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NieR Re[in]carnation 輪廻実存の〇〇生(真暗 佑月&陽那)まとめ
NieR Re[in]carnation 太陽と月の物語 最終章から約2か月…
ついに真暗ゆづ&ひなが実装されました!!!
この日のために天頂&スキップチケットをため込んでいたのでww
ササっと開放~♪
しかし!なかなか衝撃のストーリーだったので、まとめたいと思います。
※残酷な内容・シーンを含むので苦手な方はご注意を!
暮染佑月 編
月夜ノ孤城 一話
分岐現象:記録202809
瓦礫だらけの道を、軍服姿の集団が進んでいる。
『機関』から派遣された、二十人構成の小隊だ。
少年は、他の隊員達の後に続き歩んでいた。
そして、ふと地に視線を落とし、目に入ったものに言葉を失くす。
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少年は足元に広がる塩を、無理に避けようとして、体制を崩す。
だが、後ろを歩いていた軍服の少女が少年の腕を掴み、彼の身体を軽々と支えた。
その八重歯の少女は少年を「貧弱くん」と呼び、罵倒した。
赤毛の少女が仲裁に入るも、不出来な落ちこぼれで構成されている事実を受け入れられない。
未開拓のエリアにて人探しをする任務が『機関』に残るための最後のチャンスであると通告されていた彼らは、『白塩化症候群』を発症していながら理性を保ったまま生存しているという研究者を探す。
臆病者の少年も仲裁に入るが、喧嘩は止まらない。
少年が天候のことを皆に伝えようとしたが誰も返事をしようとしない。
彼らは足を止め、ある場所をじっと見つめ、その顔からは徐々に色が失われていき…
「レギオンだ…」
白塩化症候群に感染し、凶暴化した人間の成れの果て。
その姿を見て誰もが恐怖し、困惑した。
此処に、巨大レギオンはいないと聞いていたのに。
生身の人間。
それも落ちこぼれの二十人では敵うはずもない…
一同は、目の前の現実を受け止められずにいた。
しかし…
隊員たちの中で、ただひとり。
少年だけが、冷静に呼吸をしていた。
少年は思案する。
この状況を切り抜ける方法…
落ちこぼれの自分達が、レギオンに打ち勝つ方法を。
この絶望を突破する方法…
一世一代の『賭け』を。
逃げ足の速い臆病者の少年を囮として走らせ、八重歯の少女はその怪力で未知を塞ぐ瓦礫を撤去し、誘導地点までの最短ルートを作り出す。
やがてレギオンは少年が指定した場所に辿り着き、雷が陸橋を支えるタワーを直撃、橋の床が崩れていく。
恐らく死んではいないだろうが、しばらく這い上がってくることはできないはずだ。
死者はゼロ。
隊員達は安どの笑みを浮かべ、皆で少年を讃えるのだった。
月夜ノ孤城 二話
彼らは力を合わせ、脅威を乗り越えた…
はずだった。
返事に代わりに聞こえたのは、耳を抉るような仲間の断末魔…
このエリアには、六体のレギオンが潜んでいたのだ。
『機関』に救援を要請したが、すぐさま駆けつけて来られる場所ではない。
少年はどうすることもできず、ひとり立ち尽くしていた。
ただ、この地獄が過ぎ去ることを祈りながら。
…不意に。
少年の耳から音が消えた。
猛り狂っていたレギオン達が、突如沈黙したのだ。
そして奇妙なことに、敵は一斉に踵を返す。
彼らは追い詰めた獲物達を前に、どこかへ撤退していく。
一体、何があったのかは分からない。
だが、それはまるで、少年の祈りが天に届いたかのような奇跡であった。
レギオンとの戦いを生き抜いた仲間達が、少年の元へ戻ってくる。
十三人の亡骸、臆病者の少年と思われる姿もあった。
八重歯の少女が、少年の胸倉を掴む。
赤毛の少女は宥めるが、怒りは収まらない。
「これって、近くに『レッドアイ』がいるかもしれないってことでしょ…!」
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俯いた先にあったのは、自分の胸倉を掴む八重歯の少女の骨ばった手。
白く…塩のように白く染まった肌。
白塩化症候群…
その病に体を蝕まれた者の結末は二択だ。
塩となり死に果てるか、レギオンと呼ばれる怪物になるか…
それから生き残った七人のうち三人が発症していることが判明した。
小隊は今、絶望の暗闇の中にいた。
『白塩化症候群』を発症しながらも、理性を保って生き続ける研究者…
彼に会えば、もしかしたら。
月夜ノ孤城 三話
少年達の小隊は、夕闇の中ある研究所の中を進んでいた。
静まり返った研究室を彷徨い続けた末に、目的である研究者…彼の名札を発見した。
それは…人の形をした塩の上に落ちていた。
少年は、絶望を露わにする仲間達を背に、彼が遺した研究資料を手に取った。
発症したら最後。
回復する術はないのだと…
全てデタラメだった。
少年は息を吐くよう、小さく笑った。
笑うしかなかった。
生き残った小隊の七人。
いつしか、その全員が白塩化症候群を発症していた。
彼らはもう、進むことも帰ることもできなかった。
八重歯の少女が「貧弱くん」と呼んだことを謝る。
本当はもっと『機関』で活躍したかった…気づけば落ちこぼれと呼ばれていた…
皆、同じようなことを語った。
たとえこれが最期だとしても。
同じ孤独を知る同士に会えたことが、嬉しかったのだ。
「優秀な姉さんに、恥じない人間になりたかったんだ…」
部屋を見渡せば、皆の体は美しく煌めいていた。
…こんな風に死ねるのなら、悪くないのかもしれない。
そう思い、少年は目を閉じた…
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少年は心を殺し、銃を奪い、それの頭を撃ちぬいた。
仲間を撃ち殺した、その直後。
ようやく到達した『機関』からのヘリが、研究所の敷地内に降り立つ音がする。
彼らは多くのものを失い、絶望の地から生還したのだった。
月夜ノ孤城 四話
『機関』の基地の一角。
堅く閉ざされた檻の中。
少年は動かなくなった体を、汚れた床に横たえていた。
白塩化症候群が、もう限界まで進行しているのだ。
命を賭して任務にあたった彼らを待っていたもの。
それは、無機質な檻の中で実験を受ける日々だった。
向かい側にある檻の中で赤毛の彼女は四本腕の怪物となり、狂乱していた。
実験は失敗とされ、射殺された。
少年は白い喉から、憎悪と共に「…許さない…」と声を絞り出す。
少年達に与えられた任務は…
落ちこぼれを捨て駒とした、計画だった。
隊員達を未開拓のエリアに赴かせ、『白塩化症候群』が発症するかどうか…その過程を観測することが真の目的だったのだ。
被験体として何度も別室に連れて行かれた赤毛の少女は、隙を見て上官の端末を盗み見し、その情報を掴んでいた。
此処に囚われ、もう何日経ったかもわからない。
衰弱する体とは反対に、少年の中で確実に憎悪が募っていく。
それは、赤い怒りの感情。
「皆、機関で活躍したいと…思っていたのに…こんなの、酷すぎる」
「君達は、よく活躍してくれたじゃないか。この人体実験は、優秀な機関員達のためになるんだよ」
その時…少年の中で。
何かが切れる音がした。
同時に、レギオンの襲撃を告げるサイレンが鳴る。
一方的な虐殺。
檻の中から、凄惨な光景を見つめる少年の胸に去来した感情。
それは恐怖でも絶望でもなく。
小さく乾いた笑いが徐々に大きくなる。
床の上で血反吐にまみれながら、少年は狂ったように笑い声をあげた。
痛快だったのだ。
自分を…自分達を落ちこぼれだと嘲笑い、その命を弄んだ者達が無惨に殺されていく姿が。
やがてレギオンが少年の前に迫る。
少年は静かに最期を覚悟する。
しかし。
少年の瞳には…真紅に染まった、その瞳には。
跪き、頭を垂れるレギオンの姿が映っていた。
…殺せ。神の敵を、殺せ。
それを聞き、彼は理解した。
今、自分が何者となったのか。
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「俺を…俺達をあんな場所に送り込まなければ、こんな事にはならなかったのにな」
レギオンの手により、上官の体が四散する。
少年は微笑みと共に、彼らを引き連れ行進を始める。
それは、復讐。
もう、少年をないがしろにする者は何処にも存在しない。
此処は今、レギオンの城となったのだ。
少年は愛おしそうに細めた赤い瞳を、窓の外へと向けた。
澄んだ夜空に浮かぶ、青々と燃える月。
それは歓び詠う様、血染めの城を照らしていた。
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まさかのワード『白塩化症候群』『レギオン』…
最期には佑月が『レッドアイ』に…
めちゃくちゃレプリカント味を出してきてビビった…
いや、レプリカントより前の…ドラッグオンドラグーンからになるか…
そして『男生』ではなくて『劣等生』になってる…
かわいそうすぎる…
明城陽那 編
溟海ノ落日 一話
分岐現象:記録202005 - 202806
2020年 東京
幼い姉弟は『あるもの』から隠れるように、もう何日も廃墟の都市を彷徨っている。
地面が揺れた直後…
白骨を思わせる『怪物』の眼窩が、ビルの窓から覗いた。
2028年 軍港
陽光を浴びながら考えに耽る彼女は、いつかの廃墟の都市にいた少女。
あれから数年の月日が経ち、彼女はある『機関』に属する軍人になっていた。
上官からの呼び出し…数日前の作戦中に前線から退避した者がいると。
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先日も、少女がリーダーを務める部隊はレギオンとの戦闘のため戦地へと赴いていたが、総定数を超える出現により、数名の隊員が敵前逃亡をしてしまったのだ。
上官の男が処罰を言い渡そうとしたとき…
彼女は隊の皆を庇うために、自身が誤った指示を出したと、嘘の報告をしたのだ。
さらには代わりに処罰を受けると提案をする。
上官は制限時間までに整備・清掃任務を完遂できなかった場合は、数名の仲間を除隊するという無理難題を突き付ける。
隊の一人が、リーダーである少女の担当区画が誰もが抵抗のある場所であることに違和感を覚えるも、冗談を言うように微笑むしかしなかった。
貨物庫では、重要な積み荷である檻の中のレギオンと目があったような感覚と共に、ある感情が…少女の胸に渦巻く。
レギオンに胸の内を見透かされた気がして、はっと視線を逸らした。
制限時間には何とか間に合った。
武術にも知識にも秀で、仲間のために、その身を顧みないリーダーとしての資質。
優秀で優しい彼女は、仲間からの憧れの対象なのだ。
溟海ノ落日 二話
2020年 東京
レギオンに見つかったかと思われたが、二人が隠れるビルの横で休息を取り始めたらしい。
お姉ちゃんの私が、しっかりしないと…
こんな地獄みたいな生活を、いつまで続ければいいのだろう。
2028年 海上の護衛艦
軍港を経由して補給と整備を済ませた護衛艦は、目的地の外国を目指して海を航行する。
彼らの任務は、捕獲した巨大レギオンの輸送。
それを外国の研究所へ運ぶことで、対レギオン兵器の開発や、生体研究が行われる。
人類とレギオンの戦いに終止符を打つための、重要任務。
今は、万全で臨むために休まなければ。
誰もがそう考えていると…
水生の甲殻類を思わせる、海で生きるために変異した怪物の姿があった。
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溟海ノ落日 三話
2020年 東京
怪物と目が合った感覚。
見つかった。殺される…
2028年 海上の護衛艦
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彼女の声色によって、絶望で滲む人々の瞳に光が宿っていく。
少女はこの混乱を極めた艦船の中で、ただ唯一の希望のように思えた。
しかし…絶望的な状況に重なる、最悪の知らせ。
レギオンによって船底が破壊され、艦内に海水が流れ込んでいるという報告。
少女がどれだけ諦めを拒んでも、容赦なく、巨大な絶望が心に満ちていく。
少女の動悸は、収まらないほどに早まっていた。
溟海ノ落日 四話
2020年 東京
レギオンに見つかった少女と弟…だったが、銃声が轟いた。
その直後、軍服を纏った少年少女兵が駆け付ける。
幼い少女は、弟を強く抱きしめながら、心の底に沸き起こった、強い想いを感じた。
大切なモノを守る力がほしい。
そして、同時に少女は…
2028年 海上の護衛艦
潜水艇での脱出を試みる策…彼女は全員の搭乗を確認すると、深刻そうな面持ちで、一人艦に残ると告げた。
潜水艇が離艦するまでの間、残存したレギオン達を食い止めると覚悟した少女。
やがて、レギオンを全て殺した少女だったが…本来の輸送任務の積み荷、堅牢な檻を破って彷徨う、巨大なレギオンが目の前に。
船底を裂いた張本人だった。
水没が進む艦船。
体中の負傷と痛み。
立ちはだかる、強大な敵。
絶体絶命に思える状況に、少女は…
笑みを浮かべていた。
楽しそうに舞いながら戦うその姿は、隊員達が憧れた少女とはほど遠い…
これが、あの日、東京で目覚めてから、彼女が隠し通してきた秘密…
極限状態で弟を守り続けたことで発症した、ストレス性の精神疾患。
疾患によって少女は、過酷な状況に追い込まれることを、自ら望むようになっていたのだ。
その度に彼女は、身を震わせるほどの興奮を覚えていた。
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壊れた世界の中で、壊れた秘密を抱えた少女。
その秘密を、鉄の方舟が海の底へと運んでいく。
雲の切れ目から降り注ぐ陽光が、海面を儚げに輝かせていた。
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無理して良い子を演じてるパターンかと思いきや…まさかの快感を覚えてたとは…
『女生』じゃなくて『優等生』になってるけど…
こっわ…
ウェポンストーリー
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またしても、まさかのワード『ハーメルン』…
それは2016年12月に設立された身体能力の高い子供を戦闘機械として育てる組織…
レプリカントの新宿ニーアがヨナの病を治せると騙された組織…
それぞれのウェポンストーリーの最後からすると…
弟のために怪物を殲滅しようとしてる陽那…だったが、艦船と共に海に沈む(2028年6月)
姉にハーメルン機関の実情を知らせたい佑月…だったが、姉はもうおらず、自身はレッドアイとなる(2028年9月)
2030年3月にレッドアイ最後の一匹を殺害…ってこれ、佑月のことやったり…?
色違いで劣等生の佑月→『試作』、優等生の陽那→『特務』やし…
まぁその前に、ドラッグオンドラグーンでカイムとアンヘルが母体を追って次元を越えて来た新宿でやっと倒したのに戦闘機に追撃されて東京タワーに突き刺さって(2003年6月)
巨人が崩壊した際の体の粒子→本来この世界には存在しなかった粒子『魔素』が白塩化症候群の原因と分かって(2010年6月)
白塩化症候群を防ぐため人間を魂と器に分ける『ゲシュタルト計画』が指導して(2014年3月)
って色々ありまくりやけど…
あと、気になったのが…
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関係あるのかないのか…
いやぁ~
今まで以上に話がややこしくなってきた…
この辺は考察ガチ勢にお任せしてww
次の ヒトと世界の物語 を待ちますか!
読んでいただき、ありがとうございました。
最終編集日 2023/03/23
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