【レポート】トゥソテウティス――この大型イカは最近の研究では何者なのか

いきもの名:トゥソテウティス
学名:Enchoteuthis

【登場するゲーム】

ARK: Dinosaur Discovery
テュソテウシス Tusoteuhis
アクアノートの休日2

 八腕目(タコ目)Muensterellidae科のトゥソテウティス。古生物の軟体動物といえばアンモナイトが有名ですが、こういうイカ系の古生物もまた魅力がありますね。学名の読み方をそのままカタカナで読む名前の付け方はありますが、この二つのゲームの表現は独特です。学名: Tusoteuthis longaをどう読むかが問題のようです。
 ゲーム世界ではこのイカがなんと二つのゲームで見ることができます。一つは1999年の『アクアノートの休日2』、一つは近年発売された『ARK:Dinasaur Discovery』です。その二つで説明文が、ほぼ別の種のことを書いているのではないかというくらい違います。

イカの仲間。30㎝になる。コウイカの1種。首長竜が好んで食べた。

(槍の穂先型の軟甲を体内に持つイカ。バキュリテスの殻に混じって軟甲の化石が発見されるが、軟体部そのものは見つかっていない。)

『アクアノートの休日2』

生息時代:白亜紀、食性:肉食
この怪物イカは、大きさはスクールバス、体重はセイウチほどもあったと言われています!
トゥソテウティスは地球史上最大級のイカで、その触手で魚やハ虫類や他のイカを捕食する、深海のハンターでした
他のイカと同じく、トゥソテウティスは足の器官から水流を噴射して深海を移動していました
きゅうばんのついた長い触手でエサを引きよせ、するどいアゴで切り刻んでいたとも言われています
また脅威を感じた際は、真っ黒なすみを吐いて大型の捕食者をまどわせることもできたようですね
この動物は地球のこの場所で発見されました:北米

『ARK: Dinosaur Discovery』

 おそらく『ARK: Dinosaur Discovery』の記述のほうが正しいと思いますが、そうだとすると『アクアノートの休日2』はどのような情報からこの説明文になったのでしょうか……。
 最近ではアンコテウティスという大型のイカとトゥソテウティスは同じではないかと言われています。発見された化石の標本が細かくなっているため、違うものか同じものか判断が難しいようです。今後、どのような名前で、この大きなイカが紹介されるのか、そして『アクアノートの休日2』のテュソテウシスは何なのか。調査を進めていきたいですね。

※このレポートは現在研究員がプレイ・収録した情報を元に書かれている。そのため、新たな情報が更新される可能性がある。

A

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?