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#17 『「超」入門 失敗の本質』 鈴木博毅 / ダイヤモンド社 2012

こんにちは!
会社のモヤモヤを読書で解きほぐしたい
40代ワーママのKです。

主に仕事用に読んだビジネス本の記録を
投稿しています。

『失敗の本質 日本軍の組織論的研究』は
各界のリーダーが座右の書に挙げる
ロングセラーですが

その昔、張り切って読み始めたものの
私にはちょっと重すぎまして…

そこで、「超」入門と題した本書に
お世話になることにしました。

もともと原書では
大東亜戦争における日本軍の6つの作戦
(ノモンハン事件、ミッドウェー海戦、ガダルカナル作戦、インパール作戦、レイテ海戦、沖縄戦)
を分析し、組織の敗因、失敗の原因について
精緻な解説がされています。

そのなかから
ビジネスに役立つ組織論のエッセンスを
ポイントを絞ってわかりやすく抽出したのが
本書です。


【読書メモ】

  • 『失敗の本質』から学ぶ敗戦の理由7つ

  1. 日本人は大きく考えることが苦手、俯瞰的な視点から最終目標への道筋をつくり上げることに失敗しがち。戦略とは、目標達成につながる勝利を選ぶことである。目標達成につながらない勝利は、戦略上無意味である。戦略のミスは戦術ではカバーできない。体感的学習から戦略の核を特定することが肝要。

  2. 日本人は練磨が得意、革新は苦手。武士道的「型をマスターすることで型から離れる」思想や、達人を養成する方向性が、アメリカの「達人を不要とするシステム」の開発普及により、ゲームのルールを変えられてしまった。

  3. 日本人は既存のルールに習熟することを目指す気質があるが、それだけではいつか敗北する。イノベーションを創造するには①戦闘の勝敗を決する既存の指標を見つけ②敵が使いこなしている指標を無効化し③新たな指標を用いて戦うこと。

  4. 日本人は、成功の本質でなく型と外見だけを伝承しがち。過去の成功体験が通用しなくなったとき、しがらみや先入観を取払い、新たに有効な指標を探せるか、追求できるか。

  5. 現場活用が下手な組織の中央部。権威主義と傲慢さが、現場の優秀な人間の意見を黙殺し、悲劇を産んだ。一方米軍は、優秀な人材を抜擢し、前線の緊張感を作成本部に導入する人事システムで成果をあげた。現場の体験、情報を確実に中央にフィードバックし目標達成の精度と速度を高めていく仕組みづくりが重要。

  6. 現実を直視せずに判断してしまう誤ったリーダーシップが学習性無気力を産む。アイデアやイノベーションは組織のあらゆる階層から産まれる。上下関係なく他者の視点を活用すること。指揮をとる人間には、見たくない問題を解決する覚悟の強さが求められる。

  7. 「空気」の支配が合理的な判断を遠ざける。熱意や小さな正論に押し切られてしまうこと、集団浅慮やサンクコストの罠にはまることの危険性。不都合な情報を封殺しても問題自体は消えない。リスクの存在を認め徹底的に管理することで脆弱性を改善する。


…まとめがいがありました。

そろそろ戦後80年も経とうというのに
こうしてみると日本人は戦時中の失敗を
反省したり活かしたりできているとは
言えないかなと思えてしまいます。

何度も読み返したい本だったので
これからは自分でこの投稿を見直して
内容を思い出します。



ではまた。

最後までお読みいただき
ありがとうございました!

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