FGO外部決済導入で何が変わった?公式ストア売上の変化を徹底分析!
こんにちは。Game-iです。
Fate/Grand Order(FGO)に外部決済が導入され、ゲームパブリッシャーとユーザーを取り巻く経済状況に大きな変化が生まれました。
この記事では、外部決済導入による公式ストア売上の変化を、決算情報や予測データを交えて解説していきます。
外部決済とは?
FGOでは2024年7月19日から公式が運営するWEBサイト「アニプレックスオンライン」を通じて、ゲーム内通貨「聖晶石」を購入できるようになりました。
アニプレックスオンラインのラインナップ
アプリ内ショップのラインナップ
ゲーム内購入よりお得という事で、ユーザーは外部決済を利用する事で聖晶石を5%引きで購入できます。
従来の課金システムvs新しい外部決済
外部決済が入る事により、ゲーム企業の収益構造も大きく変わります。
【従来のApp Store、Google Play決済】
【新システムの外部決済】
外部決済で得られる3つのメリット
劇的なコスト削減
従来の30%という高額な手数料から、わずか3.6%まで大幅削減が可能に。専用のシステム開発や維持費は必要になりますが、この約26%の差額は、企業の利益として直接還元されます。価格設定の柔軟性
手数料削減分を以下のように戦略的に活用できます:
ユーザーへの還元(価格引き下げ)
開発資金への投資
マーケティング強化収益構造の改善
ユーザーへの還元で売上が若干減少する事も予測されますが、大幅な手数料削減により、最終的な利益は増加する可能性が高くなります。
データに基づく外部決済の影響分析
分析の基礎データ
SONY決算売上(Music Segment):FGOを含むゲーム事業の実績
参考: 2024年度第2四半期連結業績補足資料SensorTower予測:公式ストア経由の売上予測
参考: SensorTowerの記録(Game-i)対象期間:FY24Q2(外部決済導入期)を含む複数四半期
特徴的な傾向と平均差異率
外部決済導入の影響を数値化
仮想売上の計算
外部決済なしの想定売上:21,966
公式ストアの想定売上(SensorTower):16,841
差額:5,126
外部決済比率の算出
計算式:5,126 ÷ 21,966 × 100
外部決済による売上比率:23.32%
結果の要約
外部決済の売上比率としては23.32%と高い数字が出ています。
金額としては51.26億円、利益として13.5億ほどがアニプレックスに多く残る計算です。
また、FY24Q2は2024年7月~2024年9月までが対象期間のため、19日間は外部決済がない期間が存在しており、今後はさらにユーザーの認知向上も含め比率は増加していく可能性があります。
SensorTowerの売上予測値はFGOにおいては、75%ぐらいの数値として見ておくのが良さそうです。
※Game-iの売上予測も割増しで参照ください
補足として、営業利益の変化についても確認したかったのですが、セグメントの規模が大きく、有意な数字は算出できませんでした。今後他社の事例で検証を行いたいと思います。
まとめ:外部決済で広がるFGOの未来
今回のデータ分析から見えてきたFGOの新しい取り組み。すこし難しい数字が並びましたが、いかがでしたでしょうか。
ユーザーフレンドリーな変化
なんと、もう4人に1人が新しい決済方法を使ってる!
使い勝手の良さが、数字にもしっかり表れています
運営側のメリットも大きい
手数料が大幅ダウン
その分をゲームの開発やイベントに回せる可能性が
業界の注目株に
FGOが切り開いた新しい道
他のゲームも導入判断の材料に!
手数料が減ることで増えた利益。これを新しい機能やリアルのイベントなどユーザーが喜ぶような施策に利用される可能性がありますね。
各社で様々なゲームで導入されていくと利益増加が見込めます。大手企業ほどメリットは大きく、ゲーム関連株を見ていく上でも見逃せない要素になるのではないでしょうか。
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