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心の栄養が足りなくなりました

急性骨髄性白血病、造血幹細胞移植後患者の、がめちゃんです。

発病以来、常に感染症・合併症に注意しながら生活をしてきました。

頻回な手洗いとうがい、マスクの常用。

移植後は紫外線対策も加わり、不必要な外出を避けて、どうしても外出するときは人混みを避けて行動する。

1年半以上こんな窮屈な生活を続けていても、なかなか家族以外の人には大変さが伝わらなかったのですが、最近は健康な人でも同じような生活をしている人もいると思うので、理解してくれる人は増えてきたのではないかと思います。

ただでさえ苦戦させられる私の敵である感染症に、未知のウイルスが加わりました。

正直、目に見えない恐怖に押しつぶされそうで、精神的に参ってきていました。

そんなときに、志村けんさんの訃報。

一気に心の栄養状態が悪くなりました。

子供のころから笑いを提供してくれて、つい先日も子供たちと一緒に番組を見て、心の栄養を与えてくれました。

TVに移ることが当たり前すぎたので、元気になって、また面白い番組を見られると思っていただけに、身近な人ではないはずなのにとてもショックが大きかった。

感染者が増えていることによる不安で、何日か眠りが浅くて苦しんでいましたが、その日はやはりというか上手く眠ることができませんでした。


昨日は定期の血液検査と診察の日でした。

私の通う病院は感染症指定病院のため、感染患者さんが入院しています。

行くこと自体に怖さを感じてストレスになったのか、一昨日も眠りが浅く、昨日の朝は夜明けに合わせて目が覚めてしまいました。

病院はピリピリとした空気が張り詰めていました。

検査の結果は横ばいか、少しだけ改善といったレベルでした。

体調自体はおおむね問題ない状態だったので、免疫抑制剤は少しだけ減量して経過観察となりました。

診察の終わりころ、主治医から「昨日のことはかなりショックだったね」と言われました。志村けんさんのことで、かなり衝撃を受けていたようでした。

苦笑いしながら、「ホントに怖いよね。お互い細心の注意をして過ごしましょう」と言われました。


今年中に本格復帰できるかなと思って、仕事に役立てようと少し難しい本も読み始めていましたが、しばらく読書は小説や漫画にしようと思います。

移植前後の精神的な不安定さに似た感覚が押し寄せていて、心の栄養が足りなくなったんだなとおもいます。

なのでしばらくは心に負担を掛けないようにしたいと思います。

現実逃避のようになってしまうかもしれませんが、今はなるべく物語に没頭したいです。

本を読む元気もないときは、映画を観たり、ゲームをしたりして、無理をしないで楽しく過ごす。

今焦ったところで、周りの状況も良くないのでどうしようもない。

ニュースは1日1回だけ必要な情報を見たら、それ以上は見ない。

必要以上に見たところで自分の体が良くなることはないし、生活を変えることは出来ないし。


県外の友人がお見舞いで送ってきてくれた漫画、「3月のライオン」を読み始めました。

単行本には将棋監修をされている、棋士の先崎学さんのコラムが載っていて、9巻のコラム②を読んでいたところ、棋士の言霊信仰的な話題が出ていました。

言霊信仰があるわけではないけれど、妻にはなるべく汚い言葉を使わないように注意されていましたが、病気になってからは前にも増して言われることが多くなりました。

なるべく明るい言葉を選んで発するようにして、自分に言い聞かせるように過ごせば、少しでも元気が出せるか、試しながら過ごそうと思います。

お読みいただきありがとうございます。サポートもスキをぽちっとしていただくだけでも、どちらも療養生活での励みになります。よろしくお願いします!