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【気まぐれショートショート】秘密警察を宣伝してみる。

警視庁広報課の○○です。
今日は皆さんに、配属された私の最初のお仕事についてお話させていただきます。

ズバリ、「秘密警察の宣伝」です。

辞令を聞かされた時は、私はこの先一生、社会の陰に紛れて暮らすのかとドキドキしました。
その上先輩たちには「これは誰にも知られてはいけない極秘任務だからね」と、目隠しされて職場に案内されました。
その場所とは……

倉庫でした!

そこにはおびただしい数のピーポ君グッズや着ぐるみ、イベント案内のチラシ、一日警察署長用の制服。

そう、ここは歴々の広報課職員がイベント規模を見誤ったり業者への誤発注で使わなくなった備品の保管庫なのです。

自虐の意味を込めて「秘密警察」と呼んでいるそうです。先輩たちも人が悪いです。

前置きが長くなりましたが、現在の私の仕事は、このアイテムの山を消化するため各方面にイベントを呼びかけることなのです。

交通安全教室や訪問イベントをお考えの皆様。この際ぜひご検討ください。
そうじゃないとまた経理部に怒られちゃうんです、ほんと助けてください!

(438字)


宣伝ということで、どこかにありそうな広報ブログ風にしてみました。

ちなみにTwitterでは、本物の警視庁広報課が普段の活動記録やイベントの案内などを発信しています。もちろんちゃんとしたやつでこんなふざけた内容とか砕けた文章ではないのでご安心を。

あと、この作品はフィクションですからね。(念押し)

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