見出し画像

INTEL World Open(インテルワールドオープン) ストリートファイターV 大会所感

先日4回に渡って行われたINTEL World Open ストリートファイターV オープン予選について結果を個人メモとして記します。

大会概要

「Intel World Open」は、インテルが主催するeスポーツトーナメントで、昨年2020年開催予定でしたが、昨今の世界情勢の関係で1年順延し、2021年今年6月に予選が開催されています。

種目はストリートファイターV(ストV)とロケットリーグですが、ロケットリーグについては把握していないので割愛します。

サイト

大会日程

ストVの大会日程は以下となっています。

■オープン予選
2021年6月1日 - 6月13日

■クローズド予選
2021年6月29日 - 7月4日

■地域予選決勝
2021年7月16日 - 7月21日

レギュレーション

まずオンラインオープン予選が行われ、通過した選手でクローズド予選を行います。

日本のオープン予選は6月4日、6月6日、6月11日、6月13日の4回で、昨日までに8人の日本人選手がクローズド予選に進む事を決定しています。

日本オープン予選通過者
オープン予選1回目(6/4):ガチくん、ぷげら
オープン予選2回目(6/6):ボンちゃん、ときど
オープン予選3回目(6/11):ひぐち、ふ~ど
オープン予選4回目(6/13):もけ、sako

日本のクローズド予選は2021年7月1日に行われます。
クローズド予選参加者は、先に挙げたようにオープン予選通過の8人の選手から6人に絞り込みを行います。

日本クローズド予選出場選手
ガチくん、ぷげら、ボンちゃん、ときど、ひぐち、ふ~ど、もけ、sako

クローズド予選通過の6名が地域決勝に進みます。
地域予選決勝に行ける人数は日本6人、韓国2人の計8人となっています。
地域決勝日程はルールブック見ましたが記載が不明でした。

日本オープン予選大会配信

日本オープンでの中継配信は、ありませんでした。
クローズド予選以後は不明ですが、大会配信はないかもしれません。
CPTやTOPANGA CHAMPIONSHIPでも1万を越える視聴人数があるので、大会配信しないのはもったいないと思います。

代わりに、大会参加選手での個人配信で大会の様子が確認出来ました。
ウメハラ選手、sako選手、マゴ選手などの個人配信が人気でした。

日本オープン予選大会所感

以下は個人的な所感です。
プロ・アマ含め300名を越える参加者が参加したINTEL World Openですが、結果はほぼイツメンとなる8名が予選を通過。

トパンガTV出演のガチくん、ときど。勝ちたがりTV出演のボンちゃん、ふ~ど、もけ。マゴ選手は通過しなかったが、勝ちたがりは全員予選通過するなど、大会でも非常に強いメンバーが揃っている。

ぷげら選手は元々強豪プレイヤーとして選手間では評価されていたが、使用キャラのティアー上昇もあり実力に伴った結果に。
sako選手は昨年のSFL: Pro-JP 2020から好調を持続し最終日だったが予選通過も驚きはない。
シノビズム所属のひぐち選手は近年力を付けたガイル使い。今年行われた日本学生eスポーツ競技大会(SFVCE部門)でも優勝し学生最強となっている。
Bull Kumite London 2021参加組のガチくん、ときど、ボンちゃん、カワノは大会前から仕上がった状態で来ていて、ある意味予選通過は当然だったが、カワノ選手だけは通過出来なかった。特に最終日は苦手とするときど、ふ~ど両選手が通過済みで対戦がなくチャンスだったが、モノに出来なかった。

以下は選手個人の所感。調子を表すため○(好調)⇒(普通)△(下降線)×(不調)を記しました。

ガチくん(@gachikun0423) ○ ラシードを使用。2020CPT予選通過。トパンガTV組。Red Bull Kumite London 2021では振るわなかったが、昨年から調子を維持。
ぷげら(@pgr_pgr_) ○ バイソンほか複数キャラを使用。バイソンのティアー上昇が大きいが、Good 8 Squadチーム加入とSFL出場決定でモチベーションも高い。
ボンちゃん(@katitagaribon) ○ かりん、サガットを使用。勝ちたがりTV組。昨年2020年は子育てのため休業宣言をしたが、インテル予選通過、Red Bull Kumite London 2021では日本人最高の3位。完全復活と見ていいだろう。
ときど(@tokidoki77) ○ ユリアン、豪鬼を使用。トパンガTV組。Red Bull Kumite London 2021では振るわなかったが、国内ではやはり強い。
ひぐち(@SNB_higuchi0914) ○ 学生最強にして、プロ中でもトップクラスのガイル。次世代の最強プレイヤー候補。
ふ~ど(@TheFuudo) ○ ミカ、ポイズン、バーディーを使用。勝ちたがりTV組。第一子が生まれ高モチベ。
もけ(@lllmokelll) ○ ラシード、キャミィを使用。勝ちたがりTV組。CPTLCQを彷彿させるここ一番という場面での滑り込み力は本当に高い。
sako(@sakonoko) ○ メインのセスが弱体化で使えなくなっても全一メナトがいるので問題なかった。前人未到の42歳プロ最年長で挑む。

ウメハラ(@daigothebeastJP) × ガイルを使用。2020CPT予選通過。昨年は好調だったが、2021年5月にコロナウィルス罹患し、復帰したものの入院期間で練習出来なかった影響が大きそう。中等症だったため後遺症も懸念される。ガイル同キャラ戦にも苦戦。
カワノ(@kawanoChannn) ⇒ コーリンを使用。国内最強コーリン使い。Red Bull Kumite London 2021でPunkを倒すなど国内プロでもトップクラスにいるのは確実だが、結果が付いてこない。
ネモ(@GOOD_NEMO) × SFL: Pro-JP 2020優勝チームリーダー。直近でスクエニ退社し兼業社員から専業ゲーマー一本化、Team Liquid契約終了しウェルプレイド・ライゼスト契約など環境が大きく変わった。SFL対策でエドを仕上げ中だったが、結果が振るわずメインのユリアンにも影響が懸念。
マゴ(@magotto3) ○ かりん、キャミィを使用。トパンガTV組。CAPCOM Pro Tour 2021 日本大会1で優勝で好調は継続しているが、免許取得などで私生活多忙だったためか大会結果振るわず。
板ザン(@Itazan_Kuma) △ TOPANGA CHAMPIONSHIP Season2優勝を始め、2020年は魔王と言われた活躍だが、直近バージョンではザンギ、アビゲイル弱体化で厳しそう。元々バーチャ勢だけに、直近で発売されたVirtua Fighter esportsにプレイ時間を取られている懸念も。
りゅうせい(@RYUSEI_CARL) ⇒ FAVCUP2021優勝。ときどのトレーニングパートナーになるなど国内最強ユリアン使いだが、ユリアン弱体化の影響か結果が出なかった。
ももち(@momochi212) △ 本来予選通過の一番手として名が挙がる実力者だが、セス弱体化で苦戦。リュウ(ケン)にメインキャラチェンジしたが試行錯誤が続く。レバーレスを試しているのも苦戦の原因の模様。
藤村(@fujimura333) ⇒ いぶき弱体化から春麗とキャミィのダブルメインへキャラチェンジしたものの、レバーレスの影響もありまだ結果が伴っていない。
大谷(@otani_saru) ⇒ 豪鬼を使用。SFLバン対策でリュウを追加。胴着2キャラで勝ち進むのは厳しそうだがどうなるか。当面は初参戦となるSFLにフォーカス。
ジョニィ(@Johnny4act) ○ G、かりんを使用。直近で成績的に振るわなかったが4回目は5位タイと健闘。今年チームでSFL出場がないだけに存在感を示したい。(トライアウトでは可能性あり?)
YHC-餅(@yhcmochi82) ○ ダルシムを使用。アマチュアだがプロトップクラスに匹敵する実力。インテル大会4回中4位以内が2回。TOPANGA CHAMPIONSHIP(S3)に出場。
まちゃぼー(@mcb_0726) ⇒ ネカリを使用していたがキャミィにキャラチェンジ。対決企画BOUNTY MASAHIROでは圧倒的な力を示すも大会では苦戦。
どぐら(@maneater_dgr) ⇒ ベガを使用。大会ではsako選手、ももち選手などの壁に阻まれた。
キチパ(@kichipa_) ○ ザンギ、アビゲイルを使用。キャラ弱体化を受けながら#4予選3位で胆力を示した。Good 8 Squadチーム加入。
竹内ジョン(@john_takeuchi) ⇒ ラシード、コーディーを使用。Team Liquid契約終了しDNGチーム加入。結果を出したかったが入賞ならず。ラシード3人衆(ガチくん、もけ、竹内ジョン)のうち2人は予選通過したのだが。
ナウマン(@naumanzoh) △ さくら、ケンを使用。Evo Japan2020で優勝。さくらは特に弱体化は受けていないが、直近では振るわず。
ストーム久保(@stormKUBO) ⇒ アビゲイル、本田、ダンを使用。インテル大会9位タイ2回と健闘。チーム事情で広島に移籍。
水派(@mizuha11) ⇒ コーリンを使用。着実に力を付けてきている魚群チームの若手。インテルではsako選手と1回戦当たりなど運に恵まれなかった。TOPANGA CHAMPIONSHIP(S3)に出場。
三太郎(@supersatarou) ⇒ 春麗を使用。スト4のトップ選手でストVでもプロに近い実力を持つアマチュアの1人。Shuto選手との10先でも勝利するなど実力は折り紙つき。インテル#3で7位と後一歩まで迫った。
Shuto(@Shuto_AXIZ) ⇒ ユリアンを使用。これまで学生兼業プロだったが今年大学を卒業し専業プロに。インテル予選は#4で最高17位で終了。SFL: Pro-JP 2021はネモチームで参戦。
NISHIKIN(ニシキン)(@nishikin01) ⇒ ブランカを使用。スト4からブランカを使用し続けている全一ブランカ使い。プロのトップクラスともブランカというレアキャラで互角に渡り合う強豪アマ。インテル大会#1予選17位、#2予選13位、#3予選13位、#4予選9位と上位までは後一歩のところで終了した。TOPANGA CHAMPIONSHIP(S3)出場。

日本クローズド最終予選結果(2021年7月1日)

7月1日に以下の8名でクローズド予選が行われました。

ガチくん、ぷげら、ボンちゃん、ときど、ひぐち、ふ~ど、もけ、sako

トーナメント表

大会配信

大会結果

■ウィナーズブラケット

ぷげら選手がsako選手に勝ち、グランドファイナル決勝進出。
sako選手はルーザーズファイナルヘ回る。

■ルーザーズブラケット

ボンちゃん選手が勝ち上がり、ルーザーズファイナル決勝進出。
ボンちゃん選手はウィナーズ1回戦で早々にふ~ど選手に負けるも、ルーザーズブラケットをしぶとく泳ぎきり、遂にルーザーズファイナルまで辿り着いた。

■ルーザーズファイナル

ボンちゃん選手がsako選手に勝ち、グランドファイナルへ進出決定。

■グランドファイナル

ぷげら選手とボンちゃん選手が優勝を争う。
ぷげら選手のバイソンはボンちゃん選手のサガットを圧倒。
今シーズンの強化されたバイソンのパワーを爆発させたぷげら選手が優勝となった。

日本クローズド予選最終順位
優勝 ぷげら
2位 ボンちゃん
3位 sako
4位 ガチくん
5位タイ ふ~ど、ときど
7位タイ ひぐち、もけ

1位から5位までの6人(ぷげら、ボンちゃん、sako、ガチくん、ふ~ど、ときど)は地域予選決勝進出が決定。
6人に韓国クローズド予選の2人を加えた8名が地域予選決勝に進む。
ひぐち選手、もけ選手の2人は残念ながらここで大会敗退となった。

日本・韓国地域決勝結果(2021年7月20-21日)

トーナメント表

大会配信

大会ルール

日本選手6名と韓国選手2名がダブルイリミネーション方式のトーナメントで優勝者を決める。

参加選手

ぷげら、ボンちゃん、sako、ガチくん、ふ~ど、ときど(以上日本人選手)
NL、MadHawk(以上韓国選手)

大会結果

■ウィナーズブラケット

・ぷげら vs ときど⇒ときど勝利(3-0)
・MadHawk vs sako⇒sako勝利(3-0)
・ボンちゃん vs ガチくん⇒ボンちゃん勝利(3-2)
・ふ~ど vs NL⇒NL勝利(3-2)
・ときど vs sako⇒ときど勝利(3-1)
・ボンちゃん vs NL⇒NL勝利(3-0)
・ときど vs NL⇒NL勝利(3-0)※NLはグランドファイナル進出

■ルーザーズブラケット

・MadHawk vs ぷげら⇒ぷげら勝利(3-2)
・ふ~ど vs ガチくん⇒ガチくん勝利(3-1)
・ボンちゃん vs ぷげら⇒ぷげら勝利(3-2)
・sako vs ガチくん⇒ガチくん勝利(3-1)
・ぷげら vs ガチくん⇒ぷげら勝利(3-0)
・ときど vs ぷげら⇒ときど勝利(3-1)※ときどはグランドファイナル進出

■グランドファイナル

・NL vs ときど⇒ときど勝利(3-1)

■グランドファイナルリセット

・NL vs ときど⇒ときど勝利(3-1)※ときど優勝

日本・韓国地域決勝最終順位

優勝 ときど(ユリアン)
2位 NL(キャミィ)
3位 ぷげら(バイソン)
4位 ガチくん(ラシード)
5位タイ ボンちゃん(かりん)、sako(メナト)
7位タイ MadHawk(コーリン)、ふ~ど(ポイズン)

シリーズ記事


いつもお読みくださり有難うございます!サポートいただければ励みになります!