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安易な経費削減は禁物です

1.意味のない経費を見直すべきという話を以前しましたが

以前の投稿で、健全の経営をするためには「意味のない経費」を見直すべきという投稿をしました。

お金がやばかったり、利益がでない、売上が伸びないとなると、経費を削減せざるをえません。決まった弁当箱の枠にどのようなものを詰めるのかを決めないといけない苦渋の選択が始まります。
しかしながら、安易に削減してしまうと、かえって健全な経営が遠のくようなものもあります。
本日は安易に削減してはいけない経費について語りたいと思います。

2.そもそもお金をかけない(投資)と、売上はあがらない

無駄な経費と紙一重になるのですが、以下のような経費はある程度かけないと売上をあげるための仕組みが構築されません。
適度に使うことも必要です。本当に売上の源になるのか精査はいりますが、まったくかけないというわけにはいかないです。
・商品開発のための費用
・販売促進のための必要(広告宣伝など)
・販路開拓のための交際費

3.品質やモチベーションに影響を与えるような削減はいけません。

安易にコストカットということで切ってしまうと、重大な事故につながったり、営業する人がいないということにもなりかねません。
・納得感のない給料カット
・必要人員を確保しない解雇
・必要な点検をしない
・品質偽装(商品説明に書いている材料を使わないとか、量が十分ではないとか)
・必要な設備メンテナンスをしない

4.下請けいじめや取引先への過度な要求もいけません。

自社でコストカットに限界があると、それを下請けや取引先への値下げ要求でカバーするような事例もあります。もしくは、昨今のような燃料費高騰や物価高騰で本当は下請けや取引先から時間やコストがかかっているのに、その価格転嫁を認めないというようなこともその事例なのかと思います。
先の話と被りますが、このようなことをしていると品質低下や、取引先における貴社の優先度は落ちます(あまり優先が落ちれば「○○さんとはちょっと」と取引先よりやんわり取引を断られます)。
時には報酬や価格交渉は必要ですが、過度な要求というのには売側も買側も注意したいですね。

安易な経費削減の視点を3つほど紹介しました。
このような経費の見直しも、客観的な意見を聞いてみるのも一つとは思います。
お近くの専門家に聞くのもいいですし、私のほうでもそういった視点でのご相談も可能ではあります。


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