見出し画像

サイドスラスターって言いたくなる

こんにちは。髪を伸ばすことに決めたおのしゅんすけです。


さて。今日はサイドスラスターというものについて書こうかと思います。


サイドスラスターって

そもそもサイドスラスターとは何かというと、スラスト(Thrust)というのは推力という意味です。

つまり横方向の推力を生むための装置のことです。

画像1

こんな感じに船体にズバンっと穴が空いてて、そこにプロペラが付いている感じです。


この写真は船の前の先っちょに着いているんですがこれがあることで港みたいな狭いところでの方向転換が格段に容易になります

基本的には船首(船の前)だけに付いていることがほとんどなんですが、巨大なクルーズ客船になってくると船尾(船の後ろ)にも付いていたり、場合によると真ん中とかにも付いていたりもします。

画像2

(だいたいこの辺です。わかりにくいかな?)

なので例えば横にいくつか付けていれば横向きに船を動かすことが出来ます

車でさえ難しい縦列駐車みたいなことをしなくても済むわけです。めちゃめちゃ便利です。


サイドスラスターがなければ

ではこのサイドスラスターはどんな船についているのか。

主に客船、フェリー、軍艦などです。

さっきも書いたようにサイドスラスターがあればその場での方向転換が容易になるため、軍艦などの軍用の船に付けられるのは何となくお分かりかと思います。


では客船やフェリーに付けられるのは何故でしょうか。


それは出入港の回数が多いからです。

画像3

実は大型船は港に入る時にタグボートと呼ばれる特殊な小型船に動かしてもらって港に入ります。

画像4

(この動画わかりやすいです!)

このタグボートも面白いんですがまた今度まとめます。


このタグボート1隻頼むと何十万とかかります。だいたい1回の入港に1隻じゃ足りませんから多ければ3隻も4隻(船の大きさやその日の天候で決めます。)も頼みます。

1回の稼ぎが何億単位の世界なので何十万なんてたかが、って感じですが、これが頻繁に出入港する船であればなかなかの額になります


それなら造船する時にちょっとお金をかけてサイドスラスターつけた方が結果安上がりだということです。(これは船の種類によるので一概につけた方がいいということではありません。)


それに加えて、さっき出たタグボート。実はこの方法ちょっと時間がかかります

なので客船はあまり良くないんですね。

ちょっと想像してみて欲しいんですが、豪華客船の旅を楽しみにして港にいたとします。港に待ちに待った客船が入ってきたんですが、数十分かけて小さな船が周りをウロウロして港に着けていたらイライラしません


なので少し前に書いたようにサイドスラスターを複数つけて自分の力で横向きに動けたりすれば素早く港に着けるので、お客さんの不満度を高めてしまうことは無くなります


また、最近では電気推進船というものがあると以前書きましたが、前はサイドスラスターで後ろは電気ポッドにしてサイドスラスターの役割をさせるという客船も増えてきているようです。



客船においてはお客さんの不満度を上げてしまうようなことはしてはいけないので、このサイドスラスターはぜひ付けるべきだと思います。

それに加えて、入港時に例えばお客さんが待つ前で客船が横向きに動いて岸に着いたとしたら待っている時間に見せるパーフォーマンスになるのではと思いました。横向きに動く船とか見たことないじゃないですか。面白そうです。それでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?