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『命名』についての考察

世間話をしている最中に、相手の飼っている犬の話になった。
ふと気になって、これまで何度も行ってきた質問をする。

「なんという名前なんですか?」

通常であればここでお相手から名前を教えてもらい、その名付けについて2、3の感想を述べながら雑談が続く。お決まりのパターンだ。しかし、相手からの返答は意外にもその“パターン”に当てはまらなかった。

「あ〜、自分、ペットの名前あんまり言わないようにしてるんですよね」

予想外の返答に新鮮さを感じながら、理由を聞く。いわく、「なんとなく言いたくない」のだそうだ。別に嫌悪感はなさそうだったし、「会話の中でポロッと言うと思いますけど笑」との返答だったので、本当になんとなく言いたくないのだろう。あるいは言語外になんとなく言いたくない理由があるのかもしれなかったが、(それもまた言語外に)なんとなく気持ちがわかるような気がした。

そこでふと、疑問に思った。
どうしてペットの名前を聞きたくなるのだろう。

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デタラメかつデタラメなデタラメのためのニッキたち。

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