ゲームの思い出:ポケットモンスター赤緑 その3
単三乾電池。単三乾電池が欲しい。
当時の僕は単三乾電池に餓えていた。別に単三乾電池に欲情する特殊性癖に目覚めたとかそういうものでは無い。
ゲームボーイをプレイするには単三乾電池が4本必要だった。
今の携帯ゲーム機には基本的に充電池が入っている。ゲームボーイアドバンスSPからおおよその携帯ゲーム機に標準搭載される様になったが、それまで携帯ゲーム機で遊ぶには別途乾電池を買う必要があった。
当時は安価に乾電池を買うにはスーパーや電気屋の安売りで買うしかなく、100円ショップなんてものも殆ど無かった。そもそも僕の月の小遣いが700円である。まともに電池なんて買えたものじゃない。
家にあるリモコンの乾電池を勝手に流用する僕に家族は業を煮やし、手伝いをする事で電池が貰えるシステムが生まれた。そりゃまあテレビやらエアコンやら使おうとする度にリモコンが使えないのだ。なんかしら対策を取ろうとするだろう。
1時間手伝いをすると単三乾電池二本というだいぶレートが悪いシステムだったが、僕がミニ四駆にハマってお年玉でニカド電池を買うまでそのシステムは続いた。
おつきみ山を抜けてハナダシティに着いた。ジムに行ってジムリーダーのカスミと戦う。
スターミーのバブルこうせんにリザードがやられてしまい、多少手を焼いたものの、バタフリーのしびれごなでマヒにして総力戦で倒した。
ハナダシティの北側にはゴールデンボールブリッジがある。橋の上のトレーナー全てに勝てばきんのたまが貰える場所だ。そこに入ろうとするとライバルが勝負を仕掛けてきた。僕は初代のライバルに苦戦した記憶が微塵も無い。大体レベル差で押しつぶしたからである。この時点でレベル30越えポケモン2匹である。相手のほぼ倍近いレベルだ。それだけ差があれば適当に攻撃していれば終わる。
ゴールデンボールブリッジを抜けて、みさきの小屋に向かう。合間のトレーナーと戦っている内にリザードのレベルは33となり、きりさくを覚えた。
初代ポケモンのきりさくは異常に強い。使うポケモンにもよるが、計算式の関係できゅうしょに当たる確率がほぼ100%と言う、圧倒的な火力を持っている。基本攻撃力もそれなりに高い上の回数もそれなりに多い。
これさえ覚えてしまえば、相性が悪くても火力のゴリ押しでなんとかなってしまうのだ。
そんなこと当時の僕には知る由もない事だったが、当時のきりさくが異常に強かったため、きりさくを覚えるポケモンは強い、と言う認識が今になってもどうも消えない。
みさきの小屋でマサキを助け、船のチケットを手に入れた僕は、ハナダシティの南に向かった。
ハナダシティの南には育て屋があるのだが、タマゴシステムは初代にはないので、使う必要がほぼ無い施設である。確か僕はスピアーを預けた筈である。終盤思い出して迎えに行ったが対してレベルが上がっていなくてがっかりしたのを覚えている。
ハナダシティの南から地下通路を抜け、クチバシティに向かう。
クチバシティに向かう途中、遂にリザードがポケットモンスター赤のパッケージのポケモン。リザードンに進化した。
思ってたのとなんかちょっと違ったけどテンションが上がった。その足でクチバシティからサントアンヌ号、そしてクチバジムを一気にクリアした。クチバジムのジムリーダーマチスは、秒殺してしまった。きりさく一撃である。あっけない。
そして勿論、思ってたのとなんかちょっと違ういあいぎりを覚えてしまったリザードンが爆誕してしまったのである。
続く
ポケットモンスター赤 ゲームボーイ
1996年2月27日発売。
発売:任天堂
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