴの本当に悪い癖だと思うし、早急に直してほしい。
オビに仕事させるなら1点あげなさい。

90' + 5' / 3失点目 / 三笘の個人技、力尽きたマリノス

高野から松原へのクロスを登里が触り三笘へ。
そのまま左サイドを運ばれドフリーの小林悠。
見事なドリブルでした、三笘。
精神的にも体力的にも疲弊していたマリノスに、成す術はありませんでした。
渡辺、あのあとベンチでしばらく頭抱えていたそうで。
君のせいじゃないよ。あえて言うなら三笘が悪い。
来季は海外で活躍していることを願います。

総評

決定的な悪い場面こそ2度あれど、1人少ない中本当によく耐えきったと思うし、流れを変えられる局面を作れたのも大きい。
全体的に言えば決して悲観することのない内容だったとは思います。
ハイライトには悪い場面ばかり写りますが。

選手評価 (及第点6.5)

【スターティングメンバ―】

・GK 32 高丘　6
仕方ないといえば仕方ない退場ですが、裏のケアをパギやオビのようにできていればよかったですね。まだまだ勇気が足りない。

・DF 27 松原　5
三笘にやられすぎました。気持ちで負けてた分がありますね。小池と同じメンタルを持ってほしい。

・DF 13 チアゴ　5.5
あのPK献上はいただけなかった。攻撃面ももっとサネみたいに縦パスを多くしたい。前には出ない方がいいと思う。

・DF 44 畠中　4.5
退場の原因その1。見事なヘッドこそあれど、自陣での致命的なミスを連発。今期はこういうミスが多かった。

・DF 5 ティーラトン　6.5
コーナーのアシストは見事だったが、その他の攻撃は今一つ。攻守においてトラップミスも多かった。

・MF 6 扇原　5.5
明らかに後半疲れが出ていた。単純なミスも多い。疲れるとコンスタントに質が落ちるのはどうにかするべき。

・MF 8 喜田　5
退場の原因その2。和田と同じタスクをこなすべきなのに、終始後ろ向きなプレーが目立つ。ボランチよりDFの方が合ってるよ。

・MF 9 マルコス　6.5
あまり仕事をさせてもらえなかったし、今一つ調子も悪い。マルコスならもっとできるはず。怪我の具合が心配。

・FW 18 水沼　6.5
いいプレーをしていたのだが、高丘退場により何故か交代される。マルコスとのタッグプレーがもっと見たかった。

・FW 17 エリキ　6
あのシュートさえ決めていれば流れは完全に変わっていた……。推進力は後半になっても衰えないですね。扇原にはこれがない。

・FW 37 サントス　7
川崎にとって怖い存在となっていた。ファーストディフェンダーとしての役割も果たしている。点決めてくれれば申し分なかったんだが。

【途中出場】

・GK 31 オビ　10　(↔水沼 41')
数々のシュートストップ、PKストップ、正確なパント、もう正GKでいいですよ。ありがとうオビ。

・MF 39 天野　5.5　(↔喜田 58')
いた？ってぐらいなにしたか覚えてない。守備は良くしてましたが君の仕事はそれじゃない。やっぱりCFかWGだなあ。

・DF 16 高野　(出場時間が短いため採点無し)　(↔ティーラトン 82')
良い守備してたけど、出場時間が少なかった。最後の最後のスプリントからのクロスは良かった。

・MF 26 渡辺　(出場時間が短いため採点無し)　(↔マルコス 82')
三笘に置いて行かれましたね。仕方ない。守備でいいプレーはあった。

・MF 23 仲川　(出場時間が短いため採点無し)　(↔エリキ 82')
仕事できず。無理もないですね。ACLに期待しましょう。

【総合】

・監督 アンジェ・ポステコグルー　5.5
やはり大事な時に交代が遅い。結果論だが畠中は下げるべきだった。松原も三笘に相当やられていたので、高野が右苦手だとしても高野に変えるべきだった。

・総点　6.5
退場で勝負が決まってしまった感はあったが、最後の最後まで耐えきったのは素晴らしい。試合に負けて勝負で引き分けた、とでも言っておこう。

・主審 木村　0
マルコスが倒れていたのに止めなかったこと、チョンソンリョンがエリキをどついたのに赤を出さなかったことに説明を求めたい。あとPKのチアゴも赤だし松原のあのプレーも赤に値しますよ。さらに笛が全体的に遅い。学びなおすべきですよほんと。

・お相手 川崎　9
本当に素晴らしいチームですね。チョンソンリョンのあれはいただけないですが。自らの手で優勝決めて欲しいです。

感想

三笘は早く海外に行きましょう。すごすぎますよもう。
楽しかったです。悔しいですけど川崎の方が強いですね。
奇しくも同じスコアでダブルを喫してしまいましたが、あれが川崎の強さ。
憲剛さん、ありがとうございました。
引退後のキャリアも強く期待しております。
次は11/25 ACL 上海上港戦。スカパー契約しました。
sofa scoreの勝利予想、劣勢だそうで。
上海上港との2連戦がグループを左右するだろうと思います。

投げ銭ゾーン

あんまり見られてないですが、せっかくなので設けておきます。
もしよろしければお願いします。