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「シン仮面ライダー」鑑賞ぼやき 4DXはムリ!!!😂


いいね❤︎を押すとね…なんとね…


シン仮面ライダー観てきた🎶
仮面ライダー観たことないし、特撮もなんら興味はないんだけど、庵野秀明が作る新しいものはどんな作品であれ貪りつく。その内容がおもしろいかおもしろくないかももう気にならなくて、作品から"庵野イズム"を探しに行ってるかんじがする。


ちょうどいい時間の映画が「4DX」で、ンー4DXってなんだっけ? 音響とかめっちゃいいやつだっけ? と思いながら予約した、これが間違いだった。

血しぶきがバシャバシャ顔にかかって冒頭から気分が悪く

映画が始まってみると、椅子がウィーンと上にあがった。ヤバイ! これ、イス動いたり水とか風出るやつやん! 4DX処女喪失した!
始まってみると、映像に集中できないくらい冒頭からガンガン動きまくる座席😂せっかくの庵野こだわりのカットに集中したいのに、謎のジェットコースター的臨場感にとらわれてグラングランしてて、笑いが込み上げてきてしまった。

したら、冒頭から池松が人をグシャッと殴り潰す! 血しぶきがブシャーと顔にかかる!(水が出てきた) 殴り潰す! ブシャー! 殴り潰す! ブシャー! 映像に合わせて顔にかかる水はもう血にしか思えなくて、ひどく気分が悪くなりそうでその時点で水ブシャ機能をオフにした。
血がビャーッ! と出る描写がめっちゃ庵野あるある、これエヴァに出てきたやつだ! となって嬉しくなっていた。
すげぇ長くてよくわからん専門用語を多用するところも相変わらず。庵野映画の会話は、だいたいざっくり聞いて意味はわからなくていいものだと思っている。たぶん、庵野は会話の意味じゃなくて耳障りを重視している気がするんだ。
登場人物みんなが私生活でのフツーの会話調でなく、アニメっぽい、特撮っぽい話し方をしているのもとってもよかった。
そのほかにも、会話の場面でそんなに視点移動させなくでいいのでは? と思うくらい下から、俯瞰から、どアップで、とか多彩なカットが映されていて、ワーっ庵野庵野〜💕と沸いていた。

庵野監督が自身の密着ドキュメンタリーで、なんだったっけなー、「構図がおもしろければつまんない作品もおもしろくなるんですよ」みたいなことを言ってたのを思い出した。

女が魅力的すぎる

シン仮面ライダーに登場する女、みんな強くてセクシーで、庵野監督ほんとに強いオンナ好きだな〜とか思ったりなどした。
エヴァのときも、アスカ、ミサト、リツコなど主要女性キャラはみんな気が強くてスンッとしてて、でもなんだかセクシーで…ってかんじで
庵野の中ではかよわい系カテゴリにされてるであろう綾波でさえ、男を守るために自爆するような、人にすがらない強さがある。

ヒロイン?の浜辺美波ちゃん、私は彼女の演技をロクに見たことがなくって、バラエティやインタビューなどで不器用な発言をしているのを悪意ある切り取り方されてるものしか見てなかったからわかんなかったんだけど、彼女の女優としての魅力に気づいて驚いた。
彼女、ガチガチに女優になるために生まれてきた人だね…。

人に媚びるような柔らかさをいっさい見せずに、終始気難しそうな顔でスンッとしてるんだけど、そこからにじみ出る色気が…😩
全身黒のタイトなニットとパンツに革ジャケットのスタイルもめちゃくちゃ似合っててハードボイルドってかんじだった。
こういう「スンッとしたかっこいい女の役」って、なにも、キツネ顔、菜々緒、夏木マリ系統の人がやらなくても、かわいらしい系の子がやっても全然成り立つんだね。知らなかった。

シン仮面ライダーは、なにより、次々と登場する敵たちのキャラ、デザイン、口癖なんかがあんまりにも魅力的で、えっもうこの敵パート終わっちゃうの! 1敵1話くらいのドラマエピソードが観たい!! と思った。し、これからこの敵キャラたちの二次創作がどっさり増えるだろうな〜、コスプレイヤーのえじきになるだろうな〜と思った。

長澤まさみの"さそりオーグ"はたまらんかった。エロかった。

西野七瀬ってこんなにいい演技ができたの!!?

西野七瀬の"蜂オーグ"もたまらんかった。
彼女は元乃木坂で、そんなにわちゃわちゃ騒がない、女々しくておもしろみのない人でしょと坂道系バラエティを見てから思ってた気がしたんだけど(ひどい)
ものすごい演技をするのね…。普段のほわほわ柔らかいメイクとか話し方よりも、ちょっと強めのメイクでキリッとしたかんじのほうがとっても魅力的じゃん。
彼女のちょっと独特な顔バランスが敵の蜂のボス、という役にぴったりハマって魅力がダダ漏れしてた。もっと彼女の登場シーンだけ見れるようにいっぱいショート動画公開していってほしい。

森山未來はコンテンポラリーダンスしてた

森山未來大好き。モテキでファンになったかなあ。学生時代に好きなタイプ「森山未來」ってプロフィールに書いてた気がする。
モテキで調子に乗って星野源みたいなサブカルブサモテ路線に行かず、苦役列車ではしっかりキモい男演じられるところとか、椎名林檎と不倫イチャイチャ場面が目撃されてるエピソードとか(うる覚え)、誰がハマるねんって多くの人が思いそうな謎動きの"コンテンポラリーダンス"に傾倒して自分のしたいことに熱中しているところも好き。

そして、わたしはこの作品で、森山未來がやってきたコンテンポラリーダンスの境地を見た気がした。
一挙一動がものすごい。不気味、ヘン、違和感、そして美しい。
なんか一挙一動っていうと歌舞伎的なものとか、あるいはミュージカル的なものとか、はたまたバレエ的な指先までの繊細な美しい動きとか想像するじゃん。
そういう今まで知ってた「美しく見せる人間の動き」とははるか彼方にかけ離れた動きを、森山が終始やっていてずっと目を奪われた。そこで首回す!? 目線どこにあるの?? その手の動きは何!?? って。不気味って美しいんだなって思った。大好き。ずっと好き。

総論、庵野監督という人間が好きな人にはぶっ刺さると思うけど、庵野そんなでもない人にはこれっぽっちもおもしろくないんじゃないかな。
「私は好きにした、君らも好きにしろ」的映画だったと思う。

竹野内豊、斎藤工、長澤まさみ、市川実日子
あたりってもう"庵野ファミリー"みたいになってきてるよね。
このファミリーに、浜辺美波、森山未來も参加させてくれる未来があったら嬉ションしちゃう!
次はシン何をつくってくれるのかなー。
シンナウシカ来てくれればいいなー。

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