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炎上しない書き方について

先日、3つの講座を開催しました。
そうしたら目的の異なる3講座のそれぞれの参加者から、奇しくも同じような感想をいただいたのです。

「マリさんは、絶対に人の悪口を言わないから好き」
「どんな人の話を聞いていても、けなさずにアドバイスをくれる」
「私の言いたいことを褒めてくれて、嬉しい」

それに対する私の反応

「え? そうですか?  私、けっこうはっきりモノを言う方ですが・・・」

言いたいことは言っても、言い方は大事


私、黙っていられない方なんです。
いけないことはいけない、違っていることは違っている、と言わないと気が済まない。
でも、皆さんは「悪口は言わない」と私を信用してくださっている。
そこがありがたいな、と思った一方、
「確かに、言い方には気をつけているな」とも思いました。

もちろん、
これには「言わずにはいられない」人生を送ってきた私の失敗があればこそ、ですが(笑)。

特に文章で自分の意見を言う場合、「証拠」が残ります。だから、書き方はとても大事。
自分の意見はしっかり言う。
でも人は傷つけない。

炎上記事の中には、確信犯的に本当に失礼なことを書いている人もいますが、
多くの場合は「言葉足らず」であると思っています。
「カチンとくる」書き方、怒りに火を付ける書き方をしないことは、書き手として大切ですね。

意見を書く時、気をつけるべきポイント

だからと言って、「いい事しか書かない」「改善意見も言わない」では人も社会も成長しません。どうすればいいでしょうか。

多くの場合、書き手も読み手も「批判と批評」をごっちゃにしています。
「反対意見を個人攻撃と勘違いする」読み手も困るのですが、
「批評と批判の区別がつかない」書き手も成熟していません。

私は「映画ライター養成講座」で、
「つまらなかった映画について書きたいのですが、それじゃ記事は採用されませんよね」
と言われたことがあります。

私の答え
1。「つまらなかった」と書いたらダメだけれど、「なぜここがダメなのか」は書ける。
2。 冒頭から「つまらなかった」と書かない。まずは事実を淡々と書く。(ストーリーとか、テーマとか) 、良いところがあれば、まず褒める。最後に「ここはちょっと」の箇所を突く。
3。「なぜ良くないか」その理由を、感情的にならず、論理的に書く。

感情で書いたものは、感情で反応されます。論理的に書かれたものについては、論理的にしか反論できません。だから、「それもそうだな」と思わせることが、とても大切なんです。

「論理」に溺れず「手」を差し伸べる

もちろん、同じ証拠を並べても、「だから」の先は人によって違います。
ですから、「論理」に溺れてもダメなのです。
最初に「褒める」のは、おべっかでもお追従でもありません。
「あなたの言いたいことはわかるよ」を示すことです。
まずこちらから、握手の手を差し出すのです。
その上で、「ここはちょっと意見が違う。やり方の違いかな、求めるものの違いかな」
「私だったらこうするけどな。その方が、あなたもやりやすくならない?」
といえば、相手も「そうか、ここを直すと、もっとこっちの味方が増えるんだな」と思えるようになるんです。

文章でも、お話をする時でも、試してみてください。
まずはこちらから手を差し伸べるやり方です。

本日も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ちなみに、「皆さんから同じような感想をいただいた3つの講座」とは

「感性と論理性を磨く800字講座」
「絶対kindle出版するぞ! なんでも相談講座」
「女性の視点で読み直す歌舞伎」

です。ご興味ある方はぜひご参加下さい!

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