見出し画像

冷えは万病のもと

「冷えは万病のもと」とよく言われますね。
冷えにより様々な症状が現れます。
頭痛、肩こり、腰痛、不眠、便秘、下痢、生理痛、生理不順、むくみ、頻尿、等々…
さらに、体温が低いと免疫力が下がる、ガン細胞が増殖しやすい、などという話も聞いたことがありますよね。
また代謝が悪くなって太りやすくなり、ドロドロ血液を招き(瘀血)、生活習慣病のリスクも高まることが考えられます。
全身の重大な病気へも繋がる可能性もある冷えは、まさに万病のもとですね。
 
人間は恒温動物なので外気温に関係なく常に体温を36.5度ぐらいに保とうとします。
体内で必要な熱を産生しているのは、主に筋肉です。
運動して筋肉を動かすと暑くなります。
寒いときや悪寒のするときはカラダに力が入り、ガタガタ震えますよね。
これは筋肉を震わせて熱を作り出しているのですね。
ですから、男性に比べて筋肉量が少ない女性の方が冷える人が多いですし、運動不足やダイエットなどで筋肉が減ってしまうと体温が上がりにくく、冷えやすくなります。
 
じーっとして筋肉を動かさないでいると、カラダはなかなか温まりません。
筋肉も落ちて余計に冷えやすくなってしまいます。
 
エスカレーターやエレベーターではなく階段を使う、歯磨きをしながらスクワットをする、なるべく乗り物を使わずに歩ける距離なら歩くなど、まずは簡単にできることからやってみましょう。
下半身の大きな筋肉を使うのは効果的です。
運動するぞ!と気合を入れてやるのはなかなか大変ですが、日常生活の中で意識して筋肉を使うだけでも違うと思います。
自分で体を動かすことで血流が良くなり隅々まで巡るようになります。
 
また、冷えを感じる人は、冷飲食を避け、カラダを冷やす作用のある(寒涼性の)食材を食べるときは調理法を考えたり、温性の食材と組み合わせたり、薬味やスパイスを使うなどしてバランスをとりましょう。

内臓を直接冷やしてしまうのは、どんな人にとっても良くありません。
冷えを感じている人はなおさらです。
現代では、冷たい物を飲むのが習慣化して、真冬でも氷入りの飲み物を飲んでいたり、アイスを食べたりしている人もよくみかけます。
「冷えは万病のもと」であることを忘れずに。

日常的に冷えを感じているのは、未病の状態と言えます。
冷えは女性に多いですが、最近では男性や子どもにも増えてきているようです。
自分は冷え性の体質だからとあきらめずに、養生して改善していけるといいですね。
 
今日もお読みいただきありがとうございました。

薬に頼らない薬剤師・漢方養生アドバイザー® 吉澤あかね

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?