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NHK新潟放送局の番組に出演しました

1月の間に記事を公開するつもりでしたが、結局月をまたいでしまいました。
1月24日に放送された、NHK新潟放送局の新潟ニュース610という、夕方のニュース番組内コーナー、トーク610という対談コーナーに出演しました。

今回はその経緯と感想を書こうと思います。

出演の経緯

今回の出演は、トーク610を担当されているアナウンサー、坂元楓さんから連絡を頂き実現しました。

坂元さんは、私が活動を開始した当初に掲載された新潟日報の記事以降、取材を受けた3つのメディアの記事をはじめ、 SNSやこのnoteの記事までまんべんなく読んで、活動の様子を追いかけてくださっていたそうです。

一般的な闘病経験当事者で社会貢献活動をされる方は、患者家族会のようなものに所属したり、地域の支援組織などの依頼で闘病経験の講演みたいなものを行ったりすることはあるようですが、私のようにアパレルやデザインを商品化しつつ支援活動や病気認知のために活動するというのは、今まであまりなかったのではないかということで、どうしてこの方法に至ったのか、ずっと気になって追っていたとのことでした。

坂元さんは、私の手法が何かを変えられるきっかけになるのでは?と思って、どこかのタイミングで番組を通じて一緒に発信したいと思ってくださっていたそうで、小正月開けに連絡をくださいました。

このブランドを立ち上げた経緯については番組でも話しましたが、noteやTwitterなどを通じて、献血の呼びかけを中心にSNSを使った治療支援の発信をいくつか試みましたが、有名人でもインフルエンサーでもない、一般市民の患者が発信しても、BIGデータをもとにAIが判別してしまい、同じような情報を求めている患者さんや患者家族にしかリーチできず、健康で献血ができる人や骨髄バンクに興味がなかった人など、治療につながる未知の新たな提供者に届いていないことが分かったことが、きっかけの一つでした。

事前取材

連絡をいただいたのはWeb ショップの問い合わせフォームからでした。
今までの取材に関しては、知人や友人を通じて取材につながっていたので、直接取材の依頼メールが届くことは初めてだったので、かなり驚きました。

少しメールのやり取りをしてから、そのあと電話でお話をして坂元さんの思いと発信したい方向性がわかり、私の発信したいこととほとんど一致していたので、私がやりたかったことを一歩進められると思い、出演のための事前取材として一度お会いすることになりました。

私の体のこともあるので、局のある新潟市からわざわざ長岡まで来てくださり、駅近くのカフェで比較的空いている平日の時間帯にお会いしました。
私の自宅は駅にほど近いので、負担が少なくて助かりました。

名刺交換と簡単な挨拶の後、実際に話を始めるという段階になって、出てきた資料にびっくり。今日までに調べた内容をまとめられたのだと思われる、A4の紙の束がどさっとおかれて、その分厚さに大変驚かされました。

質疑応答という形で事前取材が始まり、病気のことをよく調べていないと分からない事も知っていて、話し始めてすぐにとても信頼ができる方だとわかりました。
予定している放送日の枠も、その時すでに抑えられている状況だったので、少ない時間で良いコーナーにするため、お互いたくさん話してすり合わせたので、予定していた時間を大幅に超えた面会になりました。
たくさんメモをとってくださり、番組内で伝えたいことがお互いに増えてしまったので、坂元さんに一度持ち帰ってもらい、収録日までメールと電話で補足をすることになりました。

往復書簡のような仕上げ作業

まとめられた原稿案をメールで頂いて、そこに私が追記して返信して、時間の調整をして電話で打ち合わせをし、推敲を重ねることが複数回、収録前日まで続きました。
最終的にまとまった原稿は、与えられたトークコーナーの予定時間をオーバーする分量になってしまいましたが、どのエピソードもカットしにくいという坂元さん始め、スタッフの皆さんの判断もあり、その内容で収録に臨むことになりました。

ある程度頭に入れて臨まないといけないので、声に出して読みあげる練習を、ストップウォッチを使って時間も計りながら複数回行いました。
時間を気にしすぎて、全部をしゃべりきろうと早口になると伝わらないと思い、伝わるスピード感を意識しながら、一人喋りを繰り返しました。

闘病でしばらく離れていますが、本業の仕事で大きなプレゼンに臨むときの準備と同じように、あとは当日の空気で、アドリブを少しずつ入れていくしかないかな?と思えるまで練習して臨むことにして、前日の夜寝る直前まで練習をしました。

収録当日

収録当日、私の体のことを考えてNHK のドライバーさんが迎えに来てくださることになり、移動の負担が最小限になるように工夫をしてくださいました。
局には予定より少し早く到着したので、坂元さんと控え室で事前の打ち合わせをした後、緊張を和らげるためスタジオの雰囲気を見学させてもらい、スタッフの皆様とご挨拶をしました。

直前になってくると意外と落ち着いてきて、緊張はあってもワクワクする気持ちも少しあって、根拠のない自身が湧いてきて、上手く話せるような気持ちになりました。

控室に戻った後の待ち時間に、もう一度声を出して練習したところでスタジオに呼ばれました。
本番が始まったら、もう後はしっかり喋るだけ、と気を引き締めて、スタッフさんの指示を聞いて指示された位置に座りました。

本番が始まる前、マイクのテストをする時に、坂元さんのアナウンスを生で聞きましたが、聞きとりやすいのに決して大きな声で話している感じがせず、自然な綺麗な声で耳に入って来て、心地よく届く事に衝撃を受けました。
プロのアナウンスの仕事をしている方はやっぱり凄いです。
この話し方をしないと、テレビを通してみている方に伝わりにくいのかな?と身構えてしまい、流石に緊張してきました。

私の方のマイクの確認は、坂元さんが私の緊張をほぐすための雑談をしながら同時に行われましたが、素人の私に負担をかけないように、しかも緊張を和らげるための工夫なんだろうなと思いました。
私が話しやすい雑談のネタを振ってくれたので、ガチガチになりかけていた緊張が少しずつ取れていき、適度な緊張までおさまってから収録が始まりました。 

始まってしまえば、あっという間に時間は過ぎていき、体感的にはすぐに収録が終わっていました。
途中までは原稿に目を落とす回数を落として踏ん張りましたが、後半は話していることと順序があっているかわからなくなり始めて、何度も原稿に目を落としてしまいました。

収録が終わった後は、商品に興味を持ってくれたスタッフさんに商品を見せてお話ししたり、坂元さんと記念撮影をする時間を少しもらいました。

終わった後は再び長岡まで送り届けてもらい、あとは放送日を待つのみとなりました。

放送日が決まり、NHK側から情報解禁の連絡が来てからは、SNSやwebショップのブログを通じて、放送についての告知をしました。

少し余談ですが、テレビに出て話すというのは、実は14歳くらいから憧れていたことの一つで、18歳以降大学在学中にはアナウンサーとしてTV局に勤めることにも憧れていた時期があり、就職活動では民放キー局は全て受けてみた経験もあったりします。

途中まで進めたのは日テレだけで、確かカメラの前でアナウンサーの方たちからの質疑応答に応える形式で行われる面接で落ちてしまいました。
そのほかの局は軒並み書類で落とされました。

就職活動をしていた頃から20年たって、まさか自分がゲストとして呼ばれてトークコーナーで話すということになるとは思っていませんでしたが、昔からの夢が一つ叶ったような気がします。

放送日とその後

残念ながらアーカイブの残らない、放送日を見逃したら以降は見られない番組でしたが、我が家ではテレビとテレビチューナー付きのパソコンの2台に録画し、DVDに複数枚焼ける状態を作りました。
放送後はたくさんの反響があり、今までのメディア掲載時とはまた違った反応で、放送後にコメント付きで注文を入れてくれる方や、応援のダイレクトメッセージや感想のメッセージもいくつかもらいました。

スタートしてまだ半年ですが、地元では予想よりも早く活動について取り上げてもらえ、応援してくださる方も増えてきました。

病気に対する理解や、移植が終われば完治するという間違った認識を、少しでも減らして、常に再発のリスクや合併症・感染症・2次がんのリスクがあり、後遺症を抱える私のような患者もいて、一人一人がかなり違った症状であるということをもっと広く知ってもらうこと、そして移植を待つ人のために骨髄バンクのことを伝えることや、輸血ができないと治療が進まないことを伝えながら献血の呼びかけをすること。

さらに一番の願いである、完治が出来るような特効薬の開発や原因究明が進むこと。
その前段階として、もっとリスクが低くてリターンの高い治療が確立できるようになること。

私が直接研究開発に携われない以上、私の活動での売り上げで間接的に研究機関や基金へ寄付していくことで、少しでも未来が明るくなってもらいたいと思っています。

私の活動を通して伝えたいことは沢山ありますが、少しでも確かな内容で伝えられるように、まずは私と私の活動を知ってもらえるように頑張っていこうと思います。

今回このような貴重な機会をくださった、NHK新潟放送局の坂元楓さんには感謝しかありません。
コロナがまた猛威を振るっているので、おさまるまではnoteやwebshopのブログ、SNSで発信するしか方法がないので、しばらくはそれをチェックしていただければと思います。

出店のチャンスが出てきたら、また直接お伝えしながら販売する機会もできると思います。
それまでは頑張ってnoteの更新も増やせるようにしたいと思います。

収録後、番組パネルの前で


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