見出し画像

どうやって「同じものを見る」状況をつくるかが大事

この内容は「ファシリテーションのミライ」について寄稿してほしいと言われて書いているものの抜粋です。

会議における「可視性」「可読性」はリアルな会議室よりもリモート会議の方が良くなったと言えます。大きな会議室で前の方にスライドが映し出されるよりも、自分のPCにスライドが表示される方が圧倒的に読みやすいのです。最近ではファイル共有が当たり前になってきたのとPCもノートパソコンで持ち歩ける様になってきたので、リアルな会議の場でもそれぞれのPCで表示して読むことも可能ですが、セキュリティの問題でお客様には共有できなかったりもしますし、もし共有できたとしてもプレゼンする人やファシリテーターが見せたい画面を見てもらえているかはわからないので「良い状態か」と言われるとそうでもなかったりします。リアルな会議室でもホワイトボードを使って可視化というか見える化をしていた時は、話が脱線することもなかったですし、話し合いに集中してもらう方法としても有効でした。リモート会議になってホワイトボードが失われてしまい、空中戦になりやすくなっていましたが、MiroやiPadを共有できるようになっていたので、PCへの画面共有もあいまって、かなり強力なファシリテーションの道具となりました。Zoomの画面共有は全画面共有なので強力です。MeetやTeamsでは全画面共有ではないので、私はMeetでは時々ですが、会議の最初に「見え方」の調整をしています。資料を画面共有で見せて、私のカメラにmmhmmというカメラ合成ツールで自分のiPadでホワイトボードを作り、参加者には私のカメラをピン留めしてもらっています。資料を見ながら、話し合いのプロセスも見える化することでスムーズに話し合いを進めることができます。ファシリテーションのミライでは、ITがさらに進化していくことが想定されますが、どのように「同じものを見る」ことになるかを考えたり、参加者からは「どう見えるか?」を考えて、環境のデザインをするかは大切な要素だと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?