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わずかな言葉の違いで孤独感から解放され、人とつながる
「対話についてどう考えていますか?」と、
哲学カフェの参加者さんより質問をいただいた。
対話について話すはずが、
「私は、おしゃべりが苦手なんです」と言葉が出る。
コロナの流行って嫌よねとか、
職場の〇〇さん、って異動なんやねとか、
誰が語っても変わらないような”情報交換” は
対話とは言えないだろう。
おしゃべりを続けていると、
私はだんだんと孤独感が強くなっていく。
いっぽうで対話は
あふれんばかりの情報という雲の切れ間から
その人らしさに光をあてること。
目の前の人は何に関心があるのか?
どんな考え方を持っているのか?
価値観や大切にしたいものに触れていく。
「私もおなじように感じる」でもいいし、
「ちょっと、私とはちがうな」でも構わない。
おなじようなら楽しいし、
違っていれば新たな視点をもらえる。
相手を知るには関心を持つこと。
「本を読むのが好きなんです」
「そうなの?!私も本を読むのが好き!」
言葉がたんに行って戻ってくる。
目の前の人の価値観や大切にしたいものは
何もわからないままだ。
「本を読むのが好きなんです」
「どんな本が好きなの?」
と相手に光をあてれば、おしゃべりから対話へと変わる。
孤独さがなくなって、
目の前の人とともにいるように感じはじめるのだ。
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