Round:2 「残念ですが書きかけの原稿は消えてしましました」

お疲れさんです、私です。
VCJが熱すぎる件は置いておいて、タイトルの通り書きかけの原稿を紛失しました。最低でも隔週更新は維持したいですが、遅くなって申し訳ありません。

ところで座学に励むべくヴァロの動画をあさっていた際に善悪菌選手のニュースを発見しました。詳しくはないですが、契約がなかったことにされた(?)とのことで、これをきっかけにクリエイターへ転向されるとのことです。

おいおい、まじかよ(VC:青キジ)

善悪金選手、コミュニケーションエラーを理由に競技シーンを一時離れておられたとのこと。サッカーや野球と違って、ヴァロのコミュニケーションエラーはかなりしんどいイメージ。
俺たちがランクで韓国語を叫ぶのとはワケが違う。
(オロンチョ!!オロンチョ!!ナイスぅ⤴!!)
※正確には「오른쪽:オルンッチョク」らしい。なんそれ。

e-スポーツについての言語問題については今度やるとして、
プロゲーマーの契約周りってどうなってるのか知らんので調べてみました。

1 契約の種類
ひとえにプロゲーマーと言っても定義があいまいだという話は紀元前から議論されていますが、いまだに正解は出ていないものの、とりあえず「金をもらってゲームをしている人」を指すこととします。
(細かいこと言うときりがないので勘弁してくれ)

「金をもらう」と言っても何種類かありそうなので思いつくものを見てみると、
・大会賞金
・スポンサー代
・チームからもらえる金
・配信による収益
・グッズ等のプロモーション
・コーチとかのサポーター業務

こんな具合にいくつかあり、人によって何種類あるかは違うけれどだいたいどれかではないかな?

そうすると概ねイメージで思いつくのは以下の契約類型
・雇用
・委任(準委任)
・請負
典型契約だとこんな感じだが、実際はスポーツ選手にちかい複合契約になっているのではないかなということで、とりあえずチームに所属している選手の契約について調べてみました。

~アソシエイト、リサーチ中~

2 e-スポーツ選手の契約
調べてみたところ、具体的に公表している例はありませんでした!
それはそのはずで、選手とチーム間の契約内容は絶対機密保持条項の範囲内になっているはずです(契約内容が漏れたりしたらたまらんからな)。ですので、現在進行形で「●●のチームが使っている契約書」のようなものは見当たらず、おそらく各チームからの相談を受けて弁護士が個別に作成しているのではないか、と想像できます。

また、雛形もネット上にはいくつかありましたが、スポーツ選手と違ってまだ日の浅い業界ですから、定型的な契約書の雛形を作るのは難しいように思います。
配信しているかどうか、ゲーミングハウスに住むかどうか、スポンサーのものを使うかどうか、そしてそれらを「義務」にするかどうかなど、選手やチームの方針によってかなり違う印象です。

これは何でもそうなのですが、契約書を作るときって、過去にどんな問題が起きたかによって条項が増えていくことが非常に多い。例えば家の貸し借りだって昔は期間と費用くらいしか決まっていなかったところに、設備の不備が見つかっただの、急に出てけといわれただの、別の人に貸しただのの問題が起きて今日のような超大作になっているわけです。

もちろん、これは書いておいた方が良い、というのはゲーマー業界でもある程度固まってきており、特に金と業務内容についてはさすがに避けては通れない形です。

つまり何が言いたいかというと、「個別に作るしかないし、現状個別にしか作れないっぽい」ということがなんとなく分かっただけで、私のリサーチ結果としては何の成果も!得られませんでした!っていうことです。
(多分知らないだけであるところにはあるような気もします。)
すみません。

3 契約の内容
上で契約の内容は個別に決めていくしかないという話をしましたが、とはいえ決まっているものもあるよ、という話をしました。
次回以降に細かく契約の内容を見ていくとして、最後に選手側に注意喚起をしておきます。

「契約書は過去に問題が起きたことに対応してアップデートされていく」ことはさっき書きましたが、ここで気を付けるのは「誰にとっての問題か」ということです。選手とチームの両方の立場にとっての問題ならいいですが、基本的には契約書を作る側の問題に対応できるように最初は作られているはずです。e-スポーツで言えば、おそらくチーム側が契約書を作っているでしょう。
世の中のビジネスであればそこからお互いの意見を出し合って落としどころを探していくのですが、プロゲーマーはとても若い。特にFPSの選手は10代もざらにいます。しかも社会人経験が少ない人も多い。そんな選手たちが、チームから提示された契約書をみて、自分の希望に沿っているかを判断したり、チームに対して自分の希望を伝えて契約書の修正を求めたりできるでしょうか?

ゲームが好きで頑張ってきて、やっと目の前に来たプロへの切符を前に、若い選手たちが法的な判断をできるとは限らないでしょう。
もちろん、チームを悪く言っているわけではありません。チーム運営もビジネスである以上、リスクは極力避けておきたいのは十分理解できます。でもその関係が対等なのかといわれると、他の業界より選手の力が弱いと感じてならない。

「思ってたんと違う…」ってなっていいパフォーマンスが出せず、辞めてしまうのは本当に(どちらにとっても)勿体ないので、できればちゃんとした人に「俺のやりたいことは、この契約をしてもできるのか」相談したほうがいいよ、っていう話です。

以上!

以下告知!(上記の話はステマじゃないです。信じてください。)


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追伸:私の実家はエオルゼアにありますがナギ節なのであまり帰れていません。パルワールドに単身赴任しており、そこから毎日Valorantに出向しています。単身赴任先のパルワールドですが、最近チーターに拠点を破壊されました。私はこの怒りを胸に出向先でショーストッパーをぶっ放すのですが、人にあたったことはいまだ一度もありません。


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