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格ゲーストV TOKYO ONLINE PARTY 3on3団体戦が開催 ほかオンライン大会、配信環境など

プロゲーミングチーム忍ism Gaming主催で格ゲーSFV(ストリートファイターVCE)の3on3団体戦『TOKYO ONLINE PARTY』(TOP)が2020/5/2開催されました。

今年はご存知のとおり会場でのゲーム大会などは開催出来ないため、CPTを初めとするプロの格ゲー大会やイベントは4月以降全てなくなっています。

そのためファンも大会で選手のプレイを見る機会が減っていたところですが、TOPでは完全オンラインによる大会となり、2月~3月のTOPANGAチャンピオンシップ以来、久々に大会を見る機会でした。

TOKYO ONLINE PARTYは選手、ファン共に久々の大会に

エントリーした選手は一般、プロ含めて約300名とかなりの人数が参加したようです。

オンラインという事もあり、多くの選手が個人配信などでDiscord上の選手同士の会話や戦略を話しながら配信していました。(Discord……ディスコード、PCのボイスチャットアプリ)

自分が見ていた配信はミルダムの忍ismチャンネル(https://www.mildom.com/10317462)、ネモ選手の個人配信(チームHEROES)、ナウマン選手の個人配信(チームまさひろクエスト)の3窓でしたが、マゴ選手とネモ選手のDiscord上の会話で現在の格闘ゲーム業界に関する話題や提言、格ゲーの世界的な市場の話などは興味深かったです。

大会は、ネモ選手、マゴ選手、ときど選手と最強クラスが揃うチームHEROESが優勝と予想していましたが、HEROESは決勝進出したものの全一ダルシム使いの餅選手を大将に据えるチーム覇王軍との決勝に。
餅選手がときど選手のユリアンを破り覇王軍が優勝となりました。

公式大会がないこともありますが、今回は新キャラのセスが追加された後の初の大会といえる位置付けで、多くの選手がセスを使い、特にsako選手の使うセスの分からん殺し振りが凶悪に光っていました。

また豪鬼に加えユリアンをダブルメインキャラクターとして練習しているときど選手はこの大会もユリアンを使いましたが、これまで開発されていなかったようなときど式コンボで数々の強豪を屠っていました。

優勝決定戦でときど選手と餅選手の勝ったほうが優勝という展開になりましたが、やはり長年ダルシムをメインで使っている餅選手の経験が上回ったように思います。

この大会がないと餅選手、sako選手やときど選手の活躍は見れなかったので、大会が開かれた意義は凄くあったと思います。
特に選手側からこうした大会が主催された意義は大きかったと思います。

プロゲーマーの配信環境の変化

また、二つ目の点として、ときど選手も言っていましたが、この情勢が当分続くことで、今後はTOPのようなオンライン形式の大会が増えていくと思われます。
そのためプロゲーマー選手のほうもオンライン大会に備えて回線環境を整えたり、個人配信環境を整備する選手が多いようです。

特にクロスプラットフォームではPCとPS4ではラグの出方にかなり違いがあるため、(PS4版はラグが多いとされる)プロ選手の間ではPC版でプレイする選手が増えています。

ときど選手はこれまでは番組(TOPANGA)メインで配信していましたが、先日個人の配信環境を整えていることをツイートしていました。

TOPの合間のDiscordチャットでも、XSplitの設定やボイスの設定、ノイズなど、配信環境の話題や悩みが出ていたのが新鮮でした。

Discordチャットといえば、最近はウメハラ選手はDiscordを駆使してのカタンや雪山人狼(Project Winter)企画を開催したり、Discordで選手同士がチャットでやり取りをしながらの格ゲー練習風景を一般公開するなど、独自のコンテンツ領域を拡げています。

配信プラットフォームについては新興のMildom(ミルダム)で開始したり、他からミルダムに移る選手が多いようです。
ウメハラ選手とチームビーストメンバーはスポンサード契約でTwitchと並行してミルダムで配信。

また忍ism所属メンバーの配信先もミルダムへの移行が発表されました。

ウメハラ選手の配信プラットフォームの使い分け

格ゲープロ選手の個人配信環境は、YouTube、Twitch、オープンレック、ミルダムと複数使われており、ウメハラ選手のようにYouTube、Twitch、ミルダムを使い分けているケースもあります。

YouTube:アーカイブ動画の公開

・Twitch:主にメインゲームのストVのランクマッチやバトルラウンジの練習配信

・ミルダム:マルチプレイ(雪山人狼、カタン、麻雀など)やソロプレイゲーム(Undertale、洞窟物語など)の配信

ある意味、配信プラットフォームの覇権争いと呼べる状況なので、視聴者が見る分にはどこを見ればいいのかといったことが以前よりも複雑になっています。

ミルダムについては、配信が切れるなどの場合もあったため個人配信の環境としてどうなのかというところはありましたが、TOKYO ONLINE PARTYでは滞りなく大会が中継されていました。(途中用事などで席を外しましたが自分が見ているときは問題ありませんでした。)

TOKYO ONLINE PARTYがオンライン大会の嚆矢となるか

TOPの開催は今後、特に今年はSFVなど格ゲー大会の運営にも一石を投じるかもしれません。
EVO2020は開催中止が発表されましたが、今後オンラインで何か別の大会が企画されればと思います。

将棋界のネット配信の動き

将棋界でも、ネット配信の動きが加速しています。
エキシビジョンとはいえ世界初のオンラインビデオチャット対局「おうちでAbemaTVトーナメント2DAYS」が2020/4/30~2020/5/1開催され藤井聡七段や羽生九段が登場し話題になりました。

第3回AbemaTVトーナメント | おうちで 深浦康市九段 対 藤井聡太七段 初手~

第3回AbemaTVトーナメント | おうちで 羽生善治九段 対 中村太地七段 初手~

これはエキシビジョンですが、名人戦、叡王戦など複数のタイトル戦の進行が昨今の情勢で止まっているため、状況によっては今後、オンラインでの開催ということになるかもしれません。

今後もこうしたオンラインで対戦が出来る競技は、オンライン対戦や配信環境の整備が進んでいくのではと思います。

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