記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

公開館もっと増やしてくれー!「特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~」

2024年4月から3年生編がTV放送されることも発表された響け!ユーフォニアム。本作はその直前、久美子が2年生で、部長になった直後から、12月の部内アンサンブルコンテストが開催されるまでを描いた中編になります。

2年生編については、一つ前の劇場版「誓いのフィナーレ」で描かれていましたので、基本的に新キャラクターはいないはずですが、パーカッションの釜屋 つばめなど、今までのアニメではスポットが当たらなかったキャラクターを掘り下げられており、良かったです。つばめや葉月の悩みとその解決への道筋など、吹奏楽部あるあるで、学生時代を思い出します。呼吸を合わせるという言葉は日常でもよく使うと思いますが、息を使う管楽器はまさに言葉通り呼吸が大事なのですが、打楽器やコントラバス等、息を吹きかけない楽器を担当する人は、その辺気が付かないことはよくあるものです。

前作「誓いのフィナーレ」でもそうでしたが、本シリーズは吹奏楽部経験者だと本当に身につまされる描写が多く、それ故に胃がキュッと痛くなることもある作品なのですが、今回は主目的である大編成のコンクールに参加する展開でないところもあり、比較的穏やかな描写が多かった気がします。
それだけに本編中でも伏線を貼られた、超上手そうな新1年生のユーフォ吹きが登場する3年生編がどうなるのか?胃がしくしく痛まないことを祈ります。

吹奏楽部あるあるでいうと、冒頭の「オーメンズ・オブ・ラブ」も吹奏楽でよく演奏される曲の一つなのですが、パンフにも書かれていましたが、凄く原曲に近い雰囲気で演奏されていました。あれ学生時代実際に演奏しましたが、あそこまで軽く演奏するの、とても難しいんですよね。原曲が小編成のものを50人の吹奏楽編成にアレンジしてるので、楽譜通りに吹くともっさりしてしまうんですよ。あれをあんなに軽く演奏できる北宇治高校、やはり只者ではない……。

4年ぶりの新作ということもあり、こういう形で北宇治高校吹奏楽部のみんなと再開できたことが、とても嬉しくなる1時間でした。

ひとつだけ疑問は、中盤、3年生のうち吉川 優子ら3人が、大学に合格したからアンサンブルコンテストを手伝う展開があったのですが、11月末とかそういう時期に合格がでる大学って何?とびっくりしました。
私立でそういうところ、今はあるのかな……?

兎にも角にも単体で楽しめ、来年の3年生編への助走としても楽しめる作品だったと思います。
今回遠出して鑑賞しましたが、もう少し公開館増やしてくれても良かったんじゃないかなあ。

この記事が参加している募集

#アニメ感想文

12,459件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?