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来年の飲食業界トレンドはどうなるか、 顧客インサイトのざっくりまとめ。

できるだけ早く目を通せるようにできるだけ短くしました。
こんなのが傾向として挙げられるんじゃないかリストです。
すぐに取りかかれて、手が届きそうなの選びました。

業界にとっては残念ですが、まだまだ自宅で過ごすことは続きそう。
でもよくよく考えると昔からの素朴な営みなんですよね。
意外でもなんでもない定番のメニューや食材、飲み物などとテクノロジーの
進化・融和がどこまで進むかがポイントになりそう。

不安だ不安だと委縮するのも、ライバルが減って逆にチャンスだ、
なんて品の無い事を言うよりもゆっくり・しっかりと地に足着けた生活。
マーケティング屋さんはずっと言ってますが、個人の価値観の時代。
まさにそうでしょうね。

ざっくりとした羅列になりますが、キーワードとして、

1、来年はもっと本格的にノンアルコール志向が加速。
  ソーバーキュリアス(選択的ノンアルコール志向)への理解が深まる。
  モクテルや商品価値の高いソフトドリンクが
     ドリンクオンメニューの半数を超える。
  ピッチャーで飲める程のフレッシュフルーツジュースとか...?

2、中でもお茶の再評価。(今さらですが...)
 a. 和紅茶。
 b. 台湾茶。
 c. ロイヤルブルーティー。
 d. ワインの味わいを連想させるお茶。
 e. ワイングラスで飲む高級なお茶。
 f. お茶?に入れていいのかな?コンブチャ。
    子供の頃の微かな記憶にある紅茶キノコの方です。
    昆布茶じゃないです。
    紅茶に砂糖を入れて発酵させた、
  微炭酸の甘酸っぱくてフルーティーな...。
  炭酸入りのアップルヴィネガー?みたいな味。
  母親が70年代をT層からF1層のど真ん中で過ごした時期だったので
  聞いてみると、微かに覚えてるねー、との事。

  香りで飲ませる、複雑な味の食事に合わせる、
  生産者の想いが強い・共感覚・高価値など、様々な提案をすれば、
    お酒を飲まない若い世代の味覚を育てられる可能性も秘めているかと。
    やれることは多そうです。

3、若年層の味覚変化
   だって年々、若年層の味覚が幼稚になっていってるでしょ?
   Z世代ですね、もう大人に憧れていない世代ですし、
   苦み、渋み、複雑な味わいを理解させるのに
  どうしても時間がかかります。
  タピオカが売れてみたり、パンケーキが売れてみたり。
  要するにミルクティーとホットケーキでしょ、去年からのトレンドは。
  実際、若い子に料理作らせても甘い単調なものばっかり好む。
  味感覚の第一歩で止まってしまっているので少し危機感を覚えます。
  ネオアジアンスイーツ? はぁ? 来るんでしょうけど。

4、 サプリメントの胡散臭さが薄まり(美容や軟骨あたり?)、
  さらなる食材との融合が加速。

  もう認知はされているスーパーフードや雑穀、豆類の活用の活発化。
  ヨーグルトやお漬物などの発酵食品は言わずもがな、
  善玉菌や乳酸菌などの微生物関係がもっと活発に。
  プレゼン力を発揮する機会です。

5、ボルシチや日本の乾物からとったスープ関係。
    フードロスに一役買いそうな野菜スープや
    オシャレにスマートにと謳った乾物の台頭。
    このあたりのフードテック関係はここ数年、
       世界中の企業が力を入れていましたが、家庭でももっと普及するか。

6、 食材で言うと古代米や古来種の野菜がより幅広く一般化
    して欲しい。
  単価も安くなりだせばさらに広がるか。
       農家さんのチャレンジに期待です。
       本当に未だに知らない食材に出会いますから。
    コネクションを広げるいい機会ですね。

7、 芋けんぴやあんこなど、おばあちゃんが作る和菓子や知育系お菓子。
  
土地ごとに受け継がれている伝統食も含まれると思います。
  懐かしい、安心する、居場所がある、心理。
  また、自宅では子どもが自ら手を加えて完成させる行為や
  達成感を味あわせる商品がさらに広がりそう。
  
これは飲食店でも転用可能では。  

8、 すぐにとりかかれそうなのは、知的好奇心をくすぐる料理。
       また、専門性を持ったプレゼンができるスタッフの教育。
  
メニューに載せている商品や食材、割材のシロップに至るまで、
  バックボーンやお店の姿勢を表すには丁度良いのでは。

9、 料理店のオンラインレッスンなんか、アイドルタイムにも出来そう。
      自宅で過ごす癒しの方向から健康に対する意識や時間のやり繰り、
      学びがさらに重視され、少しストイック気味に。
      反面、外出時はもう一つのリアルなので、
   ウェルネス化をくすぐる動きも。

10、テイクアウェイ・お持ち帰り・惣菜などの中食は継続傾向ですが、
  デリバリー業界はもう頭打ち感が強い。
  サブスクはまだまだ新たなやり方がありそう。
  
デリバリーは外に出ない。
  テイクアウェイ・惣菜は外に出る。
       地味に重要なポイントかも。

結局、長くなりました...。
今さら感が強いように見えますが、意外と見落としがちで、
実は大資本がすでにやっていそうなものばかりです。
こなれてきた頃にしっかりとした商品提案ができるのが弱小個人商店の強みです。
負けずに気持ちを一新する機会と捉えて、今年のあと2週間弱と
来年に向けて頑張りましょう!


よし! お茶、飲むかっ!

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