「出会えてよかった」と言われることの喜び

公務員として仕事をして、長らくぶりの休日出勤となりました。
今回は担当しているケースご本人の他機関への相談同行。

この方は複雑な境遇、かつ心身ともに疲弊して出会いました。
それが異動初日。
数週間たち、その方の顔色はみるみる変わって、明るい表情が見られた。
なんだろう、それだけで本当に「良かった」と思えた。
私が手伝えることはほんの僅か。話を聞くことくらい。

今日も顔を見ると、「Ayanoさん、私なんかのために、本当にお休みの日にごめんなさい」と申し訳なさそうにする。
本当にたまたま、偶然１日オフだった。それも奇跡。
そして、上司が休日出勤の許可をしてくれた。それも有難かった。

ただ同行しただけだったけど、目の前で本人の周りに支援してくれる人がたくさんいる光景を目の当たりにした。
支援してくれる方に状況を話すだけで、本人は次第に手が震えて身体がこわばる。ワタシはその本人の背中をさすり、泣きそうな本人にハンカチを渡すことしかできなかった。
でも、「今日、Ayanoさんが来るって知ったから相談しようと思えたんです。Ayanoさんが来る！と思って…」と話してくれた。それだけでも嬉しかった。

帰り際、「Ayanoさんが担当してくれてよかった、出会えてよかった」と満面の笑みで言ってくれた。ワタシも誰かの役に立てる人間なんだ、と思えた。

感謝したいのはこっちのほう。
ワタシがあなたから得たものはたくさんありますよ。

「出会えてよかった」と言われることの喜び。

この喜びは何事にも代えがたいものだと知った。