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アユタヤでダンジョンに潜入してクリーチャーに遭遇する~初心者旅人と自由人のタイ旅行6日目~

 5日目は、社会人組と別れ、飛行機でバンコクに到着した。やったことと言えばバックパッカーの聖地カオサン通りでタイにしては高い800円のマッサマンカレーを食べたことくらいである。記事映えしないので冒頭で消化してしまおう。

マッサマンカレー。日本のより辛い。

 6日目。タイ最終日。今日はバンコクから普通列車で2時間のアユタヤに。扇風機の回るいかにも国鉄風の客車に揺られると、これまた国鉄型のホームを持つアユタヤ駅に到着。雲がちな天気で、蒸し暑い。

タイ国鉄。綺麗な車体だが冷房はない。
あれは、、JR北海道!?


アユタヤの名所である王朝跡は、駅から2~3km離れた場所。駅前にはバイク屋や自転車屋があるので、500円ほどで自転車を2台レンタル。川を越え、ガタガタの舗装路を漕いでいけば到着だ。

 アユタヤ王朝は、1351~1767年に存在した華やかな文化を特徴とする王朝だ。ビルマによって滅亡した際、徹底的な破壊を受け、多くの仏像などが破壊されたままになっている。
 建物の特徴は、赤いレンガ!仏塔も、道も、柱もレンガ一色で、まるでドラクエか何かRPGのダンジョンに迷い込んだようだ。

破壊された仏像。首を切られたものも。
復元図。立派!!

 遺跡にモンスターはいない。その代わりにいるのが、リス。赤毛のリスが遺跡の中で群れを作っている。そしてもうひとつ。象だ。いろんな観光業者が象乗り体験を行っている。中にはゴーカートのように一列になって体験をしているものもあり、あまりの多さに象の渋滞が起きていた。どうやら1万円近くかかるそうなので断念。

大象滞

 有名な観光地をいくつかご紹介。まずは、宮殿内の建物であるワット・プラシーサンペット。スリランカ式の仏塔が3つそびえたっているのが有名だ。

 続いてワット・ナープラメーン。ビルマ軍が侵攻の際本拠地としていたためアユタヤで唯一きれいに現存している。バンコクの寺院とあまり変わらないのは、タイ人の信心深さの表れだろう。

昔は全部こんな風に豪華だったんだなあ

 最後に、ワット・ラーチャブーラナ。巨大な仏塔に登ることができる、個人的にもっとも訪れてよかったところだ。王位継承争いで死んだ兄を祀るために建立された寺院だが、呪いを恐れて王様が一度も立ち入らなかったそう。

塔の内部。ボス戦のような雰囲気

 アユタヤの主要観光地の周りにはなぜかご飯屋さんがない。タクシーやトゥクトゥクで連れてってくれるらしいのだが、現金が底を尽きているため断念。自転車で堀沿いを走っていると、超ローカルなご飯屋さんを偶然発見。奇跡的に日本語を話せる人がいたのでその人のアドバイス通りに注文すると、出てきたのはガパオライスだった。普通においしい。でもサービスのお茶が甘すぎる。

 自転車を返却し、駅に到着。列車が30分遅れだというので、駅でのんびり。アユタヤ駅では猫が飼育されていたり、ナマズが泳ぐ池があったりで時間つぶしにはもってこい。一番面白いのが、列車のホームが足りていないのだろう、ホームの上で列車を待っているのだ。大都会バンコク、お祭りのチェンマイと来て、最後の町がこんなのんびりしたところでよかったなあ。

平然と枕木の上で待つ学生たち。
ホームでは時々猫が猛ダッシュしている。

 国鉄風の列車は、ガタガタと揺れながら到着したとこと同じドンムアン空港に向かう。飛行機出発までは6時間程度あったが、終電が早いので余裕を持つことにした。あしたは中継地点の台湾だ。


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