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ADHDっぽい私が心理学を仕事にするまでの話14 ~生きがいを知ってブレイクスルー~

前回までの話はこちらから

ブレイクスルーへの道筋

私に苦境から抜け出す勇気を与えてくれた本、人生論から自己啓発系まで様々読みましたけど、決定打となった本、それは、

飯田史彦氏の「生きがいの創造」でした。

お読みになったことがある方はお分かりでしょうけど、かなりスピリチュアル的な要素が強い本です。

著者の飯田氏は(当時)現役の国立大教授それも経済学者だった方です。

何だかスピリチュアルとは縁遠い感じですが、だからこその説得力を感じたものです。

生きがいの創造に始まり、多くの「生きがい」に関する著書を著しておられ、その時は、「生きがいの創造」「生きがいのマネジメント」「生きがいの本質」「ブレイクスルー思考」の4冊を一気に読了しました。

実はこれは私が購入したのではなく、気が付いたら家の本棚にあったものです。おそらくは兄が読んでいたのだろうと思います。

私が悩んでいる最中、ずっとそこにあったものをやっとこのタイミングで手に取ってみたということですね。これも何か運命というものなのでしょうか。

詳しい内容については割愛しますが、それまでの価値観が一変したものでした。悩みの本質、悩むことの意味、そして、「目的」について、述べてありました。

(私も含めて)大勢の人は、悩みには「原因」があるとは考えますが、「目的」があるとはなかなか考えないものです。

「悩む目的」について考えさせられ、それによって、この苦しみにも意味があることを理解することが出来ました。理解するというか、そう考えることによって苦しみを軽減することができたのです。

(生の飯田氏の話を聴いてみたいと思って、たまたま隣県であった講演会にも行きましたよ。ええ、片道4時間かけて。)

ご興味のある方は、文庫本でも出てますので、ご一読ください。

これらの本で、人がどのように感じるのかは千差万別でしょうけど私にとっては、いまのカウンセリングのスタンスにつながる、大きいターニング・ポイントを与えて下さった本です。

最大の気づきは、「どちらに転ぶにしても、試練はついて回る」ということことですね。

結局苦悩からは逃れられないという確信です。

この「気づき」は残酷なようでありますが、ある意味「底打ち体験」ですね。

逃れるすべを求めるとかえって苦しみが大きくなりますが、逃れられないものなら受け入れるしかない、という気づきによって、自分を否定するという思考から距離をとることができましたし、自分を大切にということを実感した瞬間でもありますね。

結果として、自他への慈しみが生まれ、結果として決断への勇気がわいてきたような気がします。

現状と生きがいの葛藤

ある意味、「生きがい」をもとめているところがだれしもあると思います。

したがって、生きる意味の喪失は、大きい苦悩になります。

にもかかわらず、
生きる意味を追い求めることは、まわりからは「わがまま」と捉えられる可能性もあり、ネガティブな評価を受けることへの恐れから、生きがいを放棄してしまう、ということもままあるかもしれませんね。

生きがいを追い求める行為は、心理学でいえば、
マズローの欲求の階層でいう、「自己実現」への欲求になるでしょうか。

ただ、自己実現は決して、「わがまま」や「自分勝手」という事ではありません。

自分が自分らしく生きられる状態を素直に追い求める態度、と言えるでしょう。

大事なのは、「人からの目線」を判断基準にしないこと、でしょうね。

もっと自分を受け入れて、自分を大切に、それができれば、人を大切にできる心の余裕が生まれるはずですから。

・・・飯田氏の著書を読んで、こんな「こころの旅」をしてきたように思います。

もう迷うことなく、「辞める」という決断を勇気を持って行動に移す段階に至りました。

続きはまた次回。

今回もお読みいただきありがとうございました。

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