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ネタバレ映画感想 「私は白鳥」「世界で一番美しい少年」

自宅待機が解けたので映画館へ。
普段の出勤よりも早い時間から電車に乗って。

一本めが「私は白鳥」というドキュメンタリー映画。これは、昨年末にドラシネの配信でお勧めされたやつです。
羽が折れて北に飛んでいけなくなった白鳥と、「心のすきまは白鳥のかたちだったんです」と語るおじさんの記録。淡々としているのだけどいろいろあって引き込まれて見てました。
羽の折れた白鳥(名前をつけると死んでしまうというジンクスがあるので名付けはしない、のだそう)と、そのつがいの白鳥との再会が感動的でした。「再会」そのものよりもそれを見つめるおじさんの視点というか。途中「あれ?」と思うシーンがあったのですが、あの終わり方なら元気で過ごしているのでしょうか。

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もう一本はこちら。
「世界で一番美しい少年」

こちらもドキュメントです。
このビョルン・アンドレセンさんという俳優さんは存じ上げなかったのですが、確かに美しく、圧倒的な存在感を持っていました。(オーディションのときの記録映像があった)

でもいろいろひっかかる点はあって。

ルキノ・ヴィスコンティという名前だけ知ってる名監督(作中でゲイであることが明言される)が、彼を「世界で一番美しい少年」と呼ぶのだけど、撮影後作品が公開される時点で「もう時間が経って大きくなったから今後はどうだか」みたいな発言をするし、日本に連れてこられては訳わからん日本語で歌わされたり、CM出たり。彼の「美」を、よってたかって消費しているさまは、自分も「オタク」のはしくれだと思うと心が痛いような気もします。

日本人では酒井政利氏、池田理代子さんが出ていて。池田さんは「オスカル」や「風と木の歌」のモデルは彼、と語っていました。そして、「当時は彼の外見に惹かれましたが、実は、内面も理解していたと思います」と仰っていました。…そうなんだ。すごいな。

昔の記録映像、今の彼の生活、かつての彼に関するインタビューなど多層的な作りになっていて、純粋なドキュメンタリーというよりは謎解きな部分もあったり見ごたえがありました。

「ミッドサマー」、見てないんだけど、断然見たくなってしまった。

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↑の見出し写真は、菜の花(食べる用)を一本試しに水につけてみたら続々と花が開いてきたので記録写真を撮ってる途中です。これは2日目くらい。

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