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新型コロナに学ぶ船の価値

こんにちは。無印タンブラーの優秀さとスタバのワンモアコーヒーの善意に甘えて4時間居座ったおのしゅんすけこと迷惑客です。
翌日行ったら入り口に「2時間以上はお声がけさせていただきます」って看板が出てました。申し訳ありませんでした。


さて。今日はそんなスターバックスの優しさに感謝しつつ、全然関係の無い新型コロナに絡めて船の話をさせてもらいます。あくまで船の話なのでもしコロナに関しての情報収集が目的であればこのnoteは不適なのでそこはご理解ください。その上でどうぞお楽しみください。


こんなニュースがありました

2月3日、香港で新型コロナウイルスに感染していたことが確認された男性がダイヤモンド・プリンセスというクルーズ船に乗っていたことがわかりました。

当初の予定では4日の早朝に横浜港に入港する予定でした。しかし急遽、3日の夜に横浜港の沖に停泊してそこに検疫官が数十人乗り込んで大規模な検疫を実施したそうです。

実は香港を出た後、2月1日に寄港した那覇で一度検疫を行っていたそうなんですが新しく新型コロナの感染者がでたということで厚生労働省はこの検疫を取り消して再検疫するという異例の判断をしました。その数なんと約3700人だそうですね。


検疫

ニュースを見た方は知ってるかと思いますが24時間以上かかってるんです。

何をそんなにって思われるかもしれませんが必要な作業をすべてするとそれぐらいかかるんです。ましてや今回は新型のコロナウイルスの感染が疑われているのでなおさらです。


具体的には何しているかというと例えば今回だと医者や看護師が一緒に乗り込んでいるらしくて診察やすでに体調が悪いと訴えている乗客に関しては新型コロナの検査をしたりします。まあなんせ3700人なので時間もかかります。

昨夜(2/4)の段階で診察や聴取は一通り終えたようで咳などの症状の出ていた患者とコロナに感染した男性と濃厚接触のあった人達の273人の検体が運び出され今も検査しているそうです。これを書く前に見たニュースではこのうち31人分が終わってそのうち10人の感染が確認されたと発表されました。

ちなみに武漢から民間チャーター便で帰ってきた565人のうち8人が感染していました

これに比べるとずいぶん多いなと思いますが、もし検査を疑いの濃い人からしていたとすればこれ以上は大きく増えないかと思われます。だとすれば、3700人中10数人であればそれほど多くはないのでは、と思います。


そこで少し思うことがあります。


感染症患者の隔離

チャーター便の感染者は自宅待機あるいはホテル待機になっているそうですが、今回のクルーズ船に関しては潜伏期間を考慮した2週間このまま船上待機になる予定だそうです。つまり隔離するということですね。

隔離と言われるとなんだか嫌な響きですが実はほかの国では結構されているそうです。

例えばフランスでは武漢からの帰国者全員が地中海に面した港町のリゾート施設に隔離されているようです。ここでは1日2回の検温以外はマスクをしていれば何をしてもいいそうです。変に自宅待機とかよりもよっぽど安全で快適な生活をしているそうです。


で、ここからが本題です。

今回このクルーズ船ではこのまま船上隔離が行われますが、フランスの場合と同じくこっちの方が快適じゃない?と思ったわけです。

もう帰って自由にしてもらっていいですよ、が一番いいですがそういうわけにもいきません。

そこで船、特に客船を考えるとどうでしょうか?

もともと数週間長いものだと数か月の航海を前提に造られています。それが客船です。

だとすれば2週間ぐらい平気で何とかなります。

問題があるとすれば次に予定されていた航海に出れないくらいじゃないですか?

経営的にはすごい大きな問題ですけど国の有事に悠長なことは言ってられないと思います。国もそれぐらい負担してくれるでしょう。(チャーター便の渡航費で少しざわついたので怪しいですが……)

今朝、船内では客室から出ることが制限されたそうですが客室ってすごい豪華なんですよ。

(実際のダイヤモンドプリンセスの客室です)


それはもう喜んで隔離されますよ。


次の時代を見据えると

で、今回のこの隔離で課題として挙がっているのはいくつかあって。

例えばマスクの不足です。

これは船に限らず陸でも起こっている問題ですが船というのはもともと必要以上の物資は持ち込めません。なぜならスペースが限られているからです。

当然お客さんだって異常に用意周到な人でなければ旅行にマスクなんか持っていきません。船側だって全員分のマスクを何日分も用意していません。


他にも食事の問題があります。

食料は積み込めばいいんですが(今朝、一度横浜港に接岸して食料を積み込んだようです)部屋を出れないとなるとルームサービスみたいに全客室まわる必要があります朝食を回り終えるころには昼食の時間になってる、なんてことになりかねません。

つまりスタッフが大変なんですね。

ちなみに今回の3700人のうち1000人近くがスタッフでそのほとんどがサービスマンです。運航には数十人もいれば十分ですから。それでもこういう場合には足りません。


つまりこういった限られた閉鎖空間というのは利点にも欠点にもなりかねます。

なので今後こういった隔離が必要な事態に国が陥った時に客船がその隔離先として候補に上げれるようになにか策を講じておくべきではないかと考えます。

例えば国が運営するクルーズ船を持っておくとか。そうすればすぐにこういった事態の時にすぐに動かすことができます。

実際にチャーター便で帰ってきた人たち向けに防衛省がPFI契約を結んでいた「はくおう」というフェリーが一時的な宿泊先として使われているようです。PFI契約とは国がなんかあった時に民間の施設などをを借りるという契約です。(だいぶ噛み砕いたので少し違うかもしれません)

でもこのフェリーに乗れるのは100人程度なので全然足りません。


それに後のことを考えるとクルーズ会社はあまり隔離先としては使いたくありません。

船内の消毒をするのに費用が掛かりますし、この船はコロナの隔離に使われたとなると乗りたくないという人も一定数いるでしょうから。

なので国が持っておくのは一番有効なのではないかと思います。

それより日本は島国なんですから、こういう時のための島があればいいんじゃないですか?小さい無人島とかで。


まあそんなこんなで今回のダイヤモンドプリンセスの隔離によって今後の客船のこういう事態の対応が見直されることになると思います。しばらく目が離せません。それでは。

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