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THE WORD (ザ・ワード)


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欠乏欲求

「なぜ服にこだわるのか?」

概念 ”STANCE” は我々を取り巻くその究極の問いにも明確な道筋を照らす。

そこには十人十色の理由がありひとくくりに出来ない問いであるかのようであるが、その本質的なものは「承認」という集約された概念に基づくものであるように解釈できるという説がある。

人間が持つ本能的な「生理的欲求」、家や自分の場所を求める「安全の欲求」、その先にソーシャル的なコミュニティーに対する「所属の欲求」がある。そしてその先には人から価値ある存在と認められたいという「他者承認の欲求」があり、この4つの欲求は「欠乏欲求」と言い社会性において自分が対象や相手に求め必要とし、それが満たされない場合には不安や寂寥感を感じてしまう概念である。むしろ欠乏欲求を満たすことに囚われ日常を送る人がほとんどである。

SNS は基より、ファッションやウェアへのアプローチもおおむね「他者承認の欲求」が多く、他人の評価を気にしたり、妥協や無難なものを選んでしまう行動はこれに帰属する。

しかし、人に良く思われたい。無難にやり過ごしたい、という他者承認欲求は心理学の見地からすると「欠乏欲求」に線引きされ、そこに留まったままでは人間性の成熟において望ましくないといわれている。

では成熟した人間性とは如何なる状態の事を指すのか。

アスリートが目標に向かう姿や自分との戦いに負けない姿。そんな信念に基づく立ち振舞いを承認欲求で表した概念がある。「自分はこうありたい」という様に理想を見据え、進むべき道が明確になっている様を表し、人にどう思われたいという領域を凌駕したモチベーションに到達した承認欲求がある。

それが「自己承認欲求」である。


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成長欲求

「自己承認欲求」はイコール「成長欲求」と呼ばれ、生理的欲求、安全の欲求、所属の欲求そして他者承認の欲求をひとくくりにした欠乏欲求とは明確な線引きをされた上層に位置する。

自分と向き合い自分を知り、そのうえで評判は関係無く、フラットに良いと思う着たいものを着る「自分はこうありたい」というビジョンが明確ならばそれはもう「自己承認欲求」のマインドなのである。

この感性は他人にも影響力のある創造性をもたらすといわれている。
社会には、オリンピック選手のように自分と向き合うことで他人に勇気を与え情動を促す側の人物が必要なのである。

「他人の目に自分はどう映るのか」というマインドよりも、自分の知らないところで「あの人が着ているのはどこの服だろう」と人に思われる存在。


STANCE : THE WORD(ザ・ワード)は、自己を承認する言葉。自分だけの世界観で生きられる「自己承認」の事である


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正しい自己承認

個人的な見解では、生き方や人生の指針を書籍などからインプットするのは30代までで40代以降は自分の頭で考え知性を行動に移さなければならないと何処かで学んだため、既に1冊の本を読んで「人生が変わった!」などと言えないところまで来てしまった感があり、果たして「自己承認欲求」の先には何があるかを自分なりに考えてみた。

心理学関連の書籍では概ね「他者承認の欲求」と「自己承認欲求」の対立を表現されたものが多いが、この2つの要素は実は誰もが持ち併せるもので、単にその比率が人間性を表すものになると考える。
さらにそれぞれの比重は一定ではなく、時やシチュエーションによっても変化するものとも考えられる。

オリンピック選手が自分との戦いに打ち勝つ原動力は応援する人たちの声であるように、自分本位で突き進んでしまわず、時には立ち止まり周りにも目を向けることも自分の置かれた地点や進むべき方向を把握する事につながる。

「自己承認欲求」だけを突き進めてしまうと「名物おじさん」のように実社会からドロップしてしまう危険も孕んでいる。

そのような事から他者承認を知らずして「正しい自己承認」へ向かうことも難しいともイメージできるので、両方の承認欲求を持ち俯瞰してバランス感覚を養う事も忘れてはいけないのである。

そして、そのうえでポジティブに「自己承認欲求」の比重を増やすにはどうすればよいかというと、それには「目的」を据えることが最も有効で、具体的に表せば「社会貢献」と考える。

進むべき方向

承認欲求は社会においての人とのかかわりによって発生するものであるから、結局のところ「自己承認欲求」「成長欲求」によって培われた自らの能力を実社会において如何に発揮するか、という姿勢に方向性を見出すことが出来るのである。

己に向けて考えれば、ものつくりに携わる人間が屑であってはおそらく良いものは生まれないように思えるので、出来る限り正しくあるように、そして心理学者ミハイ・チクセントミハイの概念を引用すれば、物事に没頭する「フロー体験」からのモチベーションで生み出すウェアでなくてはならないと考える。マーケティングという「他者承認欲求」のアプローチから生み出されるものは、おそらく売れそうな形だけのものに成り下がってしまう予測がつくからである。そしてそれをGarage.U.Wに注力し良いものを世の中に送り出すことでお客様側の「自己承認欲求」を満たすことが出来れば、それが我々に出来る「社会貢献」になるのかも知れないと考えるのである。



※ ウイットです!



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