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機動戦士ガンダム 水星の魔女 振り返り特番に合わせてプロローグから6話までを整理

水星の魔女、盛り上がってますね。コラボやイベントも目白押しで、頼む、この半分でもいいから富野監督作品も盛り上げてくれたら……と思いながら、本作を楽しんでいます。
SNS時代で放送後も感想や考察、妄想がやいのやいの溢れていくと、プロローグ含めてたった7話の放送でも、随分濃い時間を過ごせている気がします。

とりあえずここまでの総集編的な内容の番組が放送されると想定して、今までの放送を振り返ってみたいと思います。

プロローグは21年前

学園ガンダムだと聞いていたのに、プロローグで見せられたのはいきなりの虐殺回。エリクトの幼さも見る人によっては呪いに見えてしまう、強烈な回でした。
その時系列ですが、6話の放送から21年前の出来事と推測されます。わざわざヴァナディース機関出身の二人を出会わせて、本編に出てない話をするとは思えないので。
そうすると17歳のスレッタが、エリクトであるはずはなく。ではなぜ同じような外見の女の子なのか。それは今後の謎として物語を牽引するのでしょう。

1話から全開

プロローグとは打って変わって明るい雰囲気で始まる学園ストーリー。その中で既に見え隠れする大人の事情も面白かったですね。
何よりメカアクションは純粋に迫力があり面白く、1話のグエルの悪そう雰囲気も相まって、とてもインパクトのある掴みだったと思います。
また、意表を突く締めも1話から続いており、次はどういう終わり方をしてくれるのか、毎回楽しみでした、そう、6話を見る前まではね……。

決闘システムの功罪

欲しいものは生徒同士の決闘で手に入れる、アスティカシア高等専門学園(以下アス高)のルールにより、毎回様々なものを賭けながら、MS同士の決闘が繰り広げられる本作。基本一対一の対決がエピソードのクライマックスとなる方式は、過去のガンダム作品ではGガンダムやビルドファイターズが近いと思います。
この方式の良いところは、決闘する相手のMSをフューチャーすることができ、その特性、強さを余すことなく描くことができる点にあると思います。決闘を挑む御三家のMSは、どれもキャラクターのイメージにも沿った個性的な機体。それが毎回エアリアルと好勝負を繰り広げられるため、とても強い印象を与えます。また、グエル、エラン、シャディクはそれぞれ御三家の筆頭であるため、同時に各社の事情も垣間見ることができ、ひいてはベネリットグループの内情も伺い知れる流れになっているのも面白いところ。

逆に欠点は、本作のストーリー上、スレッタが負けるとミオリネは勝者のフィアンセになる(エランの時のようにミオリネを賭けない場合もありますが)ため、基本的には毎回負けられない戦いになる=相手MSは破壊されてしまう点にあります。
そのため、今のところ負けた機体の再登場は無く、全て敗北後プラモデルが発売される羽目になっています。
ファラクトにおいてはパイロットさえ……。これはプラモを購入しても、作る時のモチベーションにも影響しそうな問題なのが辛いところ(まあえてしてキャラクタープラモはそうなんですが)。玩具販売のためにストーリー無視して活躍させるのもどうかと思いますが、さてダリルバルデ、ファラクト発売時にどうなっていることやら?

そこへくるとデミトレーナーや緑ディランザなどの量産機や、今のところ決闘する理由がないチュチュ機は、回を重ねてもいつでも見ることができ、意外と人気が長続きしそうな気がします。

視聴者が気になる2種類の謎

水星の魔女は、本編に多くの謎が散りばめられており、それが視聴者の興味をそそり、多くの考察がネットに溢れています。
その謎も、大きく以下の二種類に分けられると思います。
1.視聴者は知らないが、登場人物たちは知っている謎
・6話で明らかになったプロローグの出来事の時期(21年前)
・オックス・アースの亡霊
・ガンダムが魔女と言われるようになった経緯
恐らくプロローグ後、ガンダムタイプのMSが何らかの事件を起こしていたことを2話で匂わせていましたが、これはいつのことなのか、どんな事件だったのかは不明です(プロローグでエリーがMS撃退した事を言ってる可能性もあり)。この辺、プラモが既に発表されているルブリスウル、ルブリスソーン登場に合わせて明らかになりそうな気がします。
・アスティカシア高等専門学園の位置
これはそろそろ示してくれてもいいと思うんだけどなあ。
・この世界の技術レベル
これは突っ込みどころでもあると思いますが、地球と小惑星っぽいアス高との通話でもタイムラグが無かったり、水星~地球圏の移動が国際便感覚だったり、宇宙世紀ガンダムよりかなり技術発達してない?と感じる描写も。その他、小惑星くり抜いて作っているっぽいアス高の仕組みなど、SF設定的な部分は興味レベルで気になりますね。

2.視聴者も登場人物の殆ども知らない謎
・エアリアルって何?
何も知らないスレッタが学園に預ける=隅々まで見られても問題ないのに、ガンドアームっぽい挙動(ビット兵器を駆使)見せてもデータストーム(パーメットスコア3以上による人体への負荷)を起こさない機体。かつエランが見た少女の幻影のような未知の機能を持っている。本当にミステリアスなMSですね。プラモデルで目やカメラが赤光することが明示されており、そうなった時にどういう挙動を見せるのか、正体ともども気になります。
・スレッタって何者?
プロローグから21年後が現在の時系列だとすると、エリクトが普通に年齢を重ねたとは言えないわけで。現在もクローン説、妹説等色々流れていますね。
ガンドアーム技術で生まれた、人工生命体(=ロボット)説もありそうですが、お腹すいたり、チュチュの巻き添えで怪我してる描写もありますので、それも無さそうですよね。もちろん彼女も詳細な身体検査は受けるでしょうし。
スレッタ、エアリアルが揃わないと真の力は発揮しないとかはありそうですが、それが何なのか、を判断するには、まだ本編で明かされた情報が少ないと感じています。
・プロスペラの真の目的は?
こちらは物語の進行に合わせて当然明らかになっていく要素でしょう。それまで妄想をふくらませるもよし、6話までの描写から伏線を読み取るもよし。
こんな感じでしょうか。物語も第1クール中盤。そろそろ登場人物が知ってる世界設定の方は詳らかにしてくれてもいいと思うのですが……。

気になる今後の展開は

7話「シャル・ウィ・ガンダム」と随分おちゃらけたサブタイトルですが、こういうタイトルの時に重いものをぶつけてくる可能性は大きいと予想。
御三家の残り、シャデクとの決闘もあるでしょうし、過去やバックボーンが少しずつ明らかになってきているプロスペラ=エルノラ母さんの最終目的も見えてくるでしょう。彼女の復讐とは、単にデリングを抹殺するだけではない気がしますが……。スペーシアンとアーシアンの対立もそろそろ本編に影響を与えてくる気がしますし、それが彼女の目的とも絡んでくる可能性もあると踏んでいます。
少なくとも2クールが確定している水星の魔女、きっと「え、ここからどうなるの?」と視聴者を困惑させるシーンで第1クールを締めくくってくれることは確信しています。

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