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【80】アサーティブ・コミュニケーションから学ぶ:自他尊重で生きる!

自他尊重のコミュニケーションとは?最近【アサーティブ・コミュニケーション】というビジネス用語が流行っているらしいですね。先日、知り合いとこの言葉について色々と語ったので、今日はコミュニケーションについて!

●アサーティブ=自他尊重のコミュニケーション
●日本経済の低迷⇒アサーティブの減少?
●「安いですよ」=「見る目ないな」
●残業の時でも、友達にでも、いつでも!

アサーティブ=自他尊重のコミュニケーション

なんだ、どうせビジネスで使う横文字系の格好いい交渉術みたいなもんか、と思いたくなるところですが、実はこれは常日頃から無意識に関係しているところになります。

仕事でもプライベートでも、人とコミュニケーションする中で、イラついたり、不満が出たりしたことはないでしょうか?

実は、多くがこのアサーティブ・コミュニケーションを実践すると解決できるのと、また、多くの場合、日本人より欧米人が得意とする手法なのかなと思います。

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アサーティブとは、英語のassertiveで、意味は「断定的な」「断言する」という形容詞です。Assertionが名詞で、「主張」「断言」となります。

では、アサーティブ・コミュニケーションというのは、自分の主張を一方的に述べるという意味でしょうか?

実は、そうではなくて、「自分と相手の両者の双方を尊重した自己表現」のことを意味しています。

分かりやすい図があったので拝借。

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出典:アサーティブコミュニケーションとは? 4つの実践ポイントを解説

これを見ると分かるのですが、「自分にも相手にも誠実」という点がポイントですよね。逆に「ノンアサーティブ」は、自分に不誠実であり、「アグレッシブ」は相手に不誠実です。

例えば、約束の時間に遅刻してきた友達がいたとします。

・アグレッシブ→「なんで遅れたんだよこの馬鹿野郎!氏ね!」
・ノンアサーティブ→「まぁいいよ全然~今日も楽しもうで」
・アサーティブ→「遅刻は良くないね。次から遅れないように、電車1本早く乗っておくと良いかもね」

といった感じです。

つまり、相手にしっかりと主張する一方、頭ごなしに批判するのではなく、対等な立場として提案ベースで物事を話す、という意味になります。

こうした会話は、勿論プライベートでも沢山あるはずなので、アサーティブ・コミュニケーションができる人の方が人間関係を良好に築くことができるといえそうです。

日本経済の低迷⇒アサーティブの減少?

面白いなーと思ったのは、日本人はわりとノンアサーティブが多いのではないでしょうか。そして、役員クラス・経営者に近づくとアサーティブになっていくのではないでしょうか?

これは良い悪いではなく、謙虚を美徳とする習慣があるこの国では、「いえいえ、そんなことないですよ~」とか謙譲語表現など、相手より下手に出るコミュニケーションが望ましい社会であるように感じます。

一見、礼儀正しい文化にみえて、ビジネスの場では不利に働くこと・非生産性を高めることに繋がるのかもしれません。

というのも、ノンアサーティブというのは、主張があまりないという意味と同義になるので、「君はどう思う?」と聞かれても「まぁ、どっちでも良いですよ~」となります。

「僕のこのスキル、もっと活かせるかも」と思えるような機会でも、「まぁ、今の職場の人たちに失礼だから、転職はもう少し後にしよう」みたいに、自分の主張を二の次にする人は多いのではないでしょうか。

しかし、これって全体から俯瞰してみると、「優秀な人材を適切な場所に配置」できていない損な状況であり、「優秀な判断を引き出せない会社が多い」という事態の長期化でもあります。

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こうして考えてみると、日本が「失われた30年間」と言われるほど経済が低迷しているのも、高度成長期より「ノンアサーティブ」な労働者が増えたんじゃないかなとも思えてくるわけです。

昭和のドラマやバブルの頃の映画を観たりすると、結構活気ある日本人や職場が多くないでしょうか?

今より、SNSが普及していなかったり、ジェンダー問題をはじめとする多様性の観点が浸透していなかったという要因もありますが、もっと積極的に発言しているイメージです。

新米の若者も上司と一緒に飲み歩く、みたいな光景は、令和では「嫌だ」とする人が圧倒的に多いような気がしますし、飲みにケーションがこのご時世でなくなって「不満」と思うのはおじさん世代だと言われています。

ということは、ある意味で、相手にも自分にも率直ではない環境・人材が増えたのも、日本経済の低迷に拍車をかけているとも思えるんですよね。

なかなか斬新な着眼点だなと思ってしまったのです(自分で言うw)

「安いですよ」=「見る目ないな」

プライベートの話に戻すと、日本人でありがちなのは

「その服、おしゃれですね!結構高そうですよね!」

というお言葉に対して、

「そんなことないですよ~~」
「いえいえ、そんなことないですよ、これ1,000円ですし」
「いえいえ~○○さんの方がおしゃれじゃないですか~」

といったように謙遜して終わるパティーンですね。

これも「謙遜」というと響きが格好いいですが、実は「相手に失礼」なんですよね。特に欧米ではそのように考える方も多い気がします。

「いえいえ、そんなことないですよ、これ(バーゲンで)1,000円ですし」=「お前、見る目がないなw」という意味でもあるので、実は失礼なんですよね。

おっ!?と思ったら危険!(何様w)

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なので、アサーティブ・コミュニケーションでいえば「ありがとうございます」で良いわけです。不十分なら「特別な値引きの時に変えたのでよかったんですよ!」くらいにしておけば、「本当は高価なものを見極めたあなたもすごい」という意味になりますよね。

こうして、相手と自分の「主張」を大事にすることを無意識にできているのが、経営者には多いような気がしますし、一般的に合理的な判断を得意とする欧米人には浸透している価値観のように思えます。

意外と無意識にやってしまうようなことも多いのではないか。
僕もそう思ったので気を付けようと思いました。

残業の時でも、友達にでも、いつでも!

これ、意識すると結構役に立つと思いました!

残業が嫌な時も、「やるわけないだろハゲ!!」だとアグレッシブですし、「(大事な予定あるけど)全然やりますよ~」だとノンアサーティブ「相手」か「自分」を大事にしていないコミュニケーションです。

しかし、「明日の朝早く出社してやります。今日は大事な予定があるので帰っても良いですか?」と言えるようになれば、自分にも相手にも誠実なコミュニケーションができるようので、良好な関係になりますよね。自分に嘘をつき続けると、相手も「進んでやってくれているんだな」と勘違いするので、誰得やねんあかんやんと言う話になるわけです。

プライベートの関係でも、本当は嫌なことをされたのに「全然いいよ~」と言っていると、相手にも自分にも嘘をつく状態。すぐに否定にかかったり、攻撃的な言い方をすれば、もったいないことに関係は終わります。しかし、「ちょっとあれ言われたのは不快な気分がしました。でも、○○さんがちょっとノリで言ってしまったのも分かるので、次から気を付けてくれたら嬉しいな」と言えば、これも良好な関係への第一歩なんですね。

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コミュニケーションは学ぶことが多いですね!

アサーティブ・コミュニケーション、実践すべし!!

ということで、今回はここで♪



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