対談3

【対談】ゲーム/eスポーツ業界アナリストの但木一真氏と、「ゲームの地位を向上させるには?」を考える。vol.3

今回は、ゲーム/eスポーツ業界アナリストの但木一真さんと、弊社ゲムトレ代表である小幡和輝の対談をお届けします。

ものすごく濃い内容の2時間だったので、全3回に分けて掲載していきます!この記事はVol.3になりますので、Vol.1、Vol.2をまだご覧になってない方はコチラからご覧ください

〈Vol.1〉

〈Vol.2〉


現実世界をゲーム化する

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但木一真氏(以下、但木):私は、リアルな世界のいろんな活動に意味を持たせる代替現実ゲームというのが好きなんです。例えば、現実で家事をしたときにその実績を登録すると、ゲームの中のキャラクターのレベルが上がってスキルを覚える、みたいな。

リアルな世界で意味のないことを、ゲームで上書きして意味を持たせる。いわゆるゲーミフィケーションとも言われるものですね。昔少し流行ってから、最近はそんなに言われなくなったんですけど、またみんな「代替現実ゲームって面白いじゃん!」って思ってきているんです。

何かっていうと、「ポケモンGO

位置情報を利用したゲームって、立派な代替現実ゲームなんです。「行く」っていう現実の行為に「ポケモンを探しに行く」、という意味が加わるんですよ。それで今年は「ドラクエウォーク」が出てきてブームになりましたよね。

あれって結構やっている人の年齢層が高いんですよ。その年齢層にとって、日々の家事や通勤はつまらないかもしれないですけど、ゲームで上書きすることで楽しいことになるんですね。こういうことが出来るという意味で、ゲームは非常に良くできていると思います。

小幡和輝(以下、小幡):現実のものごとをゲーム化することはすごく大事ですよね。ポケモンGOの時も、ポケモンの卵を孵化させるためにランニングする人が増えましたよね。普段はちょっと面倒くさいと思うことでも、ゲームを理由にできるのはすごくいいですよね。

但木:ですよね。他にも、UberEats(ウーバーイーツ)っていうのは、ゲームだと思ってるんですよね。

小幡:なるほど、ここからここまで運ぶ、というゲームですね(笑)

但木:更に、この時間帯に運んだらボーナスがもらえるとか。人間はゲームのようにレベルが上がったり自分の何かが強化されたりすることに、快感を覚える生き物なんですね、それを言い出すと、会社の出世もゲームに近い(笑)

小幡:そうですね。ものごとをゲーム化して捉えられる人って仕事ができる人だと思うんです。自分でモチベーションをコントロールできるので。

但木:そうですね。

小幡:僕も結構、単純作業とかをゲーム化して自分で楽しみながらやったりします。イベントでパンフレットを設置する時に、「この作業この順番でやったら2秒速くなる!」とか(笑)

但木:仕事の生産性が上がることは、ゲームでスキルを覚えるのと同じですからね(笑)

小幡:物事をゲーム的に考えるのはすごく好きですね。仕事をゲーム化して楽しむことって、今後かなり重要になってくると思ってます。

但木:なりそうですよね。生きるために最低限必要なことが減ってきて、困窮している人がこの世の中から少なくなってきたときに、みんなが暇するよりはゲームで上書きして意味のないことに目的が与えられればいいと思っています。

何の意味があるの? って聞かれてもゲームの中でしか意味はないけど、楽しいからそれ自体に意味があると思います。

小幡:「ゲームが何に役に立つの?」って言われることもよくありますけど、その意味を考えることに意味がある気がしますね。意味があったかどうかっていうのは後からわかることだし、どうやって意味のあるものにするのかを考えて行動することに価値があると思います。

但木:ゲームをすることによって何か意味があるわけではないけれど、それ自体がコンテンツになってお金が生まれている。これって他のことにも言えますよね。

研究者の研究も同様で、例えば恐竜の研究をしている人に対して、「なんでそんなこと研究してるの?」と聞いても、「研究したいから」としか答えてくれないかもしれない。けれど、特定の分野を熱心に研究している人の知識って、コンテンツとしてすごく面白いと思うんですよね。

それをやっていることで人々の生活が劇的に豊かになるとか、革新されることはないかもしれないけれど、人を楽しませることとしては秀でたものになる。究極的に意味がないと言われているものの方が金になるという世界になった方が面白いと思うし、今後そうなっていくんじゃないかと思います。

巨大eスポーツ施設「REDEE」

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小幡:話は変わるんですけど、今度大阪にできるeスポーツ施設「REDEE」は、但木さんがプロデュースされたんですよね?

但木:そうですね。レッドホースという会社が運営の主体なんですけど、この会社から依頼を受けて、私と何人かで色々考えて作ったのがあの施設です。

小幡:規模感がすごいですよね。日本で1番大きいですか?

但木:でかいです。あんなにでっかい施設は日本にはないですね。アメリカとかにいっても1位2位を争うくらいの大きさだと思います。

小幡:場所が東京ではなく、大阪なのがまたいいですよね。

但木:東京は何かと注目されがちですけど、実は東京以外の地域の方がeスポーツの熱量は高いと思っています。富山とかすごいですよね。東京はすでに色んなものがありますからね、熱量が分散してしまうんだと思います。

小幡:確かにそうですね。具体的にREDEEは、どんなことをする施設なんですか?

但木:何をする施設にするかということを考えた時に、まずビジネスモデルを変えたいと思ったんです。私は、ちゃんとお金が生まれて持続可能性がある施設が作りたいと思って。

今ある唯一のビジネスモデルは、PCを並べてゲームを用意してネットカフェのように利用してもらったり、イベントの会場として利用してもらったり、というものなんですよね。でも、それだと確かに大量のPCは壮観だけれど、つまらないと思ったんですよね。

じゃあ他に、価値のあるeスポーツの施設ってどんなビジネスモデルなの?って考えながら、プロデュースしたのがREDEEなんです。具体的に何をする場所かと言うと…職業としてのゲームを体験をする場所なんですよね。

小幡:へぇ…! なるほど…。

但木:商業施設に隣接しているんですけど、ファミリー層が多いので、お子さんに使って欲しいんです。ここの表題は「ゲームを学ぶ、ゲームで学ぶ。」なので、ゲームに関する配信をしたり、デザインをしたり、そういった職業を体験をする場所なんですよね。

そこで入場料を払っていただくというビジネスモデルなんです。こういう場所は今まで日本にはなかったし、海外にも私の知る限りではないと思います。

小幡:そうですね。僕も海外のことを調べたりするんですけど、ないですよね。日本のネットカフェみたいなところはありますけど、ゲームに関する職業体験みたいな施設はないですね。

但木:ネットカフェのようなゲームがプレイできる施設は中国とかにいくつかありますね。人は中々入っていないんですけど、スポンサーがついているので採算が取れていて、壮大なのはわかるけど、それはちょっと自己満足じゃんって思ってしまうんですよね(笑)そうしたくはなかったんです。

子どもたちはわざわざ外にゲームをプレイしには行かないと思うんですよね。でも、職業体験として、動画を編集したり、デザインしたり、そういう世界に対しては興味を持ってくれると思うんです。そういう子たちがこの施設に来てくれたらいいなと思っていますね。

小幡:すごくいいと思います。ゲムトレとコンセプトが似ているので、コラボとかしたいですね、特に親子でチーム対抗戦とか、子どもと親御さんで楽しめるようなこととかやりたいですね!

但木:いけそうですね!なんらかREDEEとゲムトレでやりたいですね。その辺の可能性はすごくあると思います。

小幡:オープンはいつでしたっけ?

但木:3月1日です。

小幡:3月ですか!オープンしたらすぐに行きます!

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対談は以上となります!2020年3月1日からORENするeスポーツ/ゲーム施設REDEE気になる方はぜひ足を運んでみてください!

「ゲーム×教育」という点でゲムトレとも親和性が高いので我々もOPENしたら遊びに行ってみたいと思います!

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但木さんが執筆された著書『1億3000万人のためのeスポーツ入門』

Twitter: @k_tadaki
note:https://note.com/ktadaki

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