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膝を壊すと心も壊す②

こんにちは。ご無沙汰してます。ガラムマサラです。
最近はプログラミングスクールを卒業して、看護師さん向けのサービスをリリースするところまできました。
せっかく卒業したのですが、就職はまだできない状況にあります。

というのも、膝がまだ完治していないからです。

この記事は、こちらの「膝を壊すと心も壊す」の続編となります。

前回の記事を簡単に説明しますと、膝に腫瘍ができ、昨年の7月に摘出手術を受けました。半月板縫合を行ったので、全治半年くらいと伝えられ、リハビリに励んでいた今年1月の記事でした。

そこから約10ヶ月が経ちました。

あれ、手術からもう半年以上が経っているのに、まだ完治していないの?となりますよね…

なんと、3月に再手術を受けたのでした😭

今回も現在に至るまでの経過を書いていきたいと思います。
リハビリで苦労している人の励みになったり、半月板関係でこの記事に辿り着いた方の情報源となれば嬉しいです。

【2022年 2月❄️】

前回の記事の通りジョグやダッシュのメニューをこなしていたところでした。片足ジャンプなど、かなりハードなメニューも追加になって、充実した日々だったと記憶しています。
一方で、実は術後から膝が抜ける感じが続いており、その抜け感が強くなってきている感じに気づきました。
この膝が抜ける感じ、すごく表現が難しいです。
膝の力がカクンと抜けてしまうのではなく、荷重をかけた際に半月板周りの筋が痛む。なんだか噛み合わせが悪いような感じです。

加えて、膝を曲げ伸ばしすると、やたらパキパキと音鳴りがするのも気になっていました。パキッとなった瞬間に、膝全体に神経痛のようなものが響きます。

外来で主治医にそれを伝え、MRIを撮るも大きな異常は見られず。
(ちなみに腫瘍が再発してなかったようで、一安心)
はっきりとした原因が分からず、一度膝の関節鏡で検査入院をしてみようという方針となりました。
問題がなければ2泊程度の入院で良いとのこと。

膝は一生ものだし、この転職期間にしっかり治しておきたい。そして、検査するなら早い方が良いという気持ちがあったので、二つ返事で快諾しました。


【2022年 3月🌸】(手術)

いざ検査入院。検査と言っても全身麻酔の手術室で行うしっかりしたもの。手術日は3月11日。なんだかちょっと嫌な予感もありつつ、まずは生きて帰ってきたいと2度目の手術を受けました。
(生検を入れると、全身麻酔の手術はこの1年で3回目となりました😅)

手術が終わり、意識朦朧の中で主治医から今回行った手術について説明を受けました。
今回行った手術は間接鏡下関節滑膜切除術関節鏡下半月板縫合術

え、半月板縫合…?

翌日、改めて説明を聞いても手術内容は上の通りでした。どうやら治癒やリハビリの段階で半月板が膝裏側にズレてきていたようで、そのズレを修正するため再び縫合を行ったようでした。

また、膝の関節内側(大腿骨と膝蓋骨の間)に滑膜ヒダというものがあるんですが、これが炎症を起こしていたようです。膝滑膜ヒダ(タナ)障害といって、それによってあの膝のパキパキ音が出ていたとのこと。これを改善するために滑膜ひだを切除しました。

滑膜ヒダは膝蓋骨と大腿骨内側の軟骨の間のしきりのようなもの

ということで、去年の夏同様、半月板縫合を行ったのでした。全治6ヶ月はかかると言われている半月板縫合。これでまた入院期間も3週間に延長、リハビリも最低で半年は延長になりました🥲

術翌日からリハビリはスタート。まるまる1年前と同じリハビリの開始です。
機械での膝曲げ(CPM訓練)を1時間ずつ1日2回、大腿四頭筋に力を入れて電気を流す低周波トレーニング、健側(手術していない方の足)の筋肉保持のためのマシントレーニングなど、入院中は合わせて5時間以上トレーニングをしていた気がします。

2週間で車椅子を卒業、松葉杖に移行し予定通りちょうど3週間で退院しました。
車椅子や松葉杖の扱いは経験がものを言ったのか、レクチャーを受けずに体が覚えていましたw


【2022年 4・5月🌱】(術後1・2ヶ月)

今回の退院後は安静第一、Door-To-Doorの生活でした。
ここが一番メンタルが危うかった時期です💦
春になって天気が良くなってきていたのに、外に出れなかったのが一番ストレスでした。
自分は4月の新年度に切り替わり、新しい人々との交流ができるのが楽しみなタイプです(クラス替えや新しい部署とかが好きな変なタイプ😅)
今回の治療継続で、就職が先になってしまったり、それに伴い上京もする予定だったので、人生思うようにいかない…と涙したのも覚えています。
出れる外はベランダだけだったので、椅子に座って何も考えず、ボーッとしている時間も多かったです。

ようやく退院後2週間で、近所の軽い散歩の許可をもらえました。それまではタクシーで病院に行ったり、誰かに食材を買ってきてもらったり、出前をとったりなんかで命を繋いでいましたね。
4月末にはようやく松葉杖が外れ、装具をつけながら歩行できるまでになりました。

ゴールデンウィークあたりから積極的に歩いてOKの許可。30分程度歩くと体力も筋力もないので、帰っては疲れて寝てばかりでした。膝は良く熱を持って腫れており、アイシングも欠かせない状態でした。


【2022年 6月☔️】(術後3ヶ月)

梅雨の時期は湿度が高いせいか、よく表面上の傷が痛んでいました。まさに「古傷が痛むぜ」を体感。膝の状態で、この後に雨が降るな〜と予測できるくらい敏感になっていました。
同一対位を取り続けるのも辛く、デスクでのPC作業もソファーに座りながら、ベッドで寝ながら、などと家の中をうろうろしながら行っていました。

術後3ヶ月でスクワットのメニューが入ってきました。バイクもこの時期です。
リハビリ内容が去年と同じ。同じメニューが続くとモチベーションが保てないんですよね。2回目のリハビリはそれもまた苦痛でした。
前回に比べてPTの先生も慎重になっているようで、地味トレーニングの連続でした。痛みがあれば即メニュー終了。時に初歩的なメニューに戻ることも。早く走りたい〜と思っていた時期です😅


【2022年 7・8月🌻】(術後4・5ヶ月)

術後4ヶ月を超えて、ジョギングのメニューが入ってきました。
久しぶりに自分で風を感じることができた!嬉しい!と思ったのも束の間、膝が痛む。地面に足がつきの衝撃が加わった際に、膝の皿の裏あたりがよく痛んでいました。
どうしてもそれが払拭されないので、一度ジョギングはお預け。片足で座って立つを繰り返したり、片足スクワットをするなどの地味運動ばかりやっていました。

それでも行動範囲は広がり、1時間以上フルで歩けるようになったので、だいぶ気持ちの面では楽になりました。走らなければ痛みが出なくなったというのもポイントかも。やはり体のどこかが痛いと気落ちしますよね。

ただ、夏らしいことは2年連続で、ほとんどできませんでした。
去年はコロナだからと我慢できたんですが、今年は行動規制も緩やかになっていて、友達のフェスに行ったInstagramとかが流れてくると、いいなぁと指をくわえていましたね…😂


【2022年 9・10月🍁】(術後6・7ヶ月)

全治の目安、術後半年です。
膝は完全に治っておりません。
日常生活では、階段昇降やとっさの小走りができないので困っています。信号の点滅とか小走りができたらいいんですよね。
日常で膝が痛んだり、熱を持ったりすることはほぼなくなりました。
ただ、膝がまたパキパキ鳴るようになってしまいました😅これはまた滑膜ヒダ障害が出現しているような気がしていますが、MRI等は異常なく、強く痛むようなものではないので、経過観察としています。
治っていく過程で膝内の組織が癒着してしまったり、自分の歩き方の癖などが関係しているとか。

現在は、2週に1回ヒアルロン酸を膝に注射しています。注射は痛くて毎回嫌ですが、仕方なく、これで痛みを抑え、リハビリを進めようという方針です。
確かに注射後はスタスタと階段を降りられたり、多少の負荷をかけても痛みが出ないので、一定の効果はありそうだなと。
現在はリハビリは週3、それ以外の日は自主トレで頑張っています。
ジョギング3分、歩く2分を6セット、30分のメニューをリハビリでこなしているところですが、これがまた疲れる。

そして最近は久々にダッシュもできました!最初は膝を着く瞬間が怖くてたまらないし、1年以上ダッシュしてなかったので走り方を忘れてしまっていました😂
膝の筋力の左右差はほとんどなくなってきている状況で、レッグエクステンションでも健側と同じおもりを上げられます。

これがレッグエクステンション。このムキムキは、もちろん自分ではなくフリー素材です

これからは12月までリハビリを続け、日常生活を送る上で支障がないところまで状態を持っていきたいです。
フォローの受診のみ。病院でのリハビリではなく、ジムなどで自主トレができるようになればと思います。

終わりに

・金銭面のこと
前職は辞めていますが、傷病手当が続いていてなんとかなっています。
看護師時代の月収の2/3を毎月受給できている状況です。
この傷病手当、前回の記事で詳しく説明しませんでしたが、残業代等も含めた税引前の収入の2/3を受給できるというものでした。
なのでブラックな感じで残業代で稼いでいたので、あの時の自分に感謝だなと思っています😅
また、前回の手術から半年以上経っていたので、安い賭け金で入っていた生命保険からの入院費や通院費が再び使えました。
リハビリをするために、金銭面では恵まれた環境だったかもしれません。

・やっぱりリハビリは3歩進んで2歩下がる(前回とほぼ同じ)
リハビリが全てうまく進むことはありません。
先週までできていたメニューが、今日はできなくなっている。5歩ぐらい下がってしまうみたいなことは日常茶飯事でした。
そして、進み具合も人それぞれ。
ネット上の情報と自分の病状を照らし合わせたくなります。
焦る理由はたくさんあると思いますが、人間の体はそんなに上手くは操れません。
自分と主治医、理学療法士を信じて取り組むしかないと思います。

・誰かと病状を共有する
こちらも前回同様です。自分の場合、入院中に同室になった膝仲間の友達がいます。その方と病状を共有することで、気持ちが楽になったり、リハビリを頑張ろうとする意欲が湧いてきます💪
noteやTwitterなどでも、リハビリを頑張っていらっしゃる方を発見することができたので、そんな仲間とやりとりするのもよいかもしれません。

今回のリハビリ中に背中を押してくれたのは、元川崎フロンターレの中村憲剛選手でした。自著を読んだりNHKのドキュメンタリーを見たんですが、39歳で前十字靭帯損傷、半月板損傷の大怪我をされた中村選手は、7ヶ月のリハビリを経て完全復活されています。
すごくポジティブに怪我と向き合っていて、自分も見習わなきゃなと思わされました。

ということで、今回はこのへんで。
次回は膝が完治してランニング最高!といっている記事を書きたいものです😄

病名やリハビリ等でこのページに辿り着いた方がいましたら、一緒に頑張りましょうね💪

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