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「結論から話す」が苦手な人こそ意識するべきたった1つの考え方

私が何者であるかはコチラをお読みくださいませ。

この記事は「結論から話す」が苦手な方が、1つだけ意識するだけで結論から話すことが得意になれる内容です。

こと社会人にとってコミュニケーション課題は一生付き纏うことでしょう。
上司・取引先・部下・オーディエンスに対し、出来る限りお互いストレスなく意思疎通できることが理想であることは間違いありません。

しかし誰しもが自分の考えを上手に言語化し、伝えることが得意なわけではありません。
理由は相手の傾聴力に依存するからです。

とは言え、依存しっぱなしですとコミュニケーションは相手を選ばなければならないと言うおかしな構図になってしまいます。

お互いにストレス無く、伝える一手として「結論から話す」は1つの重要なキーワードでしょう。
もしくは上司に「結論から話せ」とか、会社の風習として「結論から話そう」など環境に順応しなければならないケースも考えられます。

私の前職でも、「結論から話そう」と言う考えが風潮として感じられました。
「『結論から言います』と最初に言いましょう」と言う王道のアドバイスが研修で飛び交っていたのを覚えています。
しかし、前職のメンバーでは「結論から言います」を頭につけただけで、結局話が長くなる人が多い印象でした。

結論から言います

ずばり”「This is a pen.」を意識”です。

解説

「結論から話す」とはつまり語順を変えようという事です。
日本語と英語の語順の違いを用いて説明します。

状況:私は映画を見ます
この説明をする時に、日本語と英語で下記のような語順の違いが生まれます。

日本語:私は映画を見ます(状況のまま)
語順:①主語②目的語③動詞(述語)
英語:私は見ます。映画を。(I watch a movie.)
語順:①主語②動詞(述語)③目的語
※英語の方は敢えて句点で区切りました。

今回は目的語に値する例は「映画」のみであり、極端な例に感じるかもしれません。
では次の場合はどうでしょうか。

具体例1

状況:私は3日前に、ずっと楽しみにしていた映画を、渋谷の映画館で見た。楽しみにしていただけあって、とても満足した。
さて、この状況を日本語と英語で書き起こしてみましょう。

日本語:私は3日前、ずっと楽しみにしていた映画を見てとても満足しました。
英語:私は映画を見ました。渋谷の映画館で3日前に。とても満足しました。
I watched a movie at a movie theater in Shibuya three days ago. I was very satisfied.

実際に何をしたのか?(今回は”映画を見た”)が登場するタイミングが違いますよね。
この考え方を、ビジネスに置き換えてみましょう。

具体例2

状況:あなたは全社会議を主催する役割が与えられています。
2月1日に実施する全社集合会議の開催が台風の影響で開催が難しくなった。都心に近いメンバーのみ集めて、遠方のメンバーはリモートで実施する事は可能だが、会場の収容人数から正直もったいない。
会場に問い合わせると、翌週2月8日実施であればキャンセル費用掛からず、開催日時を移動出来るらしい。

さて、あなたなら上長(社長など)どのように伝えますか?

NG例:2月1日の集合会議ですが、台風が近づいており遠方のメンバーが集まるのは難しそうです。予定通り実施し、都心に近いメンバーだけ招集する事もできますが、会場のキャパシティで考えると空席だらけでもったいないです。
そこで提案ですが、会場に問い合わせたら、2月8日に開催日を移動できれば費用も掛からないそうです。いかがでしょうか?

うーん、途中で話を遮りたくなりますね。

OK例:2月1日の集合会議について、提案です。開催日を2月8日に移動するのはいかがでしょうか。
理由は、台風の影響で遠方メンバーの招集が困難であること。また、2月8日開催であれば費用もかからないとのことです。
予定通り開催することも可能ですが、都心に近いメンバーしか集まれず、空席だらけでもったいないです。
以上から、2月8日に開催日を移動する事を提案いたします。

いかがでしょうか。

解説

今回伝えたいことは、「会議を8日に変更したいこと」ですよね。
途中で様々な理由を伝えたくなる気持ちを抑えて、まず最初に伝えましょう。

「This is a pen.」です。ペンであることの説明を、後回しにする必要はないですよね?

最初に結論を持ってきているので、聞き手も「聞く体勢」になります。
さらに「提案です」と言ってくれると、聞き手の脳は「今から判断しよう」と言う状態で話を聞いてくれます。
またOK例は”PREP法”に沿った話し方です。また別の記事で発信したいと思います。

明日からのアクション

あなたの伝えたい事、報告したい事を「This is a pen.」に沿って並び替えてみましょう。

たったこれだけで、伝わる効率がアップする事を実感できるはずです。

余談ですが、端的に伝えられるようになると、賢く見られる、と言う副次的効果も期待できます。

明日から「This is a pen」で、スマートに伝えていきましょう。

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