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2024年GANTAN.writingよりご挨拶


■あけましておめでとうございます。


メディア記事・プレスリリース・商品PR等のテキスト制作を承っているライターのGANTANでございます。
旧年中、GANTANにお仕事を発注下さったクライアント様、インタビュー取材に応じてくださった方々、記事にご協力下さった方々、そして記事をお読みくださり反響をいただいたたくさんの読者の皆様、誠にありがとうございました。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

ここでは、2023年の仕事に沿いつつ改めて関係者の方々をご紹介させていただきながら当方自身の気づきに触れ、2024年の仕事の品質向上に繋げていきたく存じます。
平たく言えば、めっちゃくちゃ良い仕事をいただけましたましたことへの謝辞・自慢・本年も乞うご期待!という内容です。

■2023年の制作実績


GANTAN.writingは2023年7月からスタートした個人事業主「GANTAN」の記事制作事業です。
当方は直契約でない仕事や無記名の仕事も喜んでお受けしておりますが、特に事業開始初年における記名記事の実績【FashionTechNews】記事10本をポートフォリオにまとめました。

GANTAN.writingがスタート初年、この媒体からデビューさせていただきましたことは本当に大きくございました。

■担当記事


FashionTechNewsは株式会社ZOZONEXT様が運営する、広義のファッションにまつわるテクノロジーについての情報発信が大テーマとなっているメディアです。
公開記事本数は月間およそ40記事で、当方は月間1-2記事のインタビュー取材記事を担当させていただきました。
大変豪華な取材者の方々に恵まれました。3つのテーマごとにご紹介します。

1.コレクターコミュニティ REDの会/ミタケボタン様

「コレクター」というジャンルを取材することで、マーケティング主導で動いていくトレンドに対して一種カウンターとして働くような記事を書きたいという狙いがありました。
銀座のボタン専門店「ミタケボタン」は戦前からアーカイブされた3000種以上のボタン一つ一つに技術が蓄積され、店内がそのまま博物誌的なストーリーを表現していました。
また、リーバイスの希少なライン「RED」を専門に収集する9人のコレクターからなる「REDの会」。原稿チェックの過程では、記事内で紹介するモデル名のアルファベット記載を大文字にするか小文字にするかについてまで議論が起きました。というのも、「公式」といえる情報が網羅されておらず、コレクターが実物から判断するしかない情報が多いのです。
※どうしてリーバイスのジーンズなのに公式情報がまとまっていないのかは、ぜひ記事をお読みください
「REDの会」の記事は同メディアに5週連続でランク入りするというめちゃくちゃ読まれる結果を残しました。
ひとつのものごとにこだわりつづけ、一般的にはまったく違いがわからない分野の知見を膨大に有している方々の言動には途方もない豊かさがあります。

2.作家取材 カガリユウスケ様/かもみら様

ファッションにおけるテクノロジーを追うにあたって「王道」といえる作家取材も担当させていただきました。作家性の強いデザイナーのプロダクトには、一見してどのようにつくられているのかわからない、謎めいた技と思想があります。
バッグブランド「カガリユウスケ」はその顕著な一例ではないかと思います。作家本人に展示とアトリエを案内していただく贅沢な取材を通して、革に建築用パテを塗り重ねる独自の表面加工だけでなく「鞄」そのものについて問う射程の広い記事を書くことができました。
人気イラストレーターのかもみら様には、「服を描く」ことについて伺いました。デコラティブなアクセサリーやタトゥー、一枚の白いシャツにも明確な意味合いがありました。インディーズでファンを増やし続け、2024年2月に商業出版デビューされるそうです。ぜひチェックしてみてください。

3.メタバースのファッションシーン rocksuch様/suma様/株式会社V様/JONER様/DJ⑨様

もっとも記事数多く取材させていただいたのがメタバースプラットフォームの古参「VRChat」のユーザーコミュニティについてでした。
いまメタバースといえばあの方もこの方もというタレント・論客・クリエイターが活躍中であり、先行するVR専門メディアも充実していますが「ファッション」を切り口にした独自取材はまだ新規性があるはずだと考え、企画しました。
取材させていただいたのは「ユーザー本位の」コミュニティとアバターの自由なカスタマイズによる発展途上のファッションシーンです。その勢いと面白さは筆舌に尽くしがたい(とライターが言っちゃいけないのですが)ものでした。
6記事を通して、個人/グループ/メディア運営企業と、ユーザーコミュニティを多角的に取材することができました。公開順に、前の記事で提出されたテーマを次の記事で補完するような並びになっています。
シンプルに聞いたことを書くのではなく取材対象者の方々と記事のテーマから一緒に掘りあてていただいたという感覚があります。深夜まで取材者の方々と推敲を重ねたことは忘れられません。文字数の都合で泣く泣く削った読みどころがたくさんあり、録音データや初稿のGoogleドキュメントやdiscordのメッセージのなかに溢れています。
いまでもときどき読み返しています。

またメイン取材対象とは別に、VRユーザーの方々、写真を提供いただくフォトグラファー、ブランドなどにできるだけ多くご登場いただきました。クレジット総数は6記事で100名を大きく超えています。
本ジャンルはSNS上での拡散が著しかった記事群でもあります。記事公開時のXは50~100リポスト、3万~5万インプレッション超えは当たり前で、メタバースの熱気がメディアに集まってくるのが目に見えるようでした。

■2024年もご期待ください


締めとして。
2023年、このような場を与えてくださったFashionTechNews編集部の皆様に改めて感謝申し上げます。

当方は以前からFashionTechNewsを読ませていただいておりました。情報の新鮮さはもとより「ファッションテック」に特化したメディアはこの媒体のほかに絶無といってよく、ファッションテックという概念をはじめて日本に示した「ZOZOSUIT」を開発した企業グループが運営しているという意味でも、極めて説得力があったからです。
というのがいち読者としての素朴な信頼であったわけですが、いざフリーのライターとして関わらせていただくと、かなり底の見えない難しい媒体だと感じました。
最新のR&Dや新サービスの裏側をレポートしたり、ヴァーチャルフィッティング、生成AIによる服のデザイン、各テック系スタートアップ企業を紹介する大文字の「ファッションテック」記事も充実しているのですが、それらはむしろ一部であり、一般に認知されているファッションテックよりずいぶん広い射程を持っているメディアです。
特に編集部企画記事ではデニム・ウール・シルク等の「材料」を緻密な「現地工場取材」を経て歴史と手仕事から紐解くという連作的な記事群まであり「ここまで深く降りるとは...」とひっくり返ったのを覚えています。

そのほかにも分厚い執筆陣の方々による必読の記事が多数あります。ファッションとテクノロジーについてその成立と実践から探っていくような挑戦的な記事を出し続ける自由度があり、ファッションを深く知りたい・考えたい方におすすめしたい媒体です。
その記事企画の時間がめちゃくちゃ楽しく、勉強になりました。
そして、GANTANの記事制作は現在も進行中でございます。今後も良い記事をお届けできるよう努めてまいります。

2024年も、何卒ご期待ください。




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