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【美化してるけど損だよ?脱健康保険の院経営】

ーここ数年間でよく見かけるようになった広告ー
・脱健康保険で高単価を目指しましょう
・売れるスタッフの作り方
・保険請求の作業を減らそう
これらは患者目線を逸脱した考え方となる

1.健康保険は患者のモノ

前提として捉えて欲しいのは“健康保険”とは患者のモノであると言うこと。
柔道整復師が患者の健康保険料を全額納めているのなら話は別だが
患者が払っている健康保険を使わないと言う考え方がそもそもおかしい。
患者が望むのであれば健康保険は必ず使える。

2.脱保険とは?

結論から言うと。
保険の知識を取りたくない(正確には取り方が分からない)柔道整復師が
自己否定出来ずに口車に乗せて払ってくれる患者だけ残そうとする手段である。

ハッキリ言ってそれ以外の何者でもない。

3.税金上、絶対に損する

きちんと健康保険を使った場合、健康保険での売上への消費税は非課税となる。
しかし健康保険を使わずに脱保険(自費治療)の場合、10%の消費税がかかる。

  • 保険の売上100万円=非課税=純利益100万円

  • 自費の売上100万円=10%課税=純利益90万円

年間で見ると120万円の純利益の差が生まれる。
それを知ってか知らずか、損が出るのに一生懸命自費移行すると言う
訳の分からない業界がこの接骨院・柔道整復師の業界である。

4.美化してコンサルするインチキ野郎爆誕!

純利益よりも年商ベースで美化している柔道整復師が多い。
その証拠にSNSにはたびたび広告が登場する。
そこには「税金上、純利益は下がるけど単価あげようね」とは書かず
目先の売上だけ上げに行くコンサルタントが星の数ほど存在している。
そんな地域も違えば、環境や主義も違うのに押し付けてきて儲け話をする
コンサルに当たらない事を本気で願ってます。

まとめ

どんなに計算しても脱保険にすると売上の金額が同じであれば税法上絶対に損をする。
ましてこの物価高、増税、賃金の低下の世の中で健康保険が使えない高単価な治療に
国民の何%が通えるだろうか。
この業界は頭の中がお花畑であるため、そんな患者目線は考えず自分たちの
単価、費用対効果を追うのである。
そんなアホな院経営からは脱却して、キチンと売上て繁盛する院を目指すべきである。

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