新世紀…?「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」
結構びっくりするストーリー展開もありましたので、ネタバレありで語りたいと思います。
インディ・ジョーンズシリーズはレイダース以外は公開時に劇場で、レイダースは数年前公開のリマスター4DX版で鑑賞しました。
好きな映画シリーズの一つでしたので、本作も楽しみにしていました。
平日朝の鑑賞だったこともあり、いつもより年配の方が多い会場でした。第一作の公開から40年くらい経っているので、客層もそうなりますよね。
冒頭は1944年の過去パートから。最後の聖戦から数年後の出来事のようです。敗退寸前のドイツで、当時実際にヒトラーが集めていたと言われる古代の遺物をインディが取り戻そうとするシーンから始まります。彼の狙いは「ロンギヌスの槍」!日本だとエヴァシリーズで有名になりすぎた聖遺物ですね。もはやこれも今回のストーリーに関連するのか!?と思いきや早々に贋作判定され、結構雑に扱われていて笑ってしまいました。
このシーン、いわゆるオープニングシークエンスなのですが、若いインディをCG?で再現していますが、劇場で見ても全く違和感がなく、むしろこのインディが最後まで活躍する展開でも良かったのでは……と思ってしまうほど。列車でのアクションなど、既視感はありますが、ハラハラ出来る良いシーンでした。
ただ、本編はやはりそこから数十年経過した老インディを中心に。
退職する偏屈教授と、オープニングに登場したインディの友人の娘とが、サブタイトルにある運命のダイヤル=アルキメデスが作ったオーパーツを探す冒険が描かれていました。
ここからの展開は、まあぶっちゃけ過去作、特に1〜3のいいとこ取りで。
インディ達が謎を解けば、後から来た(ネオ)ナチがかっさらう展開の繰り返し。ここを伝統芸と取って喜ぶか、今時どうなんだ?と呆れるかで、本作の評価が大きく変わりそうな気がします。私は基本的にインディならではと喜びましたが、終盤くらい一ひねりしてくれても良かったのにな、と感じました。
老境のインディ、老いてますます、と乗馬にカーチェイスと元気なのですが、妻のマリオンとは離婚寸前、息子も軍隊へ行って死亡と、前作鑑賞済みの身からするとなかなかショッキングでした。なんか前作で活躍したシャイア・ラブーフごと無かったことにされたようで、とても寂しい気持ちに。彼は彼でどこかで元気でやってる、という設定には出来なかったのかなあ。
今回のヒロイン枠、ヘレナは存在感は抜群ですが、あまり好きになれないタイプ。まあ、ヒロイン枠の好感度低いのもシリーズお約束だと思いますので問題なし。また、魔宮の伝説のショート・ラウンドのような少年キャラも登場。手癖悪いながら有能なんですが、飛行機操縦できたのは流石に便利キャラ過ぎたのでは、と思ったり。
メインヴィランはマッツ・ミケルセン。元ナチの黒い部分と、数学者としての論理性が共存しているスマートで残酷な悪役として、いい存在感を放っていたかと思います。
クライマックス。運命のダイヤルとは要はタイムマシンで。ネオナチ達は第二次世界大戦の時代に戻ろうとしますが、実際に戻ったのはなんとアルキメデスが生きていた頃の古代ギリシア。シラクサの戦いの最中に軍用機で訪れるシーンは圧巻でした。リアルアルキメデスに出会ってこの時代に残りたいとだだをこねるインディ、その気持ちは凄く分かります。
パンフレット880円でした。今回買っていませんが、これと過去作のパンフセット版が3,960円で販売していました。興味がある人は是非。
なんだかんだいって、本作は映画館で見てこそ楽しめるというもの。ハリソン・フォード最後のインディを是非大画面で楽しんでほしいものです。
追記:運命のダイヤルの元ネタはこちら。
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