6.精神に異常をきたしたとき

前回の続き。(フィリピンからの帰国直前)

もともと反芻思考(過去のネガティブな出来事、後悔したことや恥ずかしかった思い出を何度も思い返すこと)が強く、落ち込みやすい性格でもあったのでそれまでもメンタルが健康とは言えない状態でしたが、この時は明らかに普通とは違っていました。

メンタルに不調をきたしたことがある方にはおそらく皆さん近い経験があるかと思うのですが

例えば、

ご飯を炊く、とか(これは帰国後の話)

帰国の支度のためにバックパックに自分の荷物を詰める、

という行為が全くできなくなりました。

例えば何か決められたサイズの箱に物を詰める、という行為は単純そうに見えて、そこそこいろんなことを考えなければならないと思うのです。

”すべて入れなければならない” という前提があるので、

1.物の全体数を把握し、

2.その大小、柔らかさ、硬さなどを確認した後、

3.何を最初に入れるか決めていく

という工程があるかと思います。

さらに、今回は3か月分過ごして増えた荷物があるので、そもそも入らなければ持って帰る物自体を取捨選択しなければならない、という行為も加わります。

これら1つ1つの工程が頭の中にバラバラに広がっていて、それらに優先順位をつけて整理することができない。

そしてその行為をするのに必要なエネルギーがない。


(私)・・・ど、どうしよう、全くできる気がしない。(ぽかん)

だいたいこの状態でバックパックを前に、1時間くいらいフリーズしてました。

(これを見かねた友人たちがすべて、まじですべて詰めてくれました。感謝しかないです。)


「こんなこともできないのか」

とても情けない気持ちになりました。



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