アート鑑賞[17]パウル・クレー
アーティストが主題に置いているモチーフがどこから持ってきたものなのか?というのはいつも気になる事。
葛飾北斎が波をモチーフにして、それを西洋画家が更にモチーフにしていく(言い方を変えればオマージュ?リスペクト?)様な。
今回の「羊飼い」の絵でいうとモチーフの発見がエジプトぽい。
壁画から取ってきた様な質感と抽象化。
一度集積した知識をどこまで再定義して具体に落とせるのか。
キュビズムでいうと当時の近代表現との結びつきが大切に思う。
もう少し詰めると、どこにどんな設計を持ってくるかの構図とか。
モチーフの組み立て方。
可愛いのと線形代数と数学的アプローチでダークな雰囲気があって好き。
「空飛ぶ竜の到着」
鑑賞者に自由な発想をどこまで喚起させるのか?
それぞれの価値観によって見え方が違うほど面白いと思う。
数学的ヴィジョンで捉えられる専門性の違いもあるし、
片足突っ込んでるくらいが丁度良く捉えられる事もある。
感情(幼子)の表現もしつつ、
理論武装的に表現を変えていく事も必要だと考えている。
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