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ITの活用はなぜ進まないのか考えてみた(オーダーエントリーシステムから)。デメリットを掘り下げたらもっと普及するのではないか。

はじめに(餃子最高!だけでなく、ITの活用にも積極的。でも・・・・)

こんにちわ、皆様と一緒に成長していく公認会計士・税理士のガッツです。

昨日、茨木の老舗のお店で餃子をいただきました(今月2回目)。
すごいあっさりしている餃子で18個軽くいけます(24個いきたかったですが我慢。「えっ、12個にしろよ」と突っ込まれそうですが)。

餃子います

そのお店では、決済に○○Payを導入するだけではなく、スマホからオーダーできるようになってました。

スマホでのオーダーの説明資料(下にQRコードあり)

僕は率直に、ああなんて便利だ、素晴らしいITの活用事例だと思いました

一方で、在店中に、他のお客様がオーダーしているのをみると、あまりこのシステムからオーダーしている方がいないんです(僕以外にあと一組このシステムからオーダーしていましたが、店員に「これで大丈夫なん?」と聞いてましたね)。

せっかく、ITの活用を店舗が推進しても、これだと効果を享受できないなあと。
なんでなのか?というのを少し考えてみました。

1.前提として、オーダーエントリーシステムの何がいいと思うのか

オーダーエントリーシステムの導入会社の案内で載っていることかと思いますが、こんな点になるかと思います。

<店側>
・オペレーションの効率化(ホールがメモして厨房に伝える⇒ダイレクトに厨房に伝わる)、結果として提供時間の短縮や人件費抑制
・注文用紙とかも減る
・オーダー漏れがなくなる(ダイレクトにお客が注文するから)
・オーダー誤りが少なくなる(ホールが注文を聞くというステップがなくなるから)
・会計誤りの低減
・システムに注文履歴が残るから購入されたメニューの分析などが後日しやすい。

<お客側>
・注文するのにいちいち店員を呼ばなくていい
・オーダーを漏らしたり、誤りされたりすることがない(誤っているとしたら自分の入力が誤る)

2.オーダーエントリーシートのデメリットって何なのか?

オーダーエントリーシステムを紹介するページなどみると、初期導入費用が掛かるとか、システムの安定性が前提といった点がデメリットとしてあげられています(システムベンダーらしい分析)。

一方で、実際に使ってて、以下のようなデメリットもあるんじゃないかと思っています(システムベンダーがあげるデメリット以外で)。

①(お客の視点)そもそも注文が通っているのかわからない

②(お客、店両側の視点)①の問題から、無茶苦茶な操作をしてしまって、二重入力や、誤操作による注文取消しによって、双方にストレスがかかる

③(お客、店両側の視点)丁寧に説明書きを書いていたとしても、「これどうなっているの?」と聞く客が多く、結果として効率化にならない

④(お客の視点)今回のように自分のスマホで注文する場合、スマホをもっていないとできない

⑤(お客の視点)スマホ注文する際に、強制的にLine公式に誘導されてしまう(登録したくなくても登録させられてしまう)。
ちなみに、掲載の餃子の店舗ではそのようなことはありません。

⑥(店側の視点)オーダーエントリーシステムで入った注文と厨房の導線がちゃんとしていない(入った注文を効率的に閲覧でき、提供したら簡単に消し込める)と、ホールが注文を読み上げたり、注文の消込を別途するなど、効率化のメリットが減少する

⑦(お客の視点)店員との積極機会が減るので、コミュニケーションを楽しみにしている人にとっては、すごく機械的に感じる(偶然、手が触れたとか、何気ない会話をしたとかの機会が少なくなる)

3.ITの活用を推進するなら、ベンダーのあげるデメリットだけではなく、現場や顧客があげるデメリットも考慮するともっと活用が進む

DX化とかうんぬんで、国あげて支援を考えていますが、導入費用が高額だというところところとかは国に頑張ってもらって●●補助金とかを充実させてもらいなんとかクリアしてもらいたいところです。

一方で、ベンダーがあげていないデメリットについては、普及のためにもベンダーや現場やお客にもひと知恵ほしいですね。

例えば、
①や②:通っているオーダーの確認方法も説明書きに加える
②:異常な注文(前と同じ注文、一定数や一定金額以上の注文)ボタンがされようとするときに、警告メッセージを発するようシステムにテコ入れする
③:これは、ぜひお客側も、今の時代にあったITの勉強をしようということです。みんなで生み出した文明の力をぜひ活用できるようにしましょうよ。
④:据え置きのタブレットにするのも選択肢ですが、高額になりますね。あと、据え置きにすると、不特定多数が触るタブレット触るのが嫌だという声もある点もありますから、据え置きにするか、持ち込みのスマホにするかはケースバイケースですね。
⑤:LINE公式に誘導するのは勘弁してほしい。誘導するとしても別でお願いしたい。
⑥:厨房というと、いろいろなものを扱うので、導線確保難しいし、簡単にタッチするぐらいのオペレーションしかできないとは思います。その点を考慮したシステムとシステム配置にするような指導を導入ベンダーには心掛けてもらいたい。
⑦:これは改善策はないです。目当ての方がいるなら、お客サイドが何度も通いましょう。

最後に

僕は、(気軽にできる)ITの活用を推奨しています。
オーダーエントリーのシステムなんかも、優れたシステムですが、現場やお客が感じるデメリットなんかももっと織り込んでいければ、さらに活用が進むと信じております。


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