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★横浜・全銭湯巡り(2024/09Ver)

川崎在住、みそしるです。
川崎・全銭湯巡り(https://note.com/gantantan/n/nc17b2ae8941f
を終えた後、次なる目標といえばやはり同じ神奈川の雄・横浜。
というわけで「横浜・全銭湯巡り」を達成したその記録です。

ちなみに川崎版はこちら。

いや~、横浜は広い。
横浜「市」全域を対象にしたんですけど、
金沢八景とかも横浜市なんですね、八景島の近くの。
正直あのへんを横浜だと思ったことなかったです。

しかも南武線1本で市内の大半の駅に行ける川崎と違って、
やれブルーラインだの、みなとみらい線だの、
乗り継ぎ+迂回しないと行けないようなところもたくさんで、
勤め人の余暇で制覇するには何年もかかっちゃいましたね。
それだけに全制覇の達成感はひとしおです。

川崎版の記事と同様に、
すでに廃業された銭湯でも行ったことある場所は、
思い出含めてダラダラと書いてます。
だから、長いよ!(予告)
川崎より銭湯数が多かったから、余計に長いよ!
覚悟してね!


■横浜について

横浜市、なんと区が18個あります。
下に一応列挙しますが、読まなくてもいいです。多すぎる。

鶴見区、神奈川区、西区、中区、南区、港南区、保土ケ谷区、旭区、磯子区、金沢区、港北区、緑区、青葉区、都筑区、戸塚区、栄区、 泉区。

みなさんが普段「横浜」だと認識してるのは、
横浜駅~中華街のある西区とか中区とかでしょうが、
横浜市全体からしたらほんの一部です。

これだけの区がある分、銭湯巡りも大変でしたが、
とはいえ近年の閉業ラッシュを受けて、
青葉区や戸塚区みたいに銭湯が一切ない区なんかもあります。
寂しいね。

ではそんな区ごとの銭湯について書いていきます。

■鶴見区(6軒)

さて横浜市銭湯巡り。
最初に紹介する区は、川崎のおとなり鶴見!
「矢向」なんかは通ってる電車が南武線なので、ほぼ川崎みたいなもん。
とか前にTwitterで書いたら怒られました。
「ウチは横浜だ!」って。知ってるよ。

鶴見は「おふろの王国」「縄文の湯」「RAKU SPA」とか、
人気のスーパー銭湯も一杯ですが、記事からは除外させてもらってます。
でも「おふろの王国」とか面白いですよ。
女性従業員をアイドルグループ「OFR-48」って売り出していて、
店内にずっとテーマソングが流れてたり。
でも職場にずっと自分の歌が流れてるの、自分だったら発狂するかもな。

●富士の湯
 最寄り駅:矢向

さきほど話題にしたその「矢向」の銭湯。

洗い場でおっちゃん達が、
「今日はオリンピック行った」
「2階がフードコートになってて何でも食える」
って嬉しそうに話してて、
「オリンピックに行ってた?」
「オリンピックの2階にフードコート?」
とか不思議に思いながら外に出たら、
似た名前のパチンコ屋があって、思わず笑顔になりましたね。
オリンピアやん。


●いやさか湯
 最寄り駅:妙蓮寺

駅からはだいぶ歩きましたね。
小さな商店街の中にある銭湯です。

1階がお座敷になってて、飲食できます。
結構、気合入ってて総菜コーナーから色々選べます。

公式オススメは深大寺蕎麦で、ボクもしっかり頼みました。

露天風呂の湯上りに一杯やってから蕎麦で〆るとか最高ですね。


●潮田湯
 最寄り駅:京急鶴見

川崎のお隣の鶴見。
蒲田・川崎・鶴見と並んで「治安3兄弟」と呼ばれています。
ボクに。
夜たまに人が暴れてるから。

とはいえ鶴見駅からはそこそこ離れている潮田。
メジャーな電車が近くを通ってないので、
地元近辺の人しか知らないと思うんですけど、結構面白い土地です。

沖縄からここらの工場地帯に働きに来て、そのまま居ついた人が多いのか、
沖縄料理のお店が多かったり県人会の事務所があったりします。
こういうところも鶴見、川崎と似てますね。

この潮田湯は脱衣所が2階分あるのが面白かったですね。
落ち込んだ時とか、2階の脱衣所の奥で物思いにふけるのよさそう。


●澤の湯
 最寄り駅:鶴見小野

ちょっとした位置の差から最寄り駅は変えてますが、
上で書いた「潮田湯」のご近所さんです。
こういう銭湯が至近距離で2軒生き残ってるところからも、
潮田近辺のパワーを感じられると思います。

澤の湯、窓のステンドグラスがかっこいいです。
カウンターの中にもステンドグラスがあって、
伽藍っぽいの、ぜひ見に行ってください。

あと近くにある町中華の青龍、近辺の人に大人気です。
そのへんのBARでも「青龍行った?」って聞かれました。
みなさんも「澤の湯」ついでにぜひ。

チャーハンが人気。おいしい。


●寿湯
 最寄り駅:鶴見市場

鶴見市場は正木屋さんって大衆酒場が有名ですね。
吉田類の酒場放浪記にも出てきたお店。
良い店だと思うと、やっぱり類さん来てるなってパターン多いですね。

他にも焼き鳥のうまい店とかあって、たまに行きます。

そんな鶴見市場の銭湯、
特に冬の夜に行くと雰囲気たっぷりで情感を揺さぶられる見た目ですね。


●朝日湯
 最寄り駅:生麦

生麦。
みなさん「生麦事件」ぐらいでしか知らないでしょうが、
自分にとって生麦と言えばこの「朝日湯」です。

この古風かつ質実剛健の美しさ、
横浜の数ある銭湯の中でもトップクラスじゃないでしょうか。
のれんに書かれた「天然鉱泉ラジューム」も渋い。

国道沿いに建っていることもあり、
ランナーたちの憩いの場になってるみたいですね。
ボクも川崎からのジョギングの最中に寄ったことあります。
さすがに帰り、遠かった。


●平安湯(廃業)
 最寄り駅:鶴見市場

一度目に行った時、閉店時間近くだったんですけど、
中を見たらおやじさんが若者グループに何か解説していて、
なんか取材みたいな雰囲気だったので遠慮して外で待ってて、
しばらくして入ったら、「ごめんもう終わっちゃった」って言われて、
親切がアダになった記憶あります。

そんな思い出のある銭湯でした。


●安善湯(廃業)
 最寄り駅:安善

川崎工場地帯を貫く鶴見線の駅「安善」近くの「安善湯」、
中の浴槽が中央円形という首都圏では珍しい作りが印象的で、
「食の軍師」でも紹介されてましたね。

廃業を知って最終日間近に行ったら銭湯好きの方々でごった返してました。
自分もそうだけど、もっと日頃からみんなで行ってたら、
廃業されてなかったかもしれないんだよなって、
そういう光景を見るたびちょっと切ない気持ちになりますね。

帰りにもらった石鹸、まだ大事にとってあります。切ない。


■神奈川区(6軒)

神奈川区と言えばラーメン激戦区ですね。
六角橋が家系の勃興地だっただけあって、
付近の白楽・反町・大口とラーメン有名店が居並んでますね。
ラーメンついでに銭湯なんて小旅行はいかがでしょうか。

ちょっと外れたところにバニーファミリーという、
有名なうさぎ専門店があるので、うさぎ好きにも密かに知られた土地です。
公式サイトのベビーうさぎ一覧とか見ると、気狂うぐらいかわいいですよ。

●竹の湯
 最寄り駅:生麦

みなさん生麦事件ぐらいしか…さっきも言ったね、ごめん。

生麦駅から道路渡ってすぐのところにあるので、駅から向かうには便利。
こじんまりながら露天風呂があって、露天風呂好きとしてはGood。

Googleレビューでは接客についての指摘が多いけど、
ボクが閉店ギリギリ間際に行って、
おやじさんに「まだ入れますか?」って聞いたら、
ニッコリ笑って、「はい、いいですよ!」って言ってくれたから、
不思議な気分でレビュー見てる。


●宮下湯
 最寄り駅:生麦

生麦駅から距離的には大したことないんですけど、
かなり奥まった一角にあります。
こういう場所で残ってる銭湯は大体、
地域の人にしっかり愛されてるところですね。

湯上り、常連のおじいちゃんが脱衣所の扇風機にあたってたんですけど、
角度を変えてボクにも風が当たるようにしてくれました。
「よかったら使ってよ! 俺のじゃないけどな! あはは!」
良い常連がいる銭湯は良い銭湯です。


●鷺の湯
 最寄り駅:子安

ちょっとスーパー銭湯っぽいけど銭湯料金で入れます。
露天風呂だったり炭酸泉だったりサウナだったり、
銭湯にあると良いものはみんなあるナイス銭湯。
飲食コーナーもあります。

前に行った時は、
帰り際にAppleWatchが見つからなくて一緒に探してもらったり、
大変、親切にしてもらいました。
実は家にありました。単につけてきてませんでした。
本当にごめんなさい。


●反町浴場/SPA反町
 最寄り駅:反町

泣くこともできないよこんな世の中じゃ…。
若者には「反町」でこのネタ通用しなくなってるのみなさん知ってます?
あとこれ読み方は「たんまち」でした。そりまちじゃなかった。

檜風呂とか露天風呂とかもある大型銭湯で、
一番のおすすめは「穴蔵風呂」です。
浴室の中にすごい暗い一角があって、閉じこもるとすごく落ち着きます。


●親松の湯
 最寄り駅:白楽

なんかかわいい。
一目見た時からその気持ち。

脱衣所の外が小さな庭園になっていて、
ガラス戸から光が差し込んでくるのも、
なんか綺麗というよりかわいい。

ちなみに銭湯の名前の由来は、
初代オーナー夫婦の「新次郎さん」と「松さん」から取られていて、
さらに「たくさんの人に親しんでほしい」ということで、
「新」を「親」に変えて、「親松の湯」にしたとのこと。

そんなエピソードもかわいい銭湯ですね。


●徳の湯
 最寄り駅:東白楽

日替わりで男女浴槽入れ替わり。
ボクが行った時は「仁の湯」で、
浴室に入ってすぐのところに檜風呂がありました。
檜風呂、浴槽がちょっとぬるぬるしてるの好き。

駅周辺でラーメン巡りした直後に檜風呂と露天風呂に入れるなんて、
白楽の人、良い暮らししてますね~。
体が3つあったら住みたい。


●井川湯(廃業)
 最寄り駅:子安

子安漁港そばにある銭湯で、
昔は港から帰ってきた漁師さんたちでごった返していたそう。
しかし近年の海の埋め立てによって廃業された漁師さんも多いようで、
今は町全体がひっそりとしている印象です。

元々は漁船が入っていたであろう倉庫、
駐車場に転用されているところも目立ちます。

銭湯脇、電灯を受けてほのかに光る古井戸がまた渋い。
この辺りはあの浦島太郎が井戸水で足を洗ったという伝説が残っており、
ちなんだ地名や「足洗いの井戸」と名付けられた井戸が各所に存在します。

残念ながら銭湯は廃業されてしまいましたが、この井戸はまだきっと、
その内に水を脈々と。


■西区(4軒)

さあ、ついにTHE横浜の西区です。
川崎駅と違って横浜駅周辺は道路とか線路が入り組んでて、
まっすぐ行きたい道も迂回しないといけない場面が多く、
「これだから横浜は…」と、何度も思う川崎市民でした。

あと横浜駅の立ち食いそば、
おなかが減ってる時に近づくと気づいたら食べてるので、
「ラーメン食べに来たのに!」って、悔しい思いを何度したことか。
すみません、それはさすがに知ったこっちゃないですよね。

●遊湯記念湯
 最寄り駅:戸部

と言っても、横浜駅周辺にはもう銭湯ないですね。
スカイSPAとか良いスパ銭はあるんですけど、本記事では対象外。

銭湯巡りとしては、隣の京急・戸部駅からのスタートです。

色々な銭湯を見てきましたが雀荘と同居してる銭湯は珍しいですね。
もう1個、同居してるBarの「アフリカの夜」も気になります。
横浜の夜にアフリカの夜…。

ちょっとレトロなビル型銭湯ですが、そこが味わい深くて良いですね。
レトロとはいえ、露天風呂もあります。
露天風呂あったらボク基本大好きです。


●萬歳湯
 最寄り駅:戸部

入ろうとしたら近所の住民らしき若者が桶をかついで来るという、
今時、珍しい光景を見かけました。

「おっ、今日は早いね」
「おじさんに早く会いたかったからさ」

なんて店主と和気あいあいな会話したりしてて。
心に萬歳のある銭湯ですね。

古風な見た目どおりに中も浴槽1つのレトロな銭湯でしたが、
造花の観葉植物がいたるところに飾られてたりしていて、
ちょっと面白い感じでした。
やはり心に萬歳がある。


●朝日湯
 最寄り駅:戸部

生麦にもありましたね、朝日湯。
系列かもしれない。

薪で炊いたお湯、めちゃくちゃ熱いです。
朝日という名に恥じず、陽光を浴びているかのごとく。
ここに限らず横浜の銭湯、めっちゃお湯が熱いとこ多いですね。
江戸っ子への対抗意識があるのかもしれない。
けど江戸っ子も多分すぐ出ると思う。


●中之湯
 最寄り駅:西横浜

最寄りは信用しないでください。
横浜銭湯巡りを至難の業にしている一因、山と坂。
この銭湯も坂をかなり上った先にあります。

ただ坂を上り、大きな古い団地を抜けた先に、
この渋い銭湯を見つけた時の感動。

そして苦労して歩いて出た汗を、銭湯の湯で流す。
銭湯巡りのだいご味ですね。


■中区(9軒)

西区を桜木町、関内方面へ南下していくと中区です。
西を南に行くと中区って変なの!(川崎市民による横浜ヘイトスピーチ)
そもそもよく考えたら西区、中区、南区はあっても、
北区と東区はないんですよ横浜。
変なの!(ヘイトスピーチ第2弾)

中区は有名な飲み屋街・野毛、有名な歓楽街・伊勢佐木、
有名なドヤ街・寿町を有する区で、
おしゃれシティー横浜から徐々にかけ離れていくエリアです。
まあでもボクの場合、横浜の中で一番好きなエリアですね。
この記事を見てる人にとっても大体そうだと思う。

●利世館
 最寄り駅:伊勢佐木長者町

首都圏有数の歓楽街である伊勢佐木長者町の中でも、
風俗エリアのド真ん中というか、
まさかの「銭湯と同じビルの1階テナントに風俗が入ってる」ので、
最初マジで間違えてそっちに入りかけたの危険でしたし、
周囲の客引きに「ウチのお風呂も気持ちいいですよ!」
って声かけられたりで、色々ドキドキする銭湯探訪でした。

サッパリしました。(意味深)


●弁天湯
 最寄り駅:伊勢佐木長者町

コインランドリーが左右についてる! かっこいい!

いわゆるマンション型銭湯ですが、
中はというと浴槽が奥に1つ(仕切りあり)というレトロタイプ。

横浜はわりとシンプルな浴槽のみの銭湯が多い気します。
ちなみに川崎だと「露天風呂」と「黒湯」が多い。
こういう土地ごとの銭湯の傾向を思い浮かべながら入る風呂も、
なかなかに乙なものですね。


●翁湯
 最寄り駅:伊勢佐木長者町

ドヤ街として有名な寿町の福祉交流センター2階。
2019年に福祉会館が福祉交流センターに生まれ変わり、
伴ってリニューアルされたそう。

いわば市営の銭湯ですね。
同じく区が運営している浜松町「ふれあいの湯」に似た雰囲気。
銭湯というよりビジネスホテルの大浴場っぽい感じです。
「入浴に必要な設備がきちんとある」スタイルですね。
電気風呂みたいな遊びはないです。

ドヤ街の中にあるということで治安を心配される方も
いらっしゃるかもですが、まあ普通です。
そもそも寿町自体、労働者の街としての役目は終わり、
残ったお年寄りたちの福祉の街になりつつあるので、
血気盛んなムードは特にないです。
銭湯だけで言うと、若者の多い街のが荒れてます。

あと、ここのGoogleレビュー見たら、
「ここに来れるような、ちゃんと風呂に入る意識と金のある奴は暴れない」
とか書いてて、身も蓋もないなと思いました。


●小山湯
 最寄り駅:石川町

寿町からさらに南下して、首都高を渡った先。

こういう地下に降りるタイプの銭湯、
ちょっとドラクエのダンジョンっぽくて興奮しますね。

ミストサウナがあるの、逆に横浜だとレアで良いですね。
今時流行りのロウリューみたいな超高温ってわけではないので、
根っからのサウナーには物足りないかもですが。
大体のミストサウナは無料なので懐に優しい。
サウナ料金払うとスーパー銭湯ぐらいの料金になっちゃうからね。


●いなり湯
 最寄り駅:山手

「山手」って言うと大半が山手線のことだと思いそうですが、
横浜の駅の1つです。

コインランドリーが路面に向けて設置されてるの面白いですね。
見てたら若いカップルが使ってて、
「こんな通りに面したところで、下着とかマジで大丈夫なん?」
って他人事ながら心配になった。

中はレトロですが黒湯の温泉もあって良い感じです。


●本牧ゆあそび館
 最寄り駅:山手

本牧!
昔は米軍基地があった関係で、
米兵向けのお店で大変にぎわっていたとか。
アメリカ文化が今よりカッコ良かった時代、
米兵だけでなく芸能人も足しげく通ったライブハウスからは、
矢沢永吉ら伝説的なロックバンドが輩出されたとか。

そんな本牧ですが1982年に基地は返還され、
今となっては結構さびしい感じです。
アメリカ感の名残は特に感じないですね。
むしろ中華街が近くにあるせいか、中華屋が多いのが印象的。

「ゆあそび館」に話を戻すと、
ゆあそびと名乗るだけあって、浴槽が豊富です。
多分横浜でトップクラスの数なんじゃないだろうか。

ロイヤル料金を払うとロイヤルゾーンに入れるようになって、
さらに豊富な浴槽+デッキチェア付きの露天風呂+サウナが楽しめます。
ここまで来たならもうロイヤルしちゃいなよ。

ロイヤルゾーンの浴槽の上に、
アスレチック的な鉄棒が張り巡らされてたりして、
お風呂に入ったまま懸垂とかできます。
ちょっとやってみました。楽しかったです。


●泉湯
 最寄り駅:山手

入り口のステンドグラスがかわいい。
大正時代からのものらしいです。

なかなか入り組んだ道の先にあるので、
一回間違えて100段以上ある階段を昇って行って、
「こんな先に銭湯あるの?」って思ったら、なかったわ。

でも、そのおかげでやっと銭湯入れた時の喜びが一層増しました。
災い転じて湯となす!


●間門湯
 最寄り駅:山手

ここに限らず本牧エリア、全然電車通ってないので、
最寄り駅のことはあまり信用しないでください。
山手からはかなり歩きます。

木々に覆われたレトロ銭湯。
レトロ銭湯が多い横浜の中でも、屈指の幽玄たる雰囲気。
これを見るためだけでも訪れる価値のある銭湯ですね。

あと名前は「まかど」って読むらしいです。
記事にするため調べるまでずっと「まもん」だと思っていて、
「マモン…七つの大罪における強欲を司る悪魔と何か関係が?」
とか思ってました。
半端な知恵はかえって人を馬鹿にするという好例ですね。


●恵びす温泉
 最寄り駅:石川町

中華街から南に行ったところにあります。

ネオンの光がちょっと淫靡な雰囲気だなと思ったあなた。
その感覚は大事にしたまま訪れましょう。特に男性。

サウナコーナーは分厚い鉄の扉で遮られていて、
料金を払って鍵を得たものだけが入れます。
ウォールサウナ。

壁の向こう側の冒険を楽しんでください。


■南区(6軒)

南とか言っておきながらこれより南に中区が広がってます。
中区の間門湯とか本当にかなり南区よりかなり南です。
地図で見るとマジで、
「何でこのエリアに南ってつけようとしたん?」
ってなるぐらい面白い区分けがされてますね。
まあ理由はちゃんとあるんだと思いますが。
興味のある方、Googleで見てみるといいですよ。

●永楽湯
 最寄り駅:伊勢佐木長者町

黒湯が楽しめる銭湯。
川崎だとエリアによっては「どの銭湯にも黒湯」があるんですが、
横浜だとむしろレアなんですよね。
同じ海沿いなのに。差が面白いですね。

ここはキスマイのロケにも使われたそうですが、
周囲がラブホ街なので、夜に行ったところ、
これからラブホのお風呂に2人で入ります感たっぷりの
カップルがちらほらいて、
そんな中、1人で男風呂へと向かうボクという図式に。
ちょっとゴルゴみたいな渋い顔してたかもしれない。

キスミー…。


●中村浴場
 最寄り駅:石川町

マンション型の銭湯。
この前に「お店のようなもの2号店」って看板の飲み屋があって、
昼に行ったせいか開いてなかったのめっちゃ気になります。

あとこのあたり実はディープな定食屋とか飲み屋結構あって、
もし横浜銭湯オフすることあれば、間違いなく第二候補ですね。
第一候補についてはこの後に説明します。だいぶ後に。


●仲乃湯
 最寄り駅:石川町

入った瞬間、店主から、
「私が作ったオリジナルクイズに挑戦してみませんか」
って言われたんで、せっかくだから挑戦しました。
何百個かあるクイズの中からジャンル選択できます。
何故かはよくわかりません。
正解すると飲み物がもらえます。

見事に正解してもらったマミー、
湯上がりに飲みながら歩く春の夜、とても贅沢でした。


●松美湯
 最寄り駅:蒔田

喫茶店が併設されてるのですが、やってるかどうかは不明。
中で常連さんぽい人がしゃべっていたので、
やってる可能性そこそこあったんですけど、
もしかして常連さんだけ入れるのかなと思って、
遠慮して確かめられず。誰か確かめてきて!

お湯の熱さ、薪で沸かしてるからか、
恐らく横浜随一の熱さです。バトルです。

真ん中に浴槽がある関東では珍しいタイプ。
円筒形なので、真ん丸だった安善湯ともまた違いますね。

こういうのってどういういきさつでデザインが決まるんだろう。
気になりますね。


●中島館
 最寄り駅:弘明寺

週ごとに男湯と女湯が1階と2階で入れ替わり制みたいですね。
行った時、親子らしき男性二人が、
「やった! 今日は俺たち1階だ!」
って叫んでて、
「マジで!?」
って全然知らないのにうれしくなっちゃった。

確かに露天風呂も水風呂も黒湯で良かったです。
でもこうなると2階も気になるな。

弘明寺もこの銭湯に行くので初めて降りたんですが、
飲み屋とか有名ラーメン店とか一杯で、すごい良い街ですね。
銭湯オフやるとしたら候補地の1つです。

あと何か、湯上りに街ブラしてて見つけた看板をツイートしたら、
バズりました。

店員さんのアカウントもTwitterにあるみたいですが、
多分まだ気づかれてません。


●横浜天然温泉くさつ
 最寄り駅:井土ヶ谷

くさつ良いとこ一度はおいで~!
ここ横浜だけど。

軽食コーナーがあったりと、
色々スーパー銭湯っぽいのに銭湯料金で入れます。お得。
ここも黒湯の露天に水風呂がありますね。
なんか横浜、中心街から離れるほどに浴槽が増えてく感じしますね。

ここも入れ替わり制みたいなのでまた来たいです。


●桜湯(廃業)
 最寄り駅:石川町

夕暮れ、土手の脇でほのかな光を放つ銭湯。
今はもう見られない光景。

一度行った時、おかみさんが新しく入ってきた客を見て、
「あらアンタ!久しぶり!数十年ぶりじゃない!」
って喜んでいて、数十年ぶりを喜べるの良いなって思ったんですが、
ボクにはどうやらそう言われるチャンスが無かったみたいです。


■磯子区(3軒)

このへんまでは京浜東北線で一本なので、
都内からも川崎からも行きやすいですね。
ただ銭湯は駅からかなり離れてるところばかりなので、
全然行きやすくはなかったですね。
でもそういう駅から遠い銭湯は、良い銭湯が多いですね。
その立地でまだ健在ということはやはり。

●ねぎしの湯 大盛館
 最寄り駅:根岸

吉野町あたりから磯子方面に流れる掘割川、
この近辺に点在する銭湯のうち1つ。

露天風呂がめっちゃいいですね。
露天の炭酸泉に、スーパー銭湯でよく見かけるようなつぼ湯もあり。

つぼ湯よく考えると「ウチの風呂より狭いじゃん」って思うんですけど、
なんかすごい好きです。多分みんなも好きでしょ?
もしかして人類は丸い風呂が好きなのかもしれない。
原初の記憶かなんかで。


●金晴湯
 最寄り駅:根岸

行ったのが夏だったのですが、
外観の写真を撮らせてもらおうと外に立ったら、
何故かちょっと涼しい。
軒下にミスト散布してくれてるんですね。
涼しい&優しい。

帰りもジュース買ってそのまま外に出ようとしたら、
「外は暑いから、中で飲んで涼んでいきなさいよ」
って、おかみさん言ってくれて。

涼しいけどあったけぇ…。


●第二江陽館
 最寄り駅:根岸

マンション型の銭湯で、磯子からも根岸からも離れてるので、
遠来の人からはアクセス悪いかもです。
大雨の日に行ったので、銭湯に入るまでもなく濡れてた。

ただ近くに「浜マーケット」という超レトロな商店街が健在だったり、
横浜プールセンターというマンモス級のプールがあったりと、
近隣で遊び倒すことが出来そう。今度やってみたい。


■保土ヶ谷区(3軒)

このへん電車乗ってると気持ちが暗くなるの何でかと思ったんですが。

神奈川県民は「二俣川」まで免許取ったり更新したりに行くんですけど、
二俣川までは、大体みんなこの保土ヶ谷区を経由して行くからなんですね。
住んでる川崎からはかなり遠い。

うっかり免許更新忘れて取り直しとか免許無くして再取得とか、
そういう暗い気持ちの時に通る場所だからな…。
免許センター、東京みたいに何か所か作ってほしい…。
それこそ川崎あたりに…そうすると川崎で暗い気持ちになるか…。

●喜久の湯
 最寄り駅:星川

この横浜駅から西方面の銭湯って戸部の「記念湯」もそうですけど、
何か雑居ビル的な銭湯が多い気しますね。

「記念湯」は雀荘とかバーと同居してましたが、
こちらはラーメン屋と同居してる銭湯!
銭湯好き&ラーメン好きには夢のような立地ですね。

もちろん銭湯入る前にここのラーメン食べました。
おいしかったです。


●黄金湯
 最寄り駅:和田町

温泉が売りのレトロ銭湯。
黄金湯っていう名前で黒湯なのが面白いのと、
あと浴場にプロジェクターが設置されていて、
自分が行った時は「鬼滅の刃」が流れてました。

銭湯で体を洗いながら鬼滅を見たの、
なかなかレア体験だと思う。

ちなみに「湯に浸かりながら」ではなくて「体を洗いながら」なのは、
浴槽に入った状態だとプロジェクターが見にくいからですね。
人間、真後ろの上側って見づらい!

そういうところ含めてなんかちょっと面白い銭湯ですね。


●上星川浴場
 最寄り駅:上星川

こんなに線路沿いの銭湯、珍しくないですか?

でも、このあたりまで来ると横浜の雰囲気ないですね。
八王子街道の北側が特に山や丘ばかりで、
斜面の上で家が段々畑のように縦に並んでいるの、
見てる分には面白いけど、毎日上り下りするのはちょっと大変そう。

そういう街から街への風景の移り変わりを見ていくの好きですね。
むしろそれを見るために銭湯巡りをしているかもしれない。

あとこういう味のある看板を見るために。


■瀬谷区(1軒)

保土ヶ谷区からさらに西、お隣はもう大和市ですね。
ここの人は遊びに行く時、横浜に行くのか大和に行くのか気になりますね。
二子玉川の人が溝の口に行くか渋谷に行くかみたいな。
(たとえがローカル過ぎるし、それはたぶん渋谷に行くだろ)

●ファミリーアイランド さくらゆ
 最寄り駅:三ツ境

瀬谷区唯一の銭湯。
ファミリーアイランドって名前がまた良いですね。

元々は多分「桜湯」とかそういう名前だったんだと思います。
それを建て替える時に、
「ファミリーアイランドってつけよう」
って誰かが決めたわけじゃないですか。
その時のその誰かの気持ちを考えると何だかうれしい気持ちになります。
ファミリーで楽しめる場所にしたいんだって、そう思ったんだなって。

実際、浴槽も広いし露天風呂もあるし、
家族で来て楽しめる場所だと思います。

ファミリーアイランド、その名は確かに。


■港北区(5軒)

恐らく「横浜だと思われてない土地」1位、港北区。
新幹線駅のある「新横浜」がこの港北区なので、
意外とみなさん「行ったことはある」土地なんじゃないでしょうか。
降りたことはないかもしれませんが…。

特に日吉あたりは学生街なので、
ラーメン屋とか家系じゃなくてもごはんおかわり自由だったり、
定食屋のごはんが山盛りだったりして、
おじさんが呑気な気持ちで入るとビックリする時あります。


●日吉湯
 最寄り駅:日吉本町

慶応義塾大学の付属高校があることで有名な日吉。
なので慶応高校が甲子園優勝した時なんて、
駅や町のいたるところに垂れ幕や看板が出てましたし、
飲み屋まで「慶応優勝記念セット」とか売ってました。
日吉の人、心が広い。

ちなみに、そのエピソードを慶応卒の同僚に話したら、
「慶応に関係ない人までw」とか言ってて最悪だなと思いました。
慶応の人、心が狭い。(一部の偏った印象です)

そんな日吉からグリーンライン1駅、日吉本町駅の近くにある日吉湯。

大きな「ゆ」のマークが良いですね。

和風と洋風の浴室が日替わりで男女入れ替わりのよう。
和風と洋風それぞれの露天風呂があって、
和風だと岩風呂っぽかったり、洋風だとジャグジーっぽかったりで、
露天風呂好きとしては、日替わりでどっちも楽しめるの最高ですね。


●旭湯
 最寄り駅:日吉

写真探したら無かったので撮り直しに行ったら休業日でした。いつかまた行きます。

日吉駅からは日吉湯よりこっちの方が近いですね。

外も中もレトロっぽいのに露天風呂があるの珍しい。

この近所に住んでる同僚が、メンタル系で休職してた時、
自転車でここに通っているうちに回復してきたそう。
やはり銭湯は人を救う…。


●富士乃湯
 最寄り駅:綱島

綱島は同僚が住んでますけど、
「ガールズバーに行った」話しか聞かないぐらい、
実は飲み屋であふれてる街です。

そんな飲み屋街から離れた場所にあるこの銭湯、
レトロな感じですけど浴槽の壁に水槽が埋まっていて、
金魚が泳いでます。

こういう銭湯水槽たまに見かけるけど、
これやってるところ大体お湯がすごい熱いんですよね。

「こんな熱い湯のそばで金魚が…」

って少し心配になります。


●太平館
 最寄り駅:大倉山

綱島を少し南に、
鶴見川を渡った先の大倉山の銭湯。

風情がありすぎる…。
個人的には横浜市銭湯ベスト風情。

隣接する店の破れかけた幌が、戦士の傷ついたマントのよう。

もはやここに入れるだけでうれしくなる一方で、
近隣の店全てがやってた頃の、最盛期の風景も見たかったという気持ちに。

現在を通して過去に思いを馳せる。
銭湯巡りをしていると、ふと考古学者のような気持になる瞬間ありますね。


●福美湯
 最寄り駅:菊名

東横線の急行が止まることで有名な菊名。
JR横浜線も走ってるので横浜北部への交通要所ですね。

そんな菊名駅から何分か歩いた場所にあります。

露天風呂の他、
ロッキーヒルサウナ(ストーブあるやつ)が売りなだけに、
浴室の壁画も富士山ではなくロッキー山脈のようです。
富士山より大きい!


●大倉山温泉 しのぶ湯(廃業)
 最寄り駅:大倉山

大倉山は個人的に、
「医療施設の整った街」として認識していて、
実際に通っていた病院もあって、
その病院帰りに寄っていたのがここでした。

露天風呂もあって良かっただけに廃業は残念。
でも残念という気持ちを抱くより、
今までありがとうって思うべきなんだろうね。


■泉区(1軒)

ここの銭湯に行くまで一回も行ったことなかったので、
本当にここに書くコメントがないです。
え~と、矢口真里とか板野友美の出身地だそうです。
泉っていう清らかな名前だけに清らかなアイドルが生まれるんですね。
矢口真里…?

●葛の湯
 最寄り駅:中田

決して繁華街とは言えない中田駅から、
さらに結構離れた場所にあるので行く前は寂れたイメージでしたが、
なんと銭湯を中心に定食屋とか居酒屋が軒を連ねていて、
銭湯王国みたいになってます。

湯上りに赤鶏のタタキとか食べれてめっちゃ良かった。
そう、この「葛の湯」こそが横浜銭湯オフしたい場所ナンバー1です。

ここにも「ゆあそび館」のようにロイヤルコースがあって、
日替わりで和風の露天風呂に入れたり、
ギリシア風の露天風呂に入れたりします。

ここはマジで1回誰かと飲みに行きたいです。
そして〆に戸塚でラーメン食べに行きましょう。夢は尽きない。


■金沢区(1軒)

八景島シーパラダイスしか印象にない…!
しかもそこすら人生で1回しか行ったことない…!

あ、金沢文庫って地名は、北条氏分家「金沢流」の領地だったからですね。
北陸の方の「金沢」は金が採れたからなので、こことはまた別ですね。
それぐらいしか知識がないです、許してください。

●亀遊館
 最寄り駅:金沢八景

前述のとおり、八景島で有名な金沢八景の銭湯。
「ここはもう横浜市じゃなくて良くないか?」
と、思わなくもないです。

でも大き目の外気浴スペースがあって、
アロマが焚かれている中を寝そべって、
風鈴がちりちり鳴るのを聞いてるうちに、
そんな細かいことはどうでもよくなりました。

来た甲斐のある銭湯。
いや「来た甲斐がなかった」なんてどこにも思ったことないな。


■現在銭湯のない区

まとめて並べておきます。
どこも多分、昔はあったんだろうな。

 ▼港南区(0軒)
 ▼旭区(0軒)
 ▼戸塚区(0軒)
 ▼栄区(0軒)
 ▼緑区(0軒)
 ▼青葉区(0軒)
 ▼都筑区(0軒)


■さいごに

いかがでしたでしょうか、横浜銭湯巡り。
自分が川崎駅の方に引っ越したのも、
実は横浜方面の銭湯に行きやすくするためでもあったので、
(川崎駅からだと横浜駅まで10分ぐらいで近い)
ちゃんと狙い通り目標通り、横浜の銭湯全制覇出来て良かったです。

正直に言うと、銭湯巡りって変な趣味なんですよ。
そもそも自分の場合、家に風呂があるんだし。
広いお風呂に入りたければ近所の銭湯で良いじゃないですか。
わざわざ横浜を巡る必要なんてないんですよ。
夏とか帰りに汗かくから、毎回家でシャワー浴びなおしてるし。

でもやっぱ知らない銭湯に行こうとすると、
当然知らない街の知らない道歩くことになるわけで。
「へぇ、この街ってこんな感じなんだ」ってキョロキョロしながら、
時にはラーメンとか定食屋とか居酒屋に寄りながら、
銭湯を見つけてお風呂に入る。

この楽しさは、何物にも代えがたい物がありますね。

なので次の目標は神奈川県の銭湯全制覇です。
川崎と横浜という主要二大都市を制した今、
そちらもあとちょっとで制覇できそうです。
その時にはまた記事にすると思いますので、よろしくです。

あ、Twitter(@sssgmiso)でおススメ銭湯教えてくれたら、
首都圏近辺ならがんばって行くので、そちらもよろしく!



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