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【月刊/NISA】資産運用通信簿 2023/10(Vol.001)


プロローグ

来年、2024年から大きな制度改正が入る NISA 。
金融庁の発表当初から盛り上がるところでは大いに盛り上がりましたし、最近ではいよいよ、テレビのニュースなどでも取り上げられることが多くなってきました。

NISA って、なに?
新しい NISA って何が変わって、つまり 現行の NISA とはどう違うの?
NISA の始め方って?

上記のような疑問を解消する為の記事は世の中にごまんとあるわけで、今さら私のような末席のファイナンシャルプランナーが改めて文章にすることも無かろうかと思います。
ただ、仕組みやその変遷、ポイントなどが十分に理解出来たとして、それでもなお手を出してみるべきか否かの判断をつけあぐねている方も多くいらっしゃることでしょう。

では、実際にもう始めている人がどういう状況になっているか、その経過をつぶさにご観察頂くというのはいかがでしょうか。

NISA が投資に関する話だと分かった時点で興味を失ったり、そもそもお金の話があまり好きではない、という人も少なからずおられるはず。
ただ、まがりなりにも独立系の FP を名乗って活動している私としては、思考を停止して元本保証の預金のみを続けることのリスクや、投資とギャンブルが同義なのかどうかはあなたの心得次第であることなど、何としてでもお伝えしたいことが山ほどあります。

そこで今月より毎月、私が実際に取り組んでいる積立 NISA の運用状況について、簡単な解説付きのレポートをアップしてみることにしました。
損するだの得するだのの理屈はもう後回しにして、取り敢えず私が積立 NISA の枠内で積み立て続けている投資信託、その資産額が具体的にどう増減しているかを見て頂こうという訳です。
他人の NISA 活用状況を継続的・客観的にモニターして頂くことが、皆さまの個性・価値観に合った投資に対する考え方、NISA に対する向き合い方を整える良い機会となれば、この試みは成功です。

それでは 2023年9月末日 時点の運用実績、行ってみましょう。
今回は初回ですので、旧つみたて NISA の基本ルールとなる要素も含めて箇条書きします。フォーマットとしてはまだまだ発展途上ですので、思いついた改良はその都度、行っていこうと思います。

2023年 9月 30日 時点の運用実績

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  • 2021年 から積立を開始、満額積立を継続しており、今年が3年目

  • 旧つみたて NISA の購入上限額(非課税投資枠)は 40万円 / 年

  • 1ヶ月の積立額は 40万 を 12 で割った 33,333円

  • “資産合計”の黒字は、これまでの投資額に損益の実績が加味された数字

  • 上記、つまりこれまでの投資額は 1,099,993円 で、それに対して 182,641円 の利益が出ており、故に “資産合計” 額が 1,282,634円 と増加している

  • 毎月積立買付している投資信託(ファンド)は画像左下の3商品。それぞれの積立額がその右に記されている

  • 現状として18万円強の利益が出ているが、実際に利益分の現金を手にしているわけでは無い。この状態の利益を “含み益” と言う

  • 含み益が出ている状態とはつまり、安い時に積立という形で購入した投資信託が値上がりしている、ということ

  • この含み益分を現金として手にする時とはすなわち、値上がりした状態の投資信託を売却した時

  • つまり値上がりした投資信託を売却すると、購入時の代金と、値上がりした分の差額を “利益” として手にすることになる

  • 上記の売却により、言わば見込の利益であった含み益が実際の利益として確定する。これを “利益確定” と言う

  • 確定した利益に対しては通常、約20%の税金が掛かる

  • しかし、NISA の非課税投資枠内で積み立てた投資信託売買の利益に対しては税金が掛からない。この一文が最も明瞭簡潔な NISA のメリット


次回以降については、前月からの変化を踏まえた考察なども交えつつ展開してゆくつもりです。どうぞお楽しみに。

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