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[ポケモン]3世代の運命的な出会いについての調査と理解

3世代ポケモンの「運命的な出会い」に関するフラグの有無について調査した記録です。
前半は実際の調査結果、後半で有識者様から頂いた知見と調査結果と照らし合わせた内容となります。


●調査前提

調査前提として、運命的な出会いの表記が5世代以降で付くかどうかという点で判断しています。
また自分の保有する環境で調査できるもののみを対象としています。今回記載しない個体について追加の情報があれば教えていただきたいです。

●調査結果

◯ポケモンコロシアム

・エーフィ、ブラッキー

☆運命的な出会いにならない
Co初期の手持ちであるエーフィとブラッキーは運命的な出会いの表記はありません。
色違い及び運命的な出会いとなるエーフィブラッキーは後述するXDイーブイで満たすことができます。

・ダークポケモン

☆運命的な出会いにならない
ストーリーで登場する48匹は少なくとも運命的な出会いとなりません。
カードeで登場する3匹については現状自分では調べる手段が無いので確認できていません。

カードeの3体も同様に運命的な出会いとならないようです。
情報提供ありがとうございます!
2024/11/17 追記

・バトル山ホウオウ

☆運命的な出会いにならない
運命的な出会いとはならず、色違いも存在しません。

コロシアムで確認したステータス

ただし3世代時点では運命的な出会いとなります
実は3世代では運命的な出会いの表記があるものの、後の世代では表記が消えるポケモンがいくつか居り、これについて記事後半で解説をしています。

・ギンザルのプラスル

☆運命的な出会いにならない
こちらも色違いにもなりません。
XDのギンザルとはIDこそ一致するものの、仕様が異なるようです。

・アゲトセレビィ

☆運命的な出会いにならない
コロシアム拡張ディスクで入手できるセレビィです。

3世代だと運命的な出会いとなっていますが、コロシアムホウオウ同様にホームでは表記が消えてしまいます。

・コロシアムピカチュウ

☆運命的な出会いにならない
セレビィ同様に拡張ディスクを使用して入手するピカチュウです。

コロシアムで確認したステータス

このピカチュウも3世代のみ運命的な出会いとなっています。

●XD

・イーブイ

★運命的な出会いになる
ストーリーで使用したためシャワーズに進化していますが、主人公の初期手持ちのイーブイです。
前述したCoのブラッキーやエーフィと違い、運命的な出会い且つ色違いも存在します。

・ダークポケモン

★運命的な出会いになる
Coとは違い運命的な出会いとなりますが、色違いは存在しません。

・野生(ポケスポット)

★運命的な出会いになる
運命的な出会いになり、色違いも存在します。
ちなみに出現する9体は
サンド、グライガー、ナックラー
ハネッコ、ゴマゾウ、アメタマ
ズバット、ココドラ、ウパー。

・ギンザルから交換で貰うポケモン

★運命的な出会いになる
運命的な出会いとなり、色違いも存在します。
交換に必要なナックラー、アメタマ、ウパーは種族だけ合っていれば良いので、GBAソフトから輸送した個体でも交換可能です。

◯バトル山御三家

一度引き出したので特別技は消えました

★運命的な出会いになる
バトル山100連勝達成で貰える究極技持ちのジョウト御三家です。
運命的な出会いになり、色違いも存在します。

●ポケモンボックスRS

・タマゴのポケモン

みねうちチルット

☆運命的な出会いにならない
預けたポケモンの数によって貰える特別な技を持つポケモンです。
何故かwikiでは運命的な出会いの表記が残るとされていますが、実際にゲーム内で調べたところ表記は消えていました。

接続するバージョンによって変わるかについても確認しましたが、FR、エメラルドで受け取った個体も運命的な出会いの表記は出ませんでした。

FRLGを使って受け取ったチルット。
タマゴの出身地方はホウエンになっていた。

PBRSのタマゴ生成に関しては、GBAソフト側は単に処理の起動条件でしかないと思われます。
実際、タマゴが生成されるのはPBRSのボックス側でした。

これに関してポケモンwikiの編集をしました。
経緯や簡単な調査内容については以下の記事を参照ください。

2024/12/05 追記

◯その他検証

・ネガイボシジラーチ

☆運命的な出会いにならない
中古のポケモンボックスRSに居た個体です。
自己受取ではないので参考までに。

PBRSで2匹見つけたので1匹輸送しました

・誕生の島デオキシス

★運命的な出会いとなる
誕生の島産のデオキシスです。
6世代GTSで入手した個体です。
当時は幻のポケモンでも配信限定リボンがない限りはGTSに流せる仕様でした。
こちらも自己受取でないため参考までに。

◯検証できなかったポケモン

そもそも持ってないので調べようがなかったポケモン。少し調べました。
多岐に渡るため軽く探して見つけた情報だけ記載させて頂きます。

・南の孤島ラティ
エメラルド版だと運命的な出会いになると言うのは聞いたことがありますが、自分で受け取れる環境もブログ等でも明記されてるものがなかったので保留。ここに載せていいよと言う心優しき人が居れば連絡ください。

Em孤島ラティは運命的な出会いとなる事を情報提供頂きました。
ありがとうございます!
2024/11/18 追記

・へその岩ルギアホウオウ
FRLGのイベント産個体。
軽く情報を探しましたが5世代以降のステータス情報が見つけられず断念。

どちらも運命的な出会いとなる事を情報提供頂きました。
ありがとうございます!
2024/11/18 追記

・最果ての孤島ミュウ
wiki等にも書いている通り運命的な出会いとなるらしい。
特にそれがわかるブログ等見つけられなかったので、鈴木けんぞうさんの動画を貼らせていただきます。5世代時点で運命的な出会いの表記となっているので、恐らくホームでも同じ状態だと思います。

1:20辺りでステータス画面が紹介されていました。

・Co海外特典ディスクジラーチ
所謂WISHMKRジラーチ。
こちらのブログの情報から、運命的な出会いにはならないと思われます。

・海外版ポケモンチャンネルジラーチ
所謂CHANNELジラーチ。
こちらのブログでは8世代で表記なしとなっているので運命的な出会いにはならないと思われます。

・ハドウミュウ
映画配布個体のミュウ。
この個体はエメラルドとORASでどちらも運命的な出会いとなっているようです。

・Wish egg
海外配布の個体。運命的な出会いになるようです。

・きのみ問題 色ジグザグマ
ルビサファのきのみ問題をアップデートで修復する際にもらえる個体。
運命的な出会いにはならないっぽい。

・その他配布個体
知識が皆無なのでwikiも貼っておきます。

そもそもホームまで大事に持ってきた人も少ないだろうし情報が足りない。

●3世代の運命的な出会いに関する知見

ここからが本題です。
前述の調査から、3世代のポケモンの運命的な出会いについて次のパターンが有ることがわかりました。
・3世代のみ運命的な出会いとなる
・3世代では表記がなく、5世代以降で運命的な出会いとなる
・3世代でも5世代でも運命的な出会いとなる(ハドウミュウ)

これについて情報を漁りつつ、納得の行く情報を得られない事をTwitter(現 X)でぼやいていたところ、ポケモン解説動画投稿者のみがさんから次の通り知見をいただくことができました。

こちらの情報から次の事がわかります。

①3世代の「運命的な出会い」の表記は出会った(受け取った)場所の一つである
②FRLG以降付けられたイベント配布フラグが現在の「運命的な出会い」のフラグである

以下に詳しく説明します。

①3世代の「運命的な出会い」の表記は出会った(受け取った)場所の一つである

3世代の運命的な出会いの表記は、単に受け取った場所のステータスの1つであり、4世代以降はステータスでの表示条件がイベント配布フラグに変わったと言う事のようです。

みがさんポストにもある通り、3世代のポケモンを連れてきた場合、ステータスに表示されるのは5世代以降となります。

前述の検証の通り3世代と5世代で表記が変わる個体は複数居り、それらの表記の揺れは、世代毎にそもそも条件が変わった事に起因すると言うことが分かります。

②FRLG以降付けられたイベント配布フラグが現在の「運命的な出会い」のフラグである

そもそもイベント配布フラグが実装された要因として、先にみがさんのポストでも説明があった通り、改造対策として公式入手でないミュウやデオキシスが言う事を聞かないという処理を実装するためのフラグであった事がわかります。
改造個体のミュウ、デオキシスが3世代で言うことを聞かないのは有名な話ですが、これがイベント配布フラグ(=運命的な出会いフラグ)に起因する事象であったようです。

そして3世代GBAソフトは、時系列順に
RS→FRLG→Emの順で発売されており、
デオキシスの改造対策としてイベント配布フラグが作られたのはFRLG以降の話です。
そのため先に紹介しているような、「3世代では運命的な出会いとなるのに後世代では表記が消えるポケモン」は、RS時点での運命的な出会いをした個体であることがわかります。

◯検証結果との照合

先の2点の情報と前半で紹介している運命的な出会いをしたポケモンの歴史背景を考えると、一例として次のように事情を整理することができます。

・[例1]映画配布のネガイボシジラーチ
映画「七夜の願い星 ジラーチ」は、映画公開が2003/07/19であり、当時の映画配布の受取はRSと言うことが分かります。
そしてRS時点ではイベント配布フラグが考慮されていなかった事から、RSでの映画配布である願い星ジラーチにイベント配布フラグが立っていないのも納得できます。

[例2]南の孤島ラティ
南の孤島でラティを入手するためのアイテム「むげんのチケット」はレコードを混ぜることでRSE全てでイベントを発生させられます。
しかしながらRS時点ではイベント配布フラグの考慮は無いため、Emのみ南の孤島ラティにイベント配布フラグが立ち、RSでの捕獲個体はフラグが立たない事もこれで説明がつきます。

他にも逆算的に考えれば、先のWish eggの個体は少なくともFRLG以降の配布個体である事も分かり、「運命的な出会い」というステータスの一文は3世代の特殊なポケモンの歴史を読み取れる大きな材料であることもわかります。

●さいごに

CoXDから送るのしんどかった

ここまでご覧頂きありがとうございます。

まずは今回、運命的な出会いについての知見と、それに関するポストの掲載許可を頂いたみがさんに改めて感謝いたします。

先に紹介した通り、みがさんは今回のような内部処理に関する事情や、乱数調整等多岐にわたって知識をお持ちの方です。
YouTubeでの動画投稿もしており、ポケモンに関して様々な解説動画を投稿されています。
是非チェックしてみてください!

今回、本当は前半の調査だけで終わろうと思っていたのですが、結果的に前半の調査を裏付けとして運命的な出会いについて理解を深める事ができました。

ここ数年は地道にポケモンの知識も増やせているので、やりたい事をやりつつ、向上心を持って活動していきたいです。

おわり(o・~・o)。

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