目標の捉え方
仕事をしていると目標とか、計画を求められることは当然ある。
僕は事業開発職をしているので、当然それなりに細かく、ハードな目標にもなる。
組織である以上、一定の新陳代謝をしながらすすんでいくものだし、
その中で嫌でも成長や計画は求められるのはうなずける。
以前は、これを考えるのが好きではなく、上司に好まれるような内容だったり言葉じりに気をつけながら書いていたことを思います。
ある時ガラッとこの認識が変わることになるのですが、
そのきっかけが漫画だった。
キングダム 第46巻 李斯の言葉
キングダム好きなら当たり前のように覚えているシーンだが、
法の番人と称される李斯という人物がいる。
彼は、権力を得るためであれば、暗殺をも厭わない人間で、とってもものものしい雰囲気がある。
現代のように、権力と法律に距離感がない時代だから、たしかに当然。
その時の権力家のもとで法家が躍動すれば、国の在り方から変えてしまうことができる。武力よりよほど強い。
話をもとに戻すと、キングダムの舞台は春秋戦国時代。
6国に分かれていた国を秦の始皇帝が統一していく物語。
武力国家ではなく、法治国家であることを始皇帝は示していて、
異なる国を統一していく上で法律という概念はとてつもなく大きな意味を持つ。
当時の法家の中でも「法の番人」(この二つ名めっちゃ好き)と言われた李斯は、
法律とはなにか、
という問いを立てる。
法とは刑罰だ、というような解釈を答えていくが、どれも誤りであると指摘し、
法の本質は
「願い」
である。
と論破する。しびれる。
自分自身大学時代に法律を学んでいたけれど、法律を形式的にとらえていたことに愕然としたし、何より「願い」という言葉の強いこと。
その時も目標について考えていた時で、これを読んで、
「あっ!」
という思いがした。目からうろこ。ポッロポロ。
上司は僕に何をしてほしいのか
どんな絵を描いているのか
そこを見ずに自分のことだけで計画していたらダメ出し、
目の前の瞬間だけどうにか相手に好まれようと思ってもいけない。
僕の目標は僕に向けられた上司の願いである。
そう思うことで、随分と目標に対しての感覚が変わった。
自分のためでもあるけれど、僕は人のために頑張る方が力が出るようだ。
言葉を同じ様な言葉でどう捉えるかで景色は随分変わる。
同じ意味の言葉でも、より自分にフィットするものを選択したいから、
これからもいろんな本を読んだりすることをやめないと思う。
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