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ラプンツェルのモデル!チェンマイで大感動のスカイランタン~初心者旅人と自由人のタイ旅行4日目~

 朝5:00。4人一斉に鳴ったアラームで渋々目覚める。外は夏服では少し寒い。今朝はまずは私が運転。まだ静かな朝のチェンマイを抜けて、バイクを左右に振りながら山道を縫っていく。チェンマイは東西を山に挟まれているので、朝日は山からでないと見れないのだ。初心者にしてはかなりカーブを攻めたので、日の出の15分前に街から200mほど登った展望台に到着した。

 展望台には15人ほどいた。中には自転車で登ってきた人も!現地の方で、毎朝日の出を見て山の寺院に参拝するのが日課だそう。だとか、そんな話をしていたら、朝日が昇ってきた。いい日になりそうだ!

 本日のメインイベント、コムローイは、ランタンを打ち上げる祭り。灯篭流しの祭りロイクラトンの一部であり、ラプンツェルでランタンを打ち上げるシーンのモデルとなったとされている。ランタンを飛ばすことで天の仏陀に感謝を示すそう。私タイとはちょっと違う大乗仏教徒だけど大丈夫かな?  

(失礼しました)

 そんなコムローイは20時から始まるのだが、15時頃に集合しないといけないらしい。乗り合いタクシーで会場につくと、見慣れた”HIS”の文字。なんとこのイベント、9割がたの参加者が日本人だった!地元の祭りを期待していたのでちょっと残念。。。会場への送迎を待つあいだ、全く期待していなかった私たちは、「今回何が楽しかった??」と、あろうことか今回のタイ旅行を総括を始めてしまった。


 会場は日本人のお客さんと現地の高校生らしきスタッフ。彼らはずらっと並んだタイ料理が食べられる屋台で給仕をしてくれる。ここぞとばかりに話をしてみるが、やはりみんな愛想がいい。しかし一番忙しそうな射的のスタッフは疲れてしまって目もうつろ。微笑みの国の若者から笑顔を奪った我々の罪は重い。。笑 いやいや、本当にありがたい話だ。


 20時のランタン打ち上げの前には、ほかにも様々なイベントが用意されている。タイ北部伝統の踊り、ムエタイの披露、瞑想、こちらも祭りの伝統の灯篭流し。食べなきゃいけないご飯もまだまだあるのに忙しい。すべてを満喫した頃には、ランタン打ち上げの時間となった。

様々なご飯、スイーツが食べ放題
タイ北部の伝統、爪の踊り。独特なリズムで踊る
灯篭流し。この日はタイ全土で灯篭を流す。

 ランタンの打ち上げは少し難しい。燃料に着火しやすいように手でほぐし、紙のランタンに日が映らないように着火したあとは熱気がたまるのを待たないと浮いてくれない。そしてこの円柱型のランタン、洗濯機ほどの大きさがある。5分ほど苦戦してようやくランタンがふわふわと浮くようになった。カウントダウンとともに打ち上げだ。4人いっしょにひとつのランタンを持った。空には満月と、星が輝いている。

 3,2,1,0のカウントダウンとともに、ランタンがみんなの手元を離れた。今まで目線の下にあったランタンが視界を覆い、ふわふわと目の上へと昇った。まるでエレベーターで自分が下っているかのように、一斉にランタンが空を覆う。


動画を上げられないのが口惜しいところ。


 ものすごい歓声があがった。自分たちが離したランタンは、ほかのものと紛れるように無風の夜空へ舞い上がった。そして数分飛んだ後、上空の気流に乗り背後で燃え尽きていった。

 ランタンを飛ばすカウントダウンは計4回。一人2つランタンを渡されるので、2人で上げてくださいということなのかな。1回目と4回目は花火を打ち上げてくれるのでド派手なかんじに。空を彩る一瞬の体験。心から訪れてよかったと思えた。

ファンタジーの世界のよう。


 帰りの送迎を待つのには、1~2時間かかった。送迎車はすべてハイエース。国中から集められたかのように様々なハイエースが到着し、私たちの車は改造されまくったクラブ仕様。シートベルトもない。なのに車は120km/hでかっ飛ばしていく。私逝く挨拶にランタン飛ばしたわけじゃないのに、、、!

 なんてものは杞憂で、無事に到着。トゥクトゥクを拾って街を走っていると、堀にいくつかの明かりが!灯篭流しだ!ロイクラトンだ!

 祭りは本当にあったんだ!!



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