『風に立つ』を読んで ずっと抱える自分の苦しみについて

今年初め、友人がSNSで勧めていて、お世話になっている書店さんも推していた、柚月裕子さんの『風に立つ』を読みました。
この方の作品は、『慈雨』を読んで以来。読み始めてすぐに物語に引き込まれた記憶がありましたが、今回もあっという間に引き込まれて、もともと遅読で、しかも一日に割ける読書時間が少ない私が、1週間かからずに読み終えました。

読書をしていると自分が知らなかったことを知ることが少なからずありますが、恥ずかしながら、今回初めて補導委託制度というものがあることを知りました。物語はこの補導委託を核として進んでいきます。

主人公の悟が抱えている悩みは、私が抱えている問題と重なることが多く、これは自分のために書かれた本ではないかと思うくらいでした。

親子関係に悩む人が、関係改善のヒントになるかもしれない読後感があります。これは本棚に置いて、確実に読み返す本になりました。

この本を読んですごく感銘を受けました。ただ自分は主人公の悟のような心境には、残念ながら今はなれていません。そこで今回は思い切って、自分が抱えること、苦しい心の内も晒そうと思います。妻以外には、状況を理解している親友や同級生2人にしか話していない、かなり踏み込んだ自分の恥部をさらすので、ここから先は有料記事にさせて頂きます。

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