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アメリカの「共同親権」制度 - ダディ、もう日本人でいちゃ、ダメなの? / NYCで「実子連れ去り」の被害にあった子供たち: WEEK 6
CHAPTER 16: RAINY DAY 2024年〇月〇〇日(水曜日) この日は大雨でした。 長男の傘を持ち、学校まで子供二人を引き取りに行きました。 ピックアップの4時間ほど前に、母親からメール。 「明日はプレイデートがあるから、これをもってきてください」 箇条書きで、子供たちのスクーター2台、ヘルメット2つ、そして恐竜柄のグローブ片方だけがそっちにある。 そのメールに気づいた時はもう家を出ていたんで、持っていけませんでした。 子供を受け取るときに「ス
アメリカの「共同親権」制度 - ダディ、もう日本人でいちゃ、ダメなの? / NYCで「実子連れ去り」の被害にあった子供たち: WEEK 5
CHAPTER 12: SECOND HEARING 2024年〇月〇〇日(月曜日) 口頭審理がスタートする午後3時30分きっかりに、警察官にエスコートされて、母親は家裁の8階にある法廷に現れました。 こういった場合の警察官のエスコートは、1階で頼めるそうです。 自分はDVの被害者だ、わたしのことが怖い、というポーズを絶対に崩したくない。 そういうことなんだと思いました。 母親が事前に通訳のリクエストをしていたのか、まず「通訳をつけますね?」という質問から、こ
アメリカの「共同親権」制度 - ダディ、もう日本人でいちゃ、ダメなの? / NYCで「実子連れ去り」の被害にあった子供たち: WEEK 4
CHAPTER 10: FIRST HEARING 2024年〇月〇〇日(水曜日) 午後3時。 わたしが申請した理由開示命令の口頭審理が行われました。 しかし母親は現れませんでした。 念の為10分ほど待ち、審理がスタート。 裁判官は、このような家裁のケースではジャッジではなくレフェリー(Referee)と呼ばれます。 日本語に訳すと「審理人」になると思います。 我々のケースの担当は、女性の審理人でした。 わたしは全てを説明しました。弁護士と相談しながら書い
アメリカの「共同親権」制度 - ダディ、もう日本人でいちゃ、ダメなの? / NYCで「実子連れ去り」の被害にあった子供たち: WEEK 3
2024年〇月〇〇日(日曜日) 午後6時過ぎ。 1時間ぐらい前の投稿のようだけど、と友達がスクショを送ってきてくれました。 母親のSNSです。 子供二人が寝ている写真が投稿され「子供は病気で可哀想だ」と書いてありました。 CHAPTER 8: STILL LOOKING 2024年〇月〇〇日(月曜日) 友人の職場を尋ねました。 土曜日に、訴状と召喚状を母親に送達してくれた友人です。 弁護士の作成した宣誓供述書。これを公証人のところまで行って宣誓・サインして
アメリカの「共同親権」制度 - ダディ、もう日本人でいちゃ、ダメなの? / NYCで「実子連れ去り」の被害にあった子供たち: WEEK 2
CHAPTER 5: NEW ATTORNEY 月曜日 「優しいアプローチなら、家裁でこのまま戦う。厳しいアプローチなら、いきなり最高裁で離婚の訴訟を起こす。どっちにしますか?」 午前11時に行われた電話会議で、新たに雇った家庭問題・離婚専門の弁護士にそう聞かれたわたしは、迷わずに後者を選択しました。 前年の夏休みに、家族で日本へ行った時も似たようなことをされました。 母親の実家に子供二人と泊まっていたんですが、ある日の夜、わたしは家を締め出されたんです。 それ
アメリカの「共同親権」制度とは? - ダディ、もう日本人でいちゃ、ダメなの? / NYCで「実子連れ去り」の被害にあった子供たち: WEEK 1
PROLOGUE 子供は6歳と2歳。 ふたりとも男の子です。 長男は日本で生まれ。次男はアメリカで生まれました。 二人とも、アメリカと日本の国籍を持っています。 母親は生粋の日本人なので、日本の国籍しか持っていませんけど、アメリカ国籍のわたしと結婚したのを機に、グリーンカード(永住権)を取得しました。 ここまでは、アメリカで国際結婚している夫婦ならよくある話ですけど、我々は日本で籍を入れていません。ですから子供たちの「親権」に関しては、日本では母親のみとなっています