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今週拝読した本まとめ・MaaS編(読了時間10分)

古川です。
今週は仕事で大きかったイベントがあったこともあり、様々な人とお話をする事ができた1週間でした。正直話す事は得意ではないのですが、読書からは学べない様々な気づきがあり、話すっていいな〜と個人的に思えた一週間でした。
今までお会いしてきた方と一対一でご飯やお話をしたいなーと切実に思っています。

そんな私ですが、今週は『MaaS』をテーマに拝読しました。まずはこのノートのアジェンダを載せておきます。10分くらいで読める分量です。

▼アジェンダ
1.テーマの選定理由
2.読んだ本の紹介
3.読んでみて思った事

1.テーマの選定理由

まず私は移動が嫌いです。どこでもドアが切実に欲しいです。今から家を出て、何分の電車に乗り、これに乗り換えて、何分に着くみたいな誰がしても同じな行動をしたくないなーと常々思っています。究極移動がなくなればいいと思っています。また、別件ですが、私の所属している会社がJVとして作っているMONET Technologiesという会社があり、とても面白いのですが、そこの関連もあり、移動革命言われてるけどどーなってるんやろうっていう疑問から端を発しています。
MONETに関してはこの記事を読んでいただければ面白さが伝わるかと。


2.読んだ本の紹介

『2030中国自動車強国への戦略』

本の概要
MaaSに関しては珍しくあまり取り沙汰にされない中国のMaaS、特に車に関してフォーカスを当てた一冊。中国人の強欲さが個人的に溢れるくらい伝わってきた一冊。ドイツと組んだのも第一次世界大戦を彷彿とさせるがやはり、相容れないものがずっとあるんだろうなーと悲しくなりました。
個人的に中国にはMaaSは負けたくないし、負けないで欲しいと思っています。

自分的パンチライン
①中国は自動車産業中長期発展計画を発表し、中国初の世界ブランドを育て、自動車強国入りを実現させようとしている。
②中国は自動車産業においてドイツと手を組み世界を狙いに行く。
③その中で中国はまず、NEVの導入を進めている。

『Mobility 3.0』

本の概要
通信、金融、エネルギーなどの業界においての具体的なモビリティ革命による影響を記した一冊。具体的なソフトバンクやGoogleの戦略が書かれており、今から見た移動革命の影響が分かりやすかった。ただ他にもプレイヤーが出ると思うので、そこの今のベンチャーの状況などをもっと聞きたかったのが正直な感想。

自分的パンチライン
①自動運転により、自分のためには知ってもらう車の高度化、無人運転を活用したモビリティーサービスの創出がある。
②EVバッテリーによって、運転していない時には電気自動車から電気網へ電力を逆算する仕組みなども設計できる。
③エネルギーコストが低くなると、ドライバーは燃料代に対する抵抗感が下がり、より多く移動するようになる。

『モビリティーサプライヤー進化論』

本の概要
CASEの流れにおいてあまり取り上げられないサプライヤーの部分に注目した良書。移動革命の影響は確かにそれを支えるサプライヤーにも影響があるという単純だが気がつかないところを理解させてくれた。ただ内容は細か過ぎるかと。ADLが書いており、ここら辺はADLが強いんだなぁと実感した。

自分的パンチライン
①自動車部品の現状の市場規模は現在グローバルで50兆円だが、2030年には70兆円強になると言われている。
②これまでのハード部品の開発プロセスでは車種ごとの検証が必要だったが、今後はシステムごとの検証が重要になる。
③今後はハード部品の開発においても、アジャイル開発が重要であり、何を達成したいのかのコンセプトを明確化し、その達成を図る成果目標を明確にすることが必要。

『CASE革命』

本の概要
CASEの概要がまとまっている良書。移動手段がCASEになった時に、どのようなMaaSが出てくるのか、そこにはどのようなプレイヤーが出てくるのかが要約されており、MaaSに興味がある人はこれ一冊読めば大体わかりそう。個人的に車のインターフェースの話はとてもリアル感があり、面白かった。

自分的パンチライン
①CASEとはConnected,Autonomous,Shared service,Electricの四つのトレンド。
②Case革命後の自動車産業のビジネスモデルはサービサーを囲い込んだ収益構造をどう構築するかである。
③現在マルチメディア車載機器のインターフェースはアレクサやグーグルアシスタントになっており、車載OSを牛耳る仕組みができつつある。

『Mobility 2.0』

本の概要
移動手段のCASE化によるデータを中心としたエコシステムが作成されていくということを記した一冊。エンジンによって走る移動手段が中心の時代をMobility1.0とし、EVによって走り、移動がデータを生み出す時代をMobility2.0と定義したところはすごく面白かった。まずMaaSってそもそも何?みたいな人におすすめの一冊。

自分的パンチライン
①自動車メーカーが次世代モビリティで生き残るには高いデジタル技術を持つ企業などの外部リソースを取り込み、MaaSのアプリケーション提携企業になるしかない。
②テスラはエネルギーマネジメントの観点で、EVをベースに発電(太陽光電池)、蓄電、充電・利用という一連のエコシステムをスマートグリッドという形で作ろうとしている。
③デジタル社会の到来とデジタル技術がもたらす価値を理解し、世界の生産・消費主体となったミレニアル世代の存在を意識しながら、都市・エコシステムの発展を追求する。ことが次世代モビリティ社会を作る上では重要。

3.読んでみて思った事

移動というものの革命の範囲の大きさを痛感し、新しい時代に胸躍らせる事ができた。確かに移動を有意義に使えている人、移動が楽しいという人はなかなかいないイメージなので、そこを効率化、プラスαを乗っける事でいろんな事ができそうだなと思う。消費者目線で言うと個人的には移動中は何か特別な事ができるようになればいい、移動中だからこれできるみたいな事がしたい。読書とかはわざわざ移動中にしなくていいし、移動に乗っかる新しい趣味が欲しい。
後、自動車が中心に言われているが、東京では電車で移動する人がまだまだ中心なので、電車業界がどうなるのかも知りたい。個人的に電車の中で横の人と話せるみたいなサービスがあればすごく面白いと思う。満員電車の中で励まし合うようなやつ。
あちらこちらに話が飛びましたが、移動、動くと言う動詞にあまり目を向ける機会がなかったので、とても気づきは多く、面白かったです。移動中にできることをもっと考えようと思います。
長文を読んでいただきありがとうございました!!


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