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全国通訳案内士ってなに?

主婦で、フリーターで、全国通訳案内士

私は2019年に全国通訳案内士になった。仕事はまだない。
新型コロナの流行で、外国人観光客が来日できず、新人ガイドは経験を積む機会が消えた。いまは、家事のかたわら、いろいろなアルバイトをしながら将来について模索中。
この歳になっても、模索って。
いいのかなぁ、と思いつつ、いろいろチャレンジできるのは幸せなことだ!と前向きにとらえている。

全国通訳案内士?なにそれオイシイの?

観光業が復活しないことには、全国通訳案内士も、しばらくは職業としての見通しが立たない。
対面で話すのがダメなら、書くことにトライしてみようと、2020年から江角悠子さんのライター講座を受講した。2022年は、江角先生が主催するオンラインサロンで「ブログを書く会」に参加している。

この会には、様々なバックグラウンドをお持ちの方々が参加しているので、自分の知らない業界のお話を聞くことができる。
ライターさんはもちろん、フードコーディネイター、フォトグラファー、会社員、翻訳業などなど。みなさんのお話を聞くだけでも視野が広がり、とても楽しい。
先週の会では「全国通訳案内士として、どう活動していきたいか」を書いたが…
参加者からのフィードバックで、はっとした。
「全国通訳案内士って、なんですか?」
あっ、全国通訳案内士って、もしかして、あんまり知られてない職業なのか!

全国通訳案内士はどんな資格?

全国通訳案内士は、語学系では唯一の国家資格だ。高度な外国語能力、日本の歴史・自然・文化についての知識、ホスピタリティがあることを証明する資格、とされている。
以前は資格がなければ、報酬をもらってガイドの仕事をすることはできなかった(業務独占)が、2018年の法改正で、全国通訳案内士の国家資格が無くても、お客様から報酬をいただいて案内できるようになった。
では、資格があるのと無いので、何が違うのか。
それは、「全国通訳案内士」と名乗れるかどうかの違い(名称独占)である。
有資格ガイド限定のバッジもあるそうだ。まだ買ってないけど。どこで買えるのかなあ。
全国通訳案内士が着用するバッジのデザインが決定しました! | 2020年 | 報道発表 | 報道・会見 | 観光庁 (mlit.go.jp)

全国通訳案内士試験はどんな試験?

試験は毎年1回だけ。一次の筆記試験と、二次の口述試験がある。合格率は10%くらいで、難関と言われている。
2022年度全国通訳案内士試験|全国通訳案内士試験|日本政府観光局(JNTO)
筆記試験科目は
①外国語 ➁日本地理 ③日本歴史 ④一般常識 ⑤通訳案内の実務
二次試験の口述試験は、「通訳案内の実務について」出題される。
これは、お客様をあなたならどうご案内しますか?を問われる試験だ。1年目で当たったお題は「神社」。

口述試験(1年目)の思い出

ダニエル・カールさん似の試験官に、必死に英語で何かを語ったことだけを覚えている(思い出すだけで冷や汗が出てくる)
神社とは何か、有名な広島の厳島神社はどんなところか、などを話した気がするが…
準備不足の私のメチャメチャな英語を、彼はニコニコ一生懸命、聞いてくれた。ほんと、スミマセン。
「神社の説明、ありがとう。広島にある神社なんだね。ところで、広島の名物って何?」
お好み焼きです、と答えた私。しまった、と思ったが、後の祭り。
「お好み焼きって何?材料は?どんな風に作るの?」
料理関係の英単語がまったく出てこなくて、1年目は口述試験で落ちた。

石の上にも3年?合格までかかった時間

通訳案内士試験、私はなんと3回も受験するハメになったのだった。
一次試験に合格すると、翌年は二次試験から受験できる。
が、翌年の二次試験に落ちると3年目は最初からやり直し!一次試験からの全科目受験生になる。なかなかにしんどい試験だ。

2016年から2018年にかけて、どんな風に頑張っていたか、次回のブログで振り返りたい。

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