読書感想文「スモールワールズ」
本屋さんで立ち止まって思わず買ってしまったのが、
スモールワールズ(一穂ミチさん)
でした。
第165回直木賞候補作で、2022年本屋大賞にノミネートされているようです。
内容としては、短編集といったところで、6つの作品が詰まっています。
僕のおすすめは、この中のネオンテトラ。
不妊治療をしている女性が主人公で描かれている。
気持ち的な描写は本当に痛切で、リアル。
しっかりと取材されていて、いい言葉で紡がれている。
様々な要素が詰め込まれているので、前回読んだ52ヘルツのくじらたち的な要素もある気がする。
もっと読みたいと思ったのが正直な気持ちだが、
不妊治療中のやるせない気持ちを持っている人やそのパートナーにはぜひ読んでもらいたいですね。むしろパートナーの方にこそ読んでほしいかも。
小さな世界にも様々な物語があり、大きな振れ幅があることを教えてくれます。
1つ1つ描かれる人間模様が巧みで、休日にさくっと読めるので、あまり読書が得意じゃない方でもスラスラ読めると思います。
よろしければサポートをお願いします! 主に、不妊治療や若年がん患者の方の妊孕性温存に関する情報収集の書籍代や活動費用に充てさせていただきます。