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外科手術より2か月半経過

白血病サバイバーのがめちゃんこと、野本昌宏です。

6月17日に受けた、膵臓尾部・脾臓摘出手術から2か月半がたちました。

約3か月後となる9月10日に、2回目の外来検査・診察があり、それまでは身体の中の状態を血液検査による数値で見ることは出来ませんが、今のところの体感としては、順調に回復できていると感じています。

膵炎の原因だった患部を切除して、どの程度消化能力が戻ってくるか分からないので、不安を抱えてはおりますが、食事制限はなくなり、意識してよく噛んで食べれば、量はまだ少なめではありますが、控えていた油脂分の多い食事も食べられるようになりました。
ただ、気を抜いて油脂分の多いものを病気前くらいの量摂取してしまうと、お腹を下すという状況は続いているので、基本的には身体に優しい食事を選ぶ傾向にあり、和食の比率が高いです。

膵臓の障害とは直接関係ありませんが、移植後にアレルギー症状が変わる人がいるということを最初の主治医から聞いていて、移植患者の体験談でも目にしたことがあったので、このタイミングでアレルギーテストをしました。
たまたま移植時に医療チームの中にいた皮膚科医の先生が、近所で開業されていた先代のお父様の後を継いだこともあり、運よく移植の経緯や病状をよく理解してくれていることもあって、そこで皮膚のチェックに合わせて検査をしてもらいました。

結果は下の写真の通りです。

病気前はアレルギーが強くて食べられなかった蟹を食べられるようになってないかという期待を持ってテストを受けたのですが、なんとアレルギー反応は1で問題なく食べられる状態になっていました。
逆に結婚式などお祝いの席で、蟹の代用で選んでいたエビ類が2になっていて危険域に入っていました。
その他、病後も普通に食していた食品のアレルギー値も高く出ていて、不安になりましたが、先生曰く、白血球がつかれていたり、血液検査当日の体調によって反応が強く出ることもあるので、移植後に食べて問題なかった食品は、食しても問題ないと思うとのことで、かゆみなどアレルギー反応が出たら、頓服的に抗ヒスタミン薬をのんで押さえれば大丈夫だと思うということでした。
ハウスダストやダニのアレルギーが一番高く出ていたのですが、確かに体感でも以前より埃っぽい場所、掃除の行き届いていない場所では、目と鼻のアレルギー症状が出て、ひどい時は咳が止まらなくなるということがありました。
自宅は白血病治療中の習慣で、清潔を保つように、基本的な掃除は毎日行っていることもあって、日常生活ではあまり感じずに済んでいただけのようなので、今後もっと身体の調子が戻って旅行に出られるようになってきたら、旅先の部屋の環境には注意して過ごさないといけないのかもしれないです。

外科手術の際に渡されたパンフレットと理学療法士さんからの指導にあった、リハビリは頑張って継続中です。
基礎的な筋力トレーニングとウォーキングで3000歩以上はキープしていて、外科医師から術後1か月から、テニスやジョギングなどできる範囲で自分が好きなスポーツにもチャレンジしたほうが傷の治りは早くなるし、体調も安定するよというアドバイスもあったので、無理のない範囲でチャレンジしています。
毎日のリハビリは、30分程度の有酸素運動を中心にして、週末などにちょっと負荷を上げたリハビリにチャレンジしています。
リハビリ後は急激な眠気に襲われることも多く、身体の負荷がものすごく高いようなので、抗わずに身体を横にして、時間の許す限り眠るようにしています。

健康な人に比べて体力は相変わらず低い状態だと思いますし、体重もなかなか増やせませんが、筋肉量が増えた感覚があり、手術後1か月よりは活動時間をキープできるようになっています。
ヘルプマークを携行しているとは言え、見た目はいたって健康そうな私の存在に気付いてもらえることは少ないと思うので、日常の仕事と生活に支障が出ない体力は何とか取り戻したいと思います。

今一番きつい症状は、目の症状です。極度のドライアイが起きていて、特に左目の症状が厳しいです。
日中の明るい時間帯はサングラスをかけていても、視野が白く見えにくい状態になり、見えにくい状態が続いています。骨髄移植後は晩期障がいで白内障を発症することもあるので、それを疑って眼科医に見てもらいましたが、白内障ではなく極度のドライアイなのは間違いないとのことで、ドライアイ用の目薬ジクアスを使うほか、一度塗り薬も使いましたが、塗り薬は相性が悪く、目がシパシパしてより乾いたような感じとピリピリと痛む感じも出てしまうので中止しました。
仕事柄、PCの画面を見ている時間が長いのも良くないのかもしれません。

色々な症状が出て、健康な状態とは程遠いですが、昨年から続いていた膵炎の痛みがなくなったことで、だいぶ生活が楽になりました。
また、血液検査の結果を見てみないと何とも言えませんが、脾臓を摘出したことは白血病サバイバーの私にとってはデメリットの方がもちろん大きいですが、ちょっとしたメリットもあって、古い血液を壊す機能をもった臓器でもあるため、体内に赤血球が滞留する時間がもしかしたら現状よりも増えるかもしれないという医師の予測もあって、ずっと続いている貧血状態が解消する可能性も出てきています。
リハビリで有酸素運動をしていても、なんとなく以前より息が楽になった気もするので、期待はできるような気がしています。

この先、どんどん良くなってくれれば良いのですが、今後は膵臓のサイズが小さくなったことによる、インスリンの分泌量が不安定になる危険があり、糖尿病のリスクを抱えています。そのほかには相変わらず数値が標準値にならない腎機能。腎臓に障害を抱えがちな家系であるので、十分に注意していかないといけないと思います。

不安は付きませんが、こういう大きな病気を経験して、今も継続している自分にしか分からないことは沢山あるので、定期的にこうやってnoteを通じて発信していきたいと思います。

もし病気のことで聞いてみたいことがある方、患者さん本人やご家族の方などは、お気軽にコメント・DMしてください。
お応えできる範囲で対応していきたいと思います。

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